プロローグ編038/【粋方 恭侍(いきかた きょうじ)サイト0】/ハーフ・デッド・パーティー3
【恭侍】は、
「てめぇが本体だな?
てめぇは名乗っていないが名前を聞くつもりはねぇ。
てめぇはクソだ。
こんな騒ぎをおこしやがって。
恐らく、てめぇを殺して、状態が戻ってもこの地獄絵図はほとんどが遺体に変わるだけで生存者はほとんど居ないだろう。
てめぇは負けるが、てめぇの考えたこのクソゲームには勝つだろうよ。
嬉しいか?
こらっ。
おらっ、嬉しいかって聞いてんだよ」
と言って遺体を睨む。
【花積】は、
「無駄よ。
それはただの遺体。
そこに現れてこの状況を作り出しただけ。
操っている【半死体】を通してしかそいつはしゃべれない。
そう言う存在よ」
と言った。
【恭侍】は、
「そうか・・・
せめて、恨み言でも言ってやろうかと思ったが無駄か。
だったら、とっとと消滅させるだけだ」
と言って、【新意事典】を使って、【本体】を消滅させた。
結果、【半死体】の状態の者は居なくなった訳だが、それまでの惨劇により、ほとんどの者が物言わぬ骸となった。
この大都市には100万人以上の人間が居たが、【恭侍】と【花積】以外で生き残った人間はたったの6名だった。
その6名もすぐに手術をしなければならないレベルだった。
【恭侍】達はその6名の手当をするとこの大都市を後にした。
もう、ここには居られない。
そう、判断しての移転だ。
そこへ響く声がある。
『ふ・・・ふふっ・・・
ふふふふふ・・・
ふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ・・・
良いわ・・・
これが見たかったのよ。
よくやったわ・・・
名前・・・何だったかしら・・・
覚えてないわね・・・
まぁ・・・良いわ。
どうせ、使い捨ての駒だし・・・
あぁ・・・楽しかった。
次は何をやって遊ぼうかしら・・・』
と誰に伝えるでも無い声が巨大廃墟となった大都市に響き渡った。
その声の主はもちろん、【遺体タイプ】の【ラスラスボス】/【シュトゥアイトゥアイ】である。
【遺体タイプ】の【ラスラスボス】/【シュトゥアイトゥアイ】は名前も覚えていない様な配下にこの惨劇を起こさせて、満足した様だ。
最悪の状況。
正にそんな状態を作り出し喜ぶ彼女の精神は完全に壊れている。
彼女は【恭侍】に宣言している。
彼の行く先々にこの痕跡を残すと。
つまり、【恭侍】の行く道は茨の道どころか地獄の道と言えるのかも知れない。
【恭侍】はそれに抗うつもりでいる。
勝てるかどうかはわからない。
だが、それでも生きるために抵抗する。
それだけだった。




