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(ファーブラ・フィクタイズム6)【ペルフェクトゥス・ホノル】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編031/【粋方 恭侍(いきかた きょうじ)サイト0】/【萩原 花積(はぎわら かづみ)】からのレッスン6

 【花積】は、

「じゃあ、次は貴方の番よ」

 と言った。

 【恭侍】は、

「俺の番?

 何の話だ?」

 と聞いた。

「貴方の過去を話して頂戴。

 サポートをする上で貴方の事をよく知らないままだと話にならないでしょ?

 貴方と【シュトゥアイトゥアイ様】・・・いえ・・・【東雲(しののめ) 紫乃(しの)】と言う女性の因縁。

 それと【天精(天使の様な妖精)】の【フェアカノン】との出逢いなど。

 それが貴方と【シュトゥアイトゥアイ様】の因縁にもなっているみたいだからね。

 何故、【フェアカノン】を肯定し、

 【東雲 紫乃】を否定したか?

 その辺りの事を説明してもらえるかしら?」

「あぁ・・・

 そう言う事か・・・

 確かにサポートを受ける上で、その辺りの事は説明しておいた方が良いか・・・

 わかった。

 話すよ。

 まぁ、あんまり大した話じゃねぇし、俺は説明が下手だからな。

 その辺りは理解してくれ」

「えぇ。

 貴方が演説が上手いとは全く思っていないわ。

 でも、貴方はどう感じているか?

 それが大事なの。

 だから説明してもらうわ」

「わかった。

 最初に出逢ったのは、【紫乃】の方だ。

 【フェアカノン】とはその後だ。

 【紫乃】と出逢う前の俺は荒んでいた。

 自分で言うのもなんだが、【クズ】だったと言っても良い。

 野郎を見れば喧嘩をし、女を見れば、口説き落として抱いた。

 そんな欲望にまみれた生活をしていた。

 とても【芦柄 吟侍】の【後継者】になれる様な存在じゃねぇ。

 自己評価でもそう思うぜ」

「そう・・・」

「で、【紫乃】と出逢ってから、ちょっと変わったんだ。

 まぁ、【クズ】には違いなかったが、生活感が少し出た。

 【紫乃】と出逢う前は女は抱いたら捨ててた。

 1回味わえば良いと思ってな。

 それで、【紫乃】とはしばらく続いたんだ。

 具合がいいっつうか、身体の相性がな・・・良かったんだ。

 それで、【紫乃】と同棲を始めた。

 【紫乃】は【男】を駄目にするタイプって言われてた。

 何でも尽くし、癒すから男は駄目になる。

 何でもやってもらったら男って生き物は途端に何もしなくなる。

 それが【クズ】が出来上がる仕組みだ。

 だが、俺は【紫乃】と出逢う前から【クズ】だった。

 だから、変わらなかったんだ。

 【紫乃】にとってはそれが良かったんだと思う。

 あいつは俺にのめり込んだみたいだった」

「なるほどね・・・

 それで?」

「他の女とも身体の関係は続けていたが、【紫乃】とはそれでも良いと言ってくれていたので俺はそれに甘えていたんだと思う。

 だが、俺は運命の出逢いを果たした。

 【フェアカノン】だ。

 あの子との出逢いが俺を変えた。

 そう・・・【紫乃】との出逢いでは俺は変わらなかった。 

 変える事が出来たのは、【フェアカノン】だった。

 だから、俺は【フェアカノン】を選んだ。

 それが、【紫乃】には気に入らなかったんだろうな・・・

 あいつは【クズ製造器】の尽くすタイプから、かまってちゃんの【メンヘラタイプ】に激変した。

 俺は戸惑った。

 いつもの女達の様に【紫乃】を捨てても良いと思ったが、あいつにはそれまで世話になった恩のようなものも感じていたし、しばらくは、あいつと【フェアカノン】と俺の3人でって思っていた。

 だが、【紫乃】は俺にとっての一番が自分じゃない事に満足出来なかった様だ・・・

 あいつは自ら命を絶つ様な行動を取った。

 呪いの塊になり、寿命を縮め、俺に恨み言を吐いて遺体になった。

 後はあいつの身体は特別製だった事がわかった。

 あいつは、遺体になった事で【ラスラスボス】として、覚醒した様だった。

 【フェアカノン】を俺の元から連れ去り、姿を消した。

 簡単に説明すれば、そんな感じか?」

「ありがとう。

 貴方にしたら比較的分かり易い説明だったと思うわ。

 なるほどね。

 そう言う事か。

 恐らく、【東雲 紫乃】としての意識は尽くすタイプを止めた時に死んだのね。

 そして、【メンヘラタイプ】になった時、【シュトゥアイトゥアイ様】としての意識が生まれたと言う事だと思うわ。

 尽くすタイプとメンヘラでは真逆に近い。

 そこで入れ替わったのね。

 後は、【東雲 紫乃】としての身体を殺し、【シュトゥアイトゥアイ様】になった。

 【シュトゥアイトゥアイ様】の現在の性格はそのメンヘラ状態の物。

 なるほどね・・・

 参考になったわ。

 これからのサポートに活かせるかも知れないわね、この情報は。

 やっぱり、貴方は【シュトゥアイトゥアイ様】と深く関わっているのは間違いなさそうね。

 確信が持てたわ」

 と言う話になった。

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