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(ファーブラ・フィクタイズム6)【ペルフェクトゥス・ホノル】プロローグ編  作者: 羽絶 与鎮果


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プロローグ編015/【真邪悪】/【陣技/風来】討伐と【シュトゥアイトゥアイ】の影2

 【恭侍】は、【陣技/風来】討伐を通じて、【東雲(しののめ) 紫乃(しの)】と呼ばれた【遺体タイプ】の【ラスラスボス】/【シュトゥアイトゥアイ】の痕跡への挑戦を決めた。

 売られた喧嘩は買う。

 それが【恭侍】の【矜持】でもあった。

 【シュトゥアイトゥアイ】と【恭侍】は、【陣技/風来】の間には【朱美】と言う元女性の【ゾンビ?】が間に入っている。

 それに対して、【恭侍】はどう挑むのか?

 【芦柄 吟侍】には、多彩な力の他に【答えの力】と言う【フェイバリット・アビリティー】を持っていた。

 【答えの力】とは、何もない所から【答え】となる物事を持って来る力。

 それにより、【クアンスティータ】に立ち向かったとされている。

 では、【粋方(いきかた) 恭侍(きょうじ)】には何がある。

 【恭侍】には、【新意事典(しんいじてん)】と言う【力】がある。

 これは【新しい意味の事典】と言う意味である。

 【事典型】になってる【力】であり、【物事】に【新しい意味】を与える事でその力となる。

 どういう事か?

 例えば、が必要だろう。

 分かり易い例を上げれば、【火】だ。

 【火】は、【燃やす行為】である。

 【辞書】を引けば、それが載っているだろう。

 だが、【火】に、【溶かした物を元に戻す】と言う意味は無い。

 【火】には元々、その様な【効果/力】は無いからだ。

 だが、【新意事典】に【火】の項目を作り、そこに【溶かした物を元に戻す】と言う【文章】を付け加える事で、【恭侍】が出す【火】には、【溶かした物を元に戻す力】が宿るのだ。

 それだけではない。

 【へちゃらめちぇ】と言う本来全く意味のない【言葉】がある。

 そこに、【対象者を封印する】と文章で書けば、【へちゃらめちぇ】と言う【封印術】が誕生すると言う事になる。

 つまり、【意味を変えたり】、【新しい概念を作る】と言う【力】。

 これが、【新意事典】と言う【力】である。

 もちろん、【新意事典】に書かれている事を消せば、その意味は消滅し、その効果はなくなるし、書き換えれば、例えば、先ほどの【火】を【溶かした物を元に戻す】から、【水と同じ特性を持つ】と言う全く違う意味に書き換える事も可能で、そうなると意味が変わり、力のありようも変化する。

 また、【辞書】にも同じ言葉で複数の意味を持っている言葉が有るように、【1つの言葉】に複数の意味を持たせる事も可能となる。

 また、意味をダブらせて、【火と同じ効果】を【う】と言う言葉と【屁こき】と言う言葉と【待つ】と言う言葉に与えて、戦闘時に相手を攪乱する事に使う事も出来る。

 ただし、自分で書いた事をしっかりと把握して居なければならない。

 例えば、【火】の効果を【溶かした物を元に戻す】と言う意味から【雷と同じ効果】と書き換えて居たのを忘れて【溶かした物を元に戻す力】だと思っていた場合、その力は、

 【発動しない】、

 【ダメージを負う】、

 【次の1回も力が使えなくなる】、

 などの何らかの【ペナルティー】が自身の身に起こるので、あまり出鱈目に書きすぎると書いた物を確認しないと【力】が使えなくなると言った事が起き得る。

 要するに使い方次第だが、この力は、【答えの力】と同等の【可能性】を持つ、大きな力である。

 この力は、【吟侍】が【恭侍】と【奏多】にそれぞれ与えた【フェイバリット・アビリティー】の1つであり、【奏多】の方には、【架空図鑑かくうずかん】と言う、【絵として描いた虚構を現実に変える図鑑】と言うやはり、【答えの力】に匹敵する【可能性】を持つ、大きな力を伝授している。

 【新意事典】と【架空図鑑】。

 この2つの【フェイバリット・アビリティー】があるからこそ、2人は、公式の【吟侍の後継者】に選ばれているのである。

 破門された【陣技/風来】はこういう【フェイバリット・アビリティー】は伝授されていない。

 あくまでも【世界創成】のみ伝授され、そして封印されただけである。

 そこに、【恭侍】や【奏多】と【陣技/風来】の大きな違いがあるのである。

 ちなみに、【新意事典】と【架空図鑑】は、それぞれ【雄型(おがた)】と【雌型(めがた)】があるとされ、【吟侍】は、

「【雌型】の方はお前さん達の人生の【ヒロイン】になってくれる子に渡しな。

 それがエンゲージリングの代わりになるだろうさ。

 2人・・・とは限らないか。

 まぁ、一緒に居たいと思う相手が居たら教えてやんな。

 これがあるとモテるかもよ」

 と言って、【雌型】の【伝授方法】も彼等にそれぞれ伝授している。

 ちなみに、【恭侍】と【奏多】は男性であるため、【伝授】の仕方はわかっても、【雌型】の力は使えないと言うのを付け加えておく。

 そして、【雄型】と【雌型】が協力するとそれぞれ、【新意事典】と【架空図鑑】は何百、何千、何万倍にも威力が増すとされる。

 【吟侍】に対する【カノン・アナリーゼ・メロディアス第7王女】の様な運命のパートナーに出逢えるかどうかはこれからの彼等次第と言った所だろう。

 話はそれたが、【恭侍】が討伐する【真邪悪】はどんな悪事を働いているのか?

 それは、【殺害予告】による【殺害】である。

 【漫画】や【アニメ】などにある【怪盗】は【予告状】を出し、それに書かれた物を実際に盗むと言うのが定番だ。

 【真邪悪】は、殺害予定の【ターゲット】に向けて【ターゲット】にしか見えない【殺害予告状】を出し、恐怖を煽る。

 そこで、予告状通りに【殺害】すると言う行為を取っている。

 そして、【殺害】を【予告】したと言う事実を持って、【正当性】を訴え、【悪事】をマイルドにして、【クアンディテル】の目を交わしているのである。

 【真邪悪】の主張では、【殺害予告】をした事で、【ターゲット】は対処を取ることが出来るため、【果たし合い】と一緒だとしている。

 【果たし合い】だと言う以上、【クアンディテル】は悪事とは認定出来ず、手を出せないと言う事になる。

 ただし、そのためには、【真邪悪】自身が、これは悪事では無く、正統な行為だと思いこむ必要がある。

 【正義】は立場が変われば逆転する。

 その事を上手く利用した交わし方なのである。

 【芦柄 吟侍】の弟子をしていた時、【陣技/風来】は【クアンスティータ】の特徴を聞いていた。

 その事から、【クアンシリーズ】の自動防御の交わし方を思いついていたのである。

 悪知恵が働くと言う事である。

 【悪意】を持つと言う事が、【クアンシリーズ】の自動防御を発動する。

 【正当性】をでっち上げて、その通りに行動すれば、自動防御は防げる。

 それを思いついただけでも見事とは言えるが、それを正しいことに使えなければ褒められたものでは無いと言えるだろう。

 これで、【真邪悪】は自覚する事なく【悪行】を積めると言うことになる。

 これを繰り返す事で、【真邪悪】は、【クアンディテル】に見つかる事無く、着実に、【悪の力】を増すことが出来るのだ。

 もちろん、これは、【シュトゥアイトゥアイ】が【陣技/風来】の知識を覗いて、その情報から【悪知恵】として、発想出来る様に、精神操作したのだ。

 それが本当であれば、恐るべきは【陣技/風来】ではなく、【シュトゥアイトゥアイ】の方であると言えるだろう。

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