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VRMMOぐだぐだプレイ記  作者: 兼乃木


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239プレイ目 アンセム

□椛の物忘れネタはマンネリ化してるなあ、とは思っている……


□エピソードを追加したり並べ替えていて気付いたのですが、移住者の街に建物が増えて来るの30話くらい先でした(つまり来月)

もうすぐです!とか感想のお返しに書いてしまった気が…!申し訳ございません。

 つまらないイベントが終わって、いやメンテナンス期間が明けて、(もみじ)は通常のゲーム世界に戻って来た。


 公式PVで映画っぽい内容のショートムービーは見たが、シナリオは悪くなかった。


 突然変わった環境に戸惑い、昔を懐かしむ少女の願いを時の獣が拾い上げて、つかの間の夢を見せた。

 それだけの内容だが、レンツのゴースト爺さんが良い雰囲気で昔語りをするシーンとか、トシュメッツ国のサブイベントの内容を振り返る感じで面白いとは思った。


 ただ1ヶ月間、やる気が全く出ないレベルでつまらなかっただけだ。


 頼んでおいたからか、フレンドたちからメッセージが届いていた。

 宿屋の部屋でさっそく確認した。


「そうだった…救援クエスト、装備の新調…というか家…上位職…」


 特に上位職の話は条件を確認するだけだったのに、メンテナンス期間に入ることを忘れて「明日聞こう」と思ったせいで、こんなに遅れてしまった。


 上位職の条件は、その条件をいくつか達成していないと教えて貰えないのだ。

 レベル70が基準のひとつらしく、そのレベルに近くなれば教えて貰えるという話だ。


 全てリセットされていたので、メンテナンス期間は聞いても教えて貰えなかったのである。


「神殿で上位職の事を聞いて、ヴィスタに行って家を引き取って、それから救援クエスト巡りかな」


 装備の新調より先に召喚獣を増やしたい。

 素材集めをしながらレベル上げも出来るだろう。


「まだサラマンダーポジの子は見つかってないのか…砂漠で防熱スキルを取って来ないと発生しないタイプっぽいからなあ」


 掲示板で救援クエストの情報を再確認してみたが、増えた情報はなかった。

 検証クランの召喚士はまだ、防熱スキルを取りに行っていないのかもしれない。


「えーと、風のシルヴェストルは古サマリータ王国のギュレム…港街だから船で行けるか。その前にイズダス帝国のレナスで豆狸っぽい子…いや、でもな。コウモリはレナスから北東にあるログソス王国だし」


 マップと見比べて、どういうルートで回るか悩む。3ヶ所だけなのだが、転移プレートは現在エルフの国の王都に繋がっている。

 花蜜を集めに行ったから。


「いや、待て。レナスからケージンって街に行くとすごい大回りなのでは?街道がないじゃん。転移(ゲート)を使うほうが良さそう…」


 椛は転移門を登録してあるハズの街を見て、やっぱりまずはレナスの街からにしようと決めたのだった。






 宿屋を出てアンセムの冒険者組合(ギルド)にやって来た椛は、知り合いのプレイヤーたちを見つけたので軽く挨拶をした。

 受付嬢のファンたちなので、ここに来ると良く会うのだ。


「なんかお祭りっぽい雰囲気だね。何かあるの?」

「…え?素で言ってる?」

「ほら、この人、忘れっぽいから…」


 もちろん素で聞いた椛は「2周年イベントだよ」と言われて頭を抱えた。

 フレンドたちからのメッセージだけ見て満足して、運営からのお知らせはチェックもしていなかったのだ。


 自分でもなんで忘れていたのか分からない。


「三十路になるとボケが進行するんだと思う…!」

「性格が原因だと思う」

「なんでも年のせいにするの、良くないと思います」

「そうですね…」


 椛も責任転嫁はやめて認めた。

 やることが多くなると何かを取りこぼすのは、昔から良くあることだったと。

 

 そんなやり取りの後、ようやくイベントの告知を確認した。

 2周年記念でプレゼントが届いていたが、去年の武器のネタスキン2だった。双剣なので22周年になるアレだろう。


 プレゼントは見る気もしなかったので放置して、本命のイベントである。


「…前半は新作フィギュア…後半は復刻のぬいぐるみ…」


 ラインナップがまた戦争になる奴だった。

 ぬいぐるみじゃなくてフィギュアだからね!と天使や小妖精、伝説の幻獣ミーティアがある。でもシークレット枠ではないので、まだ希望がありそうだ。


 椛はもふもふしていないミーティアって魅力減少してないのかなと思うけど。


「シークレット枠…このシルエット…」

「妖狐にゃんだろ」

「だよな」


 椛もそう思う。

 あいつ、見た目だけは可愛いから…と納得する気持ちと、《七つの災厄》のフィギュアを神様から渡されるNPCたちの気持ち…


「神は人の心が分からない…」

「え、なんで?」

「《七つの災厄》を神様から貰うNPCの気持ち…イベントをスルーして持ってないプレイヤーの気持ち…あとラストチャンスっぽい二陣の人々を煽るかのよう…」

「…あー、NPC視点は、そうなるよな」

「持ってない連中…そうか、そうだよな」


 召喚獣は手に入れ損ねたからフィギュアだけでも!と張り切るのか、嫌味かテメエ!と怒るのか。性格によるところが大きいだろう。


 でも椛は思うのだ。


「メモリアル・リンクする人々を睨んでジェラシってた連中、絶対怒り狂う派…」

「ああ、あいつら…」

「酷かったよな、アレ…」


 イベント中にメルツの街に行くと発生した妖狐にゃんのメモリアル・リンクを、わざわざ周囲で張り込んで睨みつけていた連中である。


 メモリアル・リンクに必ず付いて来るイベントと化していたため、ほとんどのプレイヤーが被害に遭ったことだろう。

 受付嬢のファンたちも、思い出したくもないという顔で頷いていたものだ。


「でも2周年の目玉はもうひとつあるだろ」

「アップデートで新機能追加。召喚獣や従魔の見た目装備が実装だぞ」

「ハムスターにもアクセサリーくらいは着けられるっぽくて、後で調べないと」

「自慢スレも常連以外が可愛い天使とかたくさん載せて欲しいんだけどなあ」

「常連たちは、お前らはもう良いよって気分になるけど…天使たちは可愛いのに…」


 ずっと求めていた機能に椛は絶句して何も言えなくなった。そして全ての予定を放り出して裁縫師の所に行きたくなったが、さすがに堪える。


「やる事が、やる事が多い……!」

「メモに箇条書きしとけよ」

「アイドル様にもアイドルらしいアクセサリーをよろしくな」

「覚えきれないから後にして!?」


 ミルクに可愛いドレス!と真っ先に思った椛も、月詠(つくよみ)が欲しがりそうだなと気付く。あと流星(りゅうせい)にも何かプレゼントしたい。


 欲望に果てがなかった。






 冒険者組合でクエストの確認や、何か面白い話はないかと尋ねて少し雑談してから、椛は神殿にやって来た。

 見た目装備の件はじっくりデザインなども考えたいから、とりあえず後回しにしたのである。


 転職する時くらいしか用のない転職の間だが、ここの担当神官に聞くと転職関係の情報が貰えるのだ。


「こんにちは。レベル70から上位職になれるものが多いって聞いたんですけど、召喚士の上位職はどんな感じですかね」

「こんにちは。召喚士ですか」


 神官は椛をちょっと眺めてから、いくつか教えてくれた。


「椛さんは大召喚士なら転職可能ですね。レベル70以上で召喚獣との契約数15体以上なので」

「正統派の上位職っぽい」

「魔界の住民を5体以上契約していれば、魔召喚士になれそうですよ」

「…魔神4体だから」


 5体目は館長に「止めておけ」と言われたヴァンパイアしか思い当たるものがないが、発見できていないだけかもしれない。

 強そうだが、魔に染まるのはちょっとな…と思ってしまった。


「妖怪を5体以上契約していれば妖召喚士になれるのですが、だいぶ足りませんね」

「そもそもヤマト国に行けないッスから…」


 椛は妖怪より幻獣のほうが良いな、と思う。条件を満たしてもなる気はなかった。


「そう、ヤマト国なら式神使いという上位職になれるそうですよ。召喚士と従魔士の複合上位職だと聞きますね」

「従魔は…あんまり興味ないなあ」


 椛が欲しいのはペット枠のキャットテイルくらいだ。手に入れるアテは皆無である。

 森の主どんならさらに欲しいが、そんなものが手に入るはずもない。


 上位職のさらに上というジョブもあるらしいし、とりあえず大召喚士になってしまっても良さそうだ。

 転職費用があれば。


 家を買ったばかりの椛には、そんな余裕がなかった。花蜜を売ればどうにかなると思うけど。


 転職費用を稼いで来ますと言って転職の間を出る。たいていの冒険者が話だけ聞いて出直すらしいので、軽く応援されたものだ。


 神殿前広場に出て、近くにあるベンチが空いていたので腰を下ろしてメールを書いた。


 検証クランのシラベに[魔召喚士って魔神を手に入れてなくても教えて貰えるの?]と尋ねる内容だ。

 菓子パンを出してかじっている間にチャットで返事が来た。


[まだ魔神は手に入れてなかったから初耳。妖狐にゃんがいないと妖召喚士の話も出ないから、一体以上契約すると教えて貰えるんだと思う]


 との事だった。式神使いは普通に教えて貰えるようである。

 良く見たら椛は従魔スキルを覚えていないのに教えて貰ったので、特に条件はなさそうだ。


[そうだ。転職費用を稼ぐなら、花蜜をグルメオークションに出すと効率が良いみたいだよ]


[グルメオークション、だと…!?]


[花蜜を出品すれば、グルメの街にも出入り出来るようになるよ]


 とてもありがたい情報なのだが、また予定が増えてしまった。

 椛は外付けメモリ(フレンド)たちに情報を横流しして、忘れる自信しかないから後で教えて!と頼んでおいた。


 絶対に忘れる(確信)ので、1度にまとめて出さないで欲しかった。





妖狐にゃんフィギュアは小狐姿のほうです


□全く関係ない思い出語りなのですが…


昔、2人の女の子に「ねえ、どっちを選ぶの?」「あたし?それともあの子?」と迫られる男主人公の話を書いたことがあります


第一ヒロインの幼馴染(鬼女)と第二ヒロインの主人公が助けたことで惚れる女の子(ジェネリック鬼女)という、定番中の定番ネタです


もちろん「どっちも選べないよ…!」となってしまって未完ですが


今なら第三ヒロインの物陰からいつも主人公を見つめる女の子(有罪bot)が出て来そう…!


□おかしいな、ラブコメの話のはずなのに…主人公が青褪めて震える姿しか浮かばないな…

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― 新着の感想 ―
後書き見て 君は誰とキスをする わたし?それともあの娘? と浮かんだマクロス好きは他にもいるはず、きっと←
どちらか選べない男子は、どちらも選ばないという事も出来ない 優柔不断男子なだけなので自業自得でもある。
椛の物忘れはネタじゃなくて性格ですからネ マンネリと言っちゃうとそうかもしれませんが、人格変わらない限り繰り返すと心得てますヨ > 「神は人の心が分からない…」 ここの運営は外付けで良いから人の心を…
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