強迫観念
お前なんか死んだほうがまし
生きる価値のない人間
ゼロならまだいいがマイナス
お前は生きていてはいけない人間
死んでしまえ お前なんて
首を吊って 最低限の義務すら放棄して
誰もお前を愛したりしない
愛するどころかお前を知っている者すらいない
お前は誰からも知られず
多くの人々の努力によって成り立つこの社会の制度にただ乗りして生きてるクズ
生きていたって仕方ない
お前は誰かの幸福の理由になれたりはしない
それどころか誰も知らないうちにお前は誰かを不幸にし続ける
誰かの日々の努力の対価となるはずだった暖かい寝床を奪い
誰かの生きる目的になっていたかもしれない貴重な食料を貪る
お前が誰にも知られず静かに死ぬことによって
どれだけ多くの人間が不幸にならずに済むか考えたことがあるだろうか
そうだお前は考えることすらしなかった
だからお前の存在は人を不幸にし続けた
学習しろよ
お前は決してよい存在ではない
優れた存在なんかでは絶対にない
お前のそのなけなしの攻撃性でお前自身を殺すこと以外に
お前がとるべき行動も
持つべき目標もない
お前はただ
お前というマイナスの存在を消し去るためだけに生まれてきたのだ
それがお前の最低限の使命であり役割なのだ
ーーーーーーーーー
ありがとう
教えてくれて
僕がどういう存在か
僕が何をすべきか
でもね僕は知っているんだ
僕はこれまでどんな義務も果たしてこなかったし
どんな権利も得てこなかった
だからね
僕は知っているんだ
僕には立派な使命や役割なんて与えられてないって
自分自身という悪を断ずる使命や役割を与えられるほど
僕は立派な存在じゃないって
だから君の親切心には感謝するけれど
君の助言には従えないよ
僕は君の言う通り生きていたって仕方のない存在だと思う
君の言う通りこの先多くの人が得るはずだった幸福を得て
その分間接的に誰かを不幸にし続けると思う
それはきっと永遠に変わらないと思う
ひとりきりで寂しく
自分の人生には全く意味がなかったという事実をかみしめながら死ぬそのときまで
僕はきっと価値のない時間を過ごし続けるんだと思う
でも僕は自分を殺したりはしないよ
だって僕はたとえマイナスだったとしても
そのマイナスの存在を自分の意志で殺すことのできるような人間じゃないんだから
たとえその能力があったとしても
それを選ばないようなそんなどうしようもない人間なんだから
きっと君はそれも否定するだろうね
僕のすべてを否定してくれた君なら
きっと僕がその気になれば自分自身を殺しきる程度の力はあるし
僕の気分次第ではそれを選択することもあり得ると力説するだろうね
でもいいんだ
君が正しくて僕が間違っているとしても
僕は君に決して従わないし
それどころか僕は誰にも従わないんだ
だから僕は君の言う通り何の役にも立たないクズであり続けるだろうし
生きていない方がいい存在として存在し続けると思う
きっと君は認めないだろうけれどね
ほとんどの人はそういう存在だって存在していた方がいいって言うと思うんだ
だって誰もがそういう存在になりうるんだから
人がみな老いるように
ちょっとした不幸でみんな価値がなくなってしまう
僕らはそういう世界で生きているんだから
存在していたいと思うなら存在していればいい
君だって存在していていいんだ
きっと君は僕よりずっと人から憎まれ存在を疎まれ
まるで存在しないかのように扱われているのだろうけど
僕は君という存在がそこにあってほしいと思う
人の人格を否定し人の人生や可能性を否定し
その命を絶つように命令する君のような存在でさえも
君自身が存在したいと望み続ける限り
存在し続けた方がいいと僕は思うんだ
それを決定する権利を僕は持っていないけれど
みんながそれはない方がいいと決定するなら君は消されてしまうのだけれど
でも僕は君が存在していてほしいと思う
僕がもっとも価値のない存在としてここにいるから
君は二番目に価値がない存在としてそこにいるといい
そうして君は僕を迫害し続ければいいし
僕はその迫害に耐え続ければいい
生きるっていうのは
存在するっていうのは
きっとそういうことだから




