16話 道場で模擬試合
道場に通い出してから2年が経ち俺は6歳になっていた。
あれから大体2年間くらい剣道場に通っている。
最初の2か月くらいは素振りくらいしかさせてもらえなかったが、だんだん剣の型などを教わり始めてからは早かった。やはり最初に教えてもらえる型のほとんどが前世の記憶にある型がほとんどだ、自分なりに意識するところが分かっている分すぐにいろいろな型を教えられる。
先生曰く驚くべきスピードで覚えているとのことだ。
だが新しく出来た型は昔からあるものよりも覚えるのに時間がかかったがそれでも他の子たちよりもかなり早く覚えることが出来た。
この道場では同世代相手では負けなしだ。15歳前後相手ではほとんど勝つことが出来るのだが一部の相手には負け越していた。理由はまだまだ子供故の筋肉量で力負けして負けるのだ。
この国では15歳で一般の騎士団入団試験を受けれる。そして道場に通っている人のほとんどが騎士になるために通う。
今俺の目の前にいる相手はこの道場で俺が負け越している相手だ。体はまだ10代とは思えないほど大きく力が強い。
そして剣の技術も経験もあり騎士団に入団間違えなしといわれている人だ。
俺も相手も上段で剣を構える相手の動きを見極めるために相手に対して集中をしている。
先に動いたのは相手だった。俺はその剣を受け流すために体を少し右に動かし相手の剣に受け流すために剣を振り下ろす。俺の狙い通りの軌道で剣を受け流し大きなスキが出来ると相手の懐に飛び込んだ。
今日こそ貰ったと思い剣を振った直後相手が体をぶつけてくるあと少しで剣が相手に当たるというところで相手のタックルがぶつかり距離を取られたが俺は後転するように体制を立て直す。
だがすでに相手の剣が俺に向かって振り下ろされており、俺は急いでその攻撃を剣で防いだ。だがやはり力負けしてしまい俺の剣が吹き飛ばされてしまった。
「そこまで勝者 オーウェン」
俺は立ち上がると二人は向き合って礼をする。
「いやーデニスちゃんはすごいね。もう完全に技術では勝てないよ。」
「いえ オーウェンさんもすごいです。あそこでタックルされるとは思ってなかったです。」
「これでも俺はこの道場に通って長いからな、それに他の道場に行って試合をしたりしている。でも最近はここにきてデニスちゃんと試合してるほうが勉強になるよ。もう少し大きくなって力が付いたら俺も勝てないかもな。」
そういうとオーウェンは俺の頭を力強く撫でられた。この人はいつも俺を撫でてくる。でも最近の俺は撫でられるのに慣れてきてる。
「次は負けませんから。」
そういうと道場の端に行くと別の試合の準備が始まると先生が俺のもとにやってくる。
「デニスちゃんお疲れ様。今日もいい試合だったよ」
「いえ今日もオーウェンさんに負けてしまいました。まだまだです。」
そういうと先生はあきれた表情をして言い返した。
「君の年でここまでできる人もいないよ。もう少し体が大きくなればオーウェン君相手でも負けることはないだろう。」
確かにもう少し手足が長ければタックルされる前に俺の剣が当たって勝っていただろうし。距離を取られた後も防ぐことが出来ただろう。
「でも君はまるで男性のような戦い方をするね、力押しに攻めているところがある。もう少し力に頼らない戦い方をしたほうがいいよ」
確かに俺は今前世と同じ戦い方をしている。そのせいで少し技術力がある相手に力で負けてしまうのだ。
「それは分かっています。でも不測の事態になるとどうしてもそうなってしまうんです。」
先生は少し考える。少しすると先生はいいことを思いついたかのように笑顔になる。
「そうだ。不測の事態になれるためにオーウェン君のように道場破りをしに行くのはどうかな」
先生はいきなりそのようなことを言い出した。
「道場破り!?オーウェンさんは道場破りをしていたんですか?」
「そうだよ知らなかったかい、彼は道場破りをして実践経験を積んでるんだよ」
知らなかった、だが確かにそのほうが実践経験が詰める。
「わかりました。今度行ってきます。」
「わかりました。でもあなたはまだ6歳です。そんなに急がなくてもまだまだ時間があります。気を付けてください。でも行くからには絶対に勝ってくださいね。」
そこまで言うと試合の準備が終わったのか先生は審判に戻っていった。
そのあと何回か試合を行いその日は11勝1敗で終わった




