表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
タイムカプセル~10年前のラブレター~  作者: 柚原 澄香


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
92/101

スパッと断絶

電話を切った直後、

スマホが震えた。


亮介からだった。


画面を開く前から、

だいたい何が書かれているか分かっていた。


案の定——

長い弁明のメッセージが並んでいた。


「さっきのは誤解で」

「本当に変わろうとしてる」

「もう他の女とは会ってない」

「美桜のこと大事にしたい」


読みながら、

自分が第三者になったような気がした。


(……ふーん)


心がまったく動かない。

情も何もない。


ただ、

「また嘘に踊らされるところだった」

という冷たい感覚だけが胸に残った。


(私、ずっとこういうのに振り回されてたんだ)


自分が嫌になる。

もしかしたら、と思ってしまった自分が。

亮介に誠実にいようとした自分が。


(もういいや)


会ってしっかり言葉で伝えようと思っていた。

ちゃんと向き合おうと思っていた。


でも、

電話の向こうの女の声で、

その必要がなくなった。


亮介は変わっていない。

口だけ。

いつもそう。


だから——もういい。


スマホを握り直し、短く打つ。


「もう連絡してこないで」


送信ボタンを押した瞬間、

胸の奥がスカッと軽くなった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ