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タイムリング2  作者: 山本吉矢
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第4章 6話

細い道を走る。

後ろを見るとヤクザの姿が。

これはかなりヤバイ。

距離が少しずつ近くなってきている。

それは向こうが男で、こっちは女だから。

どう頑張ったって体力差や体格差というのは出てくる。

このままだと追いつかれるのも時間の問題。

プシュ!

え?

後ろから何かが閉まる音が。

振り返るとそこには壁のような物があった。

ついさっきまでは無かったのに。

壁の向こうでは、何やら声が聞こえてきている。

だけど、これを破るのは容易では無さそう。

でも、違う通路から回り込まれたらアウトだわ。

「大丈夫」

え?

「なんでそんな事が?」

「その前に、あなた何回か死んだ感覚を覚えているわよね?」

え?

なんでそんな事が!?

「やはり。毎回事件が起きていて、その中心人物には何かあると聞いてはいたけど、あなたで3人目ね」

3人目?

「実は私は今日、23日の16時をすでに4回体験しているの」

えぇ!?

そこから先はあまりにも信じられない事だった。

頭が理解出来ない。

だけど、彼女が言うにはこれから先研究所の実験施設に行く事は決まっている。

だからヤクザが邪魔に来る事はあり得ないと言っている。

「おそらく因果律の問題ね。私はすでに実験施設にいたという結果が決まっている。それを覆す事は出来ない」

「待って。そうだとしたら、実験が失敗する事も決まっているのよね?どうするつもり?」

「それはまだ分からない。まずは何回まき戻るかを調べるのが先」

「どういう事?」

「さっきも言った通り、今回で4回目。その4回とも起きている出来事が違ってるの。その違った出来事にも何か意味があると思うの」

違った事ですって?

「共通している事は、秋葉原に事件が起きている事、そして何らかの原因で19時まではダイビルに入れない事。そしてこの地下にある実験施設に到着する事」

あまりにも言ってる事が不可思議すぎる。

でも、彼女が言った死んだ感覚を覚えているってのはその通り。

まるで夢を見たかのような現実味の無いようでいて、感覚だけは覚えているような不思議な体験。

それは実験が失敗した事による時空の歪みが原因らしい。

「とにかく、出来る事ならもう一度会いたい人がいるわ。一度目にてこの現象の事をいち早く気づいてくれた人に」

その人は山田・クリス・恵子と言うらしく、彼女と出会った時は中央通り付近で事故が起きたために19時まで侵入出来なかったらしい。

もちろん、そんな事故起きていない。

そして、その彼女達の行動による影響で死が回避したらしい。

あの感覚さえ無ければ信じられない話。

「とにかく、誰と出会い何が起きたかを把握するのが先。それは唯一タイムスリップしている私にしか出来ない事だと思うの」


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