第3章 10話
え?
何今の!?
まるで爆弾が爆発して。
それに巻き込まれたかのような感覚。
どうも今日はおかしい気がする。
そんなに疲れていないはずなんだけど。
珍しい事をしているから、知らず知らずのうちに疲労が溜まったのかなぁ。
あっ、そうだ。
尾行を続けなきゃ。
どっちに行ったのかな。
見失ってしまった。
こうなったら当初の予定通りの方向に行くしかない。
そこで見つかればよし。
見つからなかったら気のせいかもしれない。
でも。
逃げだしたのは確か。
あれ?
そこに一人倒れている。
あれは。
「待って」
駆け寄ろうとした私を止める。
「今言ったら殺人犯に間違われるわよ」
え?
ふと辺りを見渡す。
他に誰もいない。
私と引き止めた女性だけ。
「もしかして、あなたが?」
「いいえ。私も見つけた時にはああなっていた」
一体誰が?
あっ。
どうやら殺された人は、コインロッカーを開けていたようだ。
そこには玉ねぎが1つ残っていた。
今日使うはずだった材料の一つ!
しかも綺麗に切り口があって二つに切られた状態の片方だけが残っている。
普通あんな状態では売ってないし、ビニールに包んでもいない。
売り物じゃないのは確か。
という事はもしかして。
あの人が今回の犯人?
でもその犯人が殺された?
いったい誰に!?
「警察が来るわ」
引っ張られる。
確かに事情を聞かれても、こっちが知りたいぐらい。
しばらく離れる。
「一体何が起きているの?」
「私も知らないわ。今回は何も事件が起きていないと思っていたのに」
え?
変な言い回し。
まるで何回も事件に巻き込まれたかのような言い方。
「ねぇ。あなたは今日、不思議な出来事に巻き込まれていない?」
「え?なんでそれを?」
そこで彼女は少し驚いた。
「私は坂本凛。今回の事件を調べているの」
「私は矢野里香です」
そして彼女から聞かされた。
どうやら、殺害した犯人は秋葉原駅の方へと逃げたそうだ。
そこが今回の黒幕。
「そこの場所。秋葉原ダイビルに行かなくてはいけないの」




