第2章 4話
おそらくかなりの数が必要なのは間違いない。
1台や2台ならすでに終わっている。
でも、実際は盗難は続いている。
あっちこっちの店で被害が出ているし、警察しか知らない手口で次々と繰り返してる事から同じ窃盗団だと思われる。
そうなると、次の疑問はなんでそんなに大量のパソコンが必要なのか?
パソコンで出来る事は数あれど、大量に必要になる自体なんて事はそうそう無い。
たぶん、その辺りがこの事件を解決する手がかりになると思う。
パソコンによる作業が大量に必要な事。
それも窃盗という犯罪行為をしている事から、もちろんその目的も犯罪行為であるのは簡単に想像出来る。
そうなると考えられる事はネットセキュリティー突破。
大企業等の重要な情報は、当然厳重に保存されている。
そして、それらは紙ではなくだいたいコンピューター上に置かれる事が多い。
そこでセキュリティーを破壊して、そこから盗むという手口。
だけど、たいていの場合はそんなに簡単には突破出来ないように暗号化されている。
その暗号を解く手っ取り早い方法は物量。
いくら厳重な暗号だろうと、物量で攻められたらいつかは突破される。
だからこそ、一流企業の場合は一定の時間で暗号を変更していたりもする。
そしてそれはランダムで作成される為、最初の保存者も分からなくなる。
こうしてネット上、そして人からも暗号を解く方法をなるべく防いでいる。
だけどそこまで意識が高いのは、ネットに詳しい一部の企業のみ。
たいていの企業はそんなに簡単に突破出来ないだろうと、高を括っている。
結局、簡単に情報が漏れるなんて事件が後を絶たない。
それは暗号という鍵をかけたから安心している油断の気持ちがあるから。
暗号といえども万能ではない。
時間さえかければいつかは解かれる。
そういった油断した企業を狙っているとすれば。
今回の行動は説明出来る。
しかし、問題はどこでやっているか。
もちろんアジトが分かるようなら、とっくに警察が捕まえているはず。
事件が続いている所から、そんな簡単に見つかるようなヘマはしていないって事になる。
もちろん、事件のあった現場からも手がかりが見つかっていない事も理由にあるでしょう。
さすがにここまで事件が続けば警察のメンツにかけても事件を解決したいと思っているはず。
なのに、まだ捕まっていない所を見るに、かなり慎重に事件を起こしているみたい。
たぶん警察もここまでは推理出来ているでしょうけど。
あれ?
また見つけた。
この秋葉原の裏地を歩いていて、さっきから何度も見かけている。
不審な物体。
茶色い紙に梱包された何かであるのは間違いないけど。
もちろん、開けて見ようなんて好奇心は湧かない。
確かこれで3つ目。
どれも違う所で見かけている。
凄く気になる。
ふと、その昔起きた地下鉄でのサリン事件を思い出す。
あの時も不振な物から薬物が放出されたのが原因。
この秋葉原に似つかわしくないような感じ。
万が一の事を考えて警察に通報しておこう。
これもこれで、何か事件との繋がりがあるかもしれないから。




