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蛇と女神は砕けない

 女神が大地を踏み均す。

 人間一人が打ち鳴らせるとは思えない程の衝撃音が木霊した。


 何度目だろう。


 戦いの火蓋が始まった瞬間は唐突だったが。

 まさか念話を送った時点で怒り出すとは思わんかった。

 近頃の女神はキレやすいのぅ。守護者よ。



―――確認 そうですねぇ 主様



 まあキレる理由は山ほどにありましたが。

 撫でに撫でて弄り回した挙句に踏み付けてくると誰が予想したか。 


 話に聞いていた、頭のおかしい強さ。

 その意味が分かった気がした。



 こりゃあ…頭おかしいわ。



 だって、女神が宙を舞い。

 正確無比に頭上をとり、両足で踏み付けてくるんだもの。

 配管工もびっくりだ。オーバーオールでも着せてやろうか?

 なんて冗談を言おうにも実際にその攻撃を受けるなんて洒落にならん。


 どんだけ素早く移動しても、空間歪曲の瞬間移動を用いても。

 女神から落ちる影が離れる事がないんだもの。

 先読みだとか反応速度だとか、そういう次元ではなかった。

 ツールでアシストでもしてるんじゃないかというぐらいに…

 異常な精度で常に頭上をとってくる。



 しかもその踏み付けの威力が凄まじい。

 大地に円形状のクレーターを作るほどの威力だっていうのだから…

 体重とか速度とか、そんな問題じゃないレベルの破壊力なのですよ。


 そんな今までになくとんでもない相手との戦いが始まった理由。

 最初の頃は聖都が廃墟と化したが為に起きた事かと思われました。


 実を言うと始めの頃は本気で踏みつけてくる事もなく。

 なんとなくキレて襲い掛かってきました、的な印象を受けてましたが。

 あるタイミングでこのヨルンを完全に殺しにかかってきやがりました。


 セーブ&ロードを使用したが為に怒りが追加オーダーされた模様。


 この女神と呼ばれる女性。

 ロード時の復帰に記憶を引き継いでおる可能性が大である。




 そうして、何戦目?

 何十戦め? 百は超えたかな?


 ロードは使ってないのですが。

 それに干渉されるかのように。


ザッ―――


 このノイズと共に世界が復帰されるこの現象。

 女神の死後、暫く後に引き起こされると気が付くのには、

 然程時間が掛からなかった。


 女神のスキルとして備わっている能力。

 その戦闘の合間に情報を得られないものかと調べた結果。



 ユニークスキルとして【コンティニュー】

 という単語を解析スキルにて得られた。



 なるほどね。

 死んだら再戦出来るスキル。というイメージで間違いないだろう。

 再戦というよりも、指定チェックポイントへロードが可能といった効果かもしれない。

 現に、自分の意思とは関係なくロードのような現象が起きてますし。

 …平和的な解決が行えるか不安です。



 何せ…自分は何度も何度も女神を殺してしまったのだから。



 自分がなんの気無しに放った触手が頭部をスプラッターにしてしまった時。

 腹パン触手で大人しくさせようとしたら腹部が内臓ごと吹き飛んだ時。

 波動砲を踏みつけに合わせ対空迎撃し跡形もなく吹き飛ばしてしまった時。

 魔法弾を連射してして敗北フラグを立てたら穴ぼこだらけの女神がいた時。

 やさしく触手で巻き付けたと思ったら輪切りに切断してしまった時。

 試しに星食いをしたらあっさりと捕食に成功してしまった時。

 脱皮を瞬間的にして大地の中へ退避。その後の反応が無いと思えば。

 脱皮した皮に埋もれて死んでいた女神を確認した時。

 毒物でちょっぴり弱らせようかと思い毒生成。

 大気中に散布した時点で女神が痙攣し、少し後に動かなくなった時。

 踏み付けに合わせ液化し、やんわり取り込んでやろうと待ちかまえたら

 踏まれた衝撃波で液化した部分が荒れ狂い、女神を侵食しつくした時。

 かみついた。まきついた。しっぽを振り回してみた。

 ついでに生の捕食も試みた。女神は当然のように死んだ。



 呪術や眷属化は何故か女神に通用しない。

 意識を支配し配下と置くことは不可能のようだ。

 そして色々と検証も交え試している内に違和感を感じ

 自らのステータスを確認する。


 そして守護者が言っていた。

 自分がバグっているという意味を理解した。

 


――――――――――――――――――――――――


名前:【ヨルン】ランク:A 種族名:『ユグドラシル・ティア』

Lv.*** HP:65535/65535 MP:16777216/16777216


・攻撃 ***

・防御 ***

・魔法 ***

・速度 ***


――――――――――――――――――――――――



 この能力値が分からない現象。

 守護者に聞いてみたが、測定不能。だそうです。

 鑑定のレベルが少ない所為か、それとも別の要因か。

 理由は定かではないが…自分を相手取る女神の様子と比べるに。

 少なくても相当馬鹿げたステータスになってる事は確か。


 何よこのMPの最大値?

 ビット数違うんじゃないですか?

 16bitから24bitになっとりますよ。

 目指せ64bit。新たな目標が出来ましたな。


 魔法関連は使い放題。そう捉えて問題はなさそうだ。

 問題があるといえば目の前のこの女神。


 勇猛果敢に猪突猛進。

 死ぬためだけに突っ込んでくるのであればただの無謀だが。

 コンティニューという能力があるが故の判断だというのなら…

 まあアリといえば有りなのかもしれない。


 自分にも記憶が引き継がれているという事を知っていながら繰り返す。

 というのであれば、自分はどう対処したら良いのだろう?


 単純な対話も出来ない。

 念話を送る。耳を貸さない。

 大音量で念話を送る。女神の頭がパーンとスプラッシュ。


 …ねえ? 力加減が全然効かないのですが。

 調整する期間を頂きたいと思います。


 しかし…そんな余裕も与えて貰えず。耳を貸してくれない女神様。

 死ぬのなんて慣れっこだ。

 正気なんて元からないと言わんばかりに踏み付けて来おる。


 そんな女神の踏みつけの精度と威力は凄まじいものの。

 なんといいますか、最初こそ驚きましたが今では全然効いてないのです。

 太ももフェチや足その物のフェチであればたまらぁーんのかもしれん。

 だが、生憎とそのようなフェチは持ってない。

 持ってないが、いっそ目覚めてしまおうか?


 ………


 まあ、踏みつけ攻撃が止む気配もないですし。

 気の済むまで相手にしてあげる以外あるまい?



 ズドガーン!

 ガッゴーン!!

 チュドーン!!!

 ドッゴォォオーン!!!



 相変わらずに酷い音だ。

 服が破けて生足女神となったソレは一心不乱に自分を踏み付け続けてくる。


 クイックセーブ&ロードでタイミングをズラしてやると

 極端に精度が悪くるが故に、やはりロードを認識しておる。


 どうにかして対話をしたい所なのだが。

 あの顔はどうみても正気ではない。

 自ら手を出す事は無くカウンター気味の対応ばかりだったのだが。

 透明化しても防壁を作っても結界を張っても全てが無意味。

 どれもこれも突破して、女神の踏み付けはヨルンを逃してくれない。


 ついでにトゲの床を設置しても女神は死なずに破壊してきましたよ?

 お次に自らの触手をトゲ代わりに設置したら女神は串刺しとなり申した…

 どうにもこの女神に対する対抗策は能力値でゴリ押す以外は無いらしい。

 即席の小細工でどうにかなる感じがしないです。


 ガッガーン!!

 ドズゥーゥウン!!!

 ティウンティウンティウン…



 ザッ―――



 依然として狂戦士さながらの猪突猛進っぷりは清々しいが。

 進展する気配は一向にありません。


 仕方ない。荒療治にはなるがショック療法以外に思いつかん。

 見た目的にも分かりやすく。圧倒的な力を見せつける必要がありそうだ。


 …延々と時を繰り返し続ける。

 そんなのはイヤですもの。どうにかこうにかこんな状況を終わらせたい。


 精神崩壊させて永遠に生き永らえさせつつ

 監獄的な何かに閉じ込め続けるエンドを強要という方法も思いつくが

 こんなんしちゃったら、このヨルンが魔王的な存在になっちゃうじゃないですか。

 相手女神さんですし。絶対勇者とか女神様救うためにやってくるでしょ?

 そんな重役ポジションなんてイヤですもの。

 


 ヨルンさんはモブキャラで良いのです。 



 重要役職に付くにしても。

 魔王側近の順番に出てくる四天王らへんの

 2番目辺りに出てくるキャラポジが良いのです。

 アイツは四天王の中でも最弱とか面汚しとか言われない程度の立ち位置が最良。



 とはいえヤられるだけの立ち位置は嫌なので。

 レアモンスター的な立ち位置で見つかったらアレですよ。

 みんなには内緒だよ。と対話が可能で、

 アイテムを贈呈して逃げる程度の存在が良いのです。



 それにしても…余裕そうに見えて、そうでもないこの状況。

 流石に今回ばかりは無限ループのドツボにハマりそうで焦ってます。


 実はこの女神さん。

 このヨルンが手を出さなくても勝手に自滅するのです。

 体の限界を超えて踏み付けを慣行してる所為でしょう。

 そのうち勝手に死んで時間が戻ります…


 何よコンティニューって!

 クレジット必要ないんですか!?

 無限コンティニュー可能ですか!

 魔界的な村の主人公でもクレジット集めてるんですよ!?


 コンティニューするなら…

 この対戦相手であるヨルンさんに銀貨一枚支払いなさい!

 ちなみにこの世界の通貨は金銀銅と貨幣があるらしいです。

 他にも種類があるようですが。大体こんなもんらしいです。


 多分お店が一軒建つぐらいに稼げそうですよこの商売。

 まあ相手がこの女神さん限定ですけども。


 ともあれ…ヨルンは思いつきましたよ。

 絶対的な力を見せつけるには、やはり体の大きさでしょう。

 となればアレです。アレがありました。

 思い立ったが吉日。今の自分なら出来ないこたぁないと思われます。



 へんっしん! ヨルムンガンド!



 この膨大な魔力の量であるならば大樹がなくとも

 変身出来ない事はないと試してみましたが。

 どうやら普通に可能だったようだ。


 木々を弾き飛ばし、大地を押し分け。

 視点がぐんぐんにょきにょきと立地面より高くなっていく。

 どこまで上がる? どこまでデカくなる?

 眼下では全てがミニチュアサイズに見える。

 胴体は遥か彼方。地平線の向こうまで伸びる。

 雲を散らせて視界を確保。改めて思う。なんだこのデカさ!


 折角なので蜷局を巻こうと胴体を引き寄せるが直には見えてこない。


 仕方ないので尻尾の先を意識し眼下まで持ち込もうとするが

 これもまた全然先っちょが見えてこない。

 どんだけ長いのよ。自分の体の管理。出来る気がしません。



 そういえば女神はどこへ?



 変身時の衝撃で死んでしまったとかないよね?

 コンティニューが発動していないのだから大丈夫だとは思うが。

 そうして世界を取り巻く程にデカクなったと思われる自身の体躯を再認識しながら女神を探す。


 ほんの数秒後。発見した女神を眼前に捉えた。

 驚愕の表情を浮かべる女神を咆哮にて一括。



 ルゥゥウグゥアー!!!



 これで正気に戻らねば、また別の手を考えねばなるまい…

 だが女神の打つ手は馬鹿の一つ覚えのような、踏みつけだった。


 ヨルムンガンドの頭頂部を踏みつける。

 衝撃で多少マッサージ感覚を覚える威力を繰り出すのは流石だが。

 このヨルムンガンドとなった体で打つ手は考えてない。

 戦闘行為は同レベル帯でしか起こり得ない。

 元より脅かすだけで本気で相手にする気なんてさらさらなかった訳だし。

 なので…念話をとりあえず送る。



(私はヨルムンガンド! 名前はヨルン! ヨロシクね!)



 頭を抱えて蛇の頭部で転がりまわる女神が発生した。

 やはりというか念話が強すぎたようである。

 やさしくしたいのだが…圧倒的な体格差を見せてつけても

 戦意を失わぬ女神をどう扱ってよいかと悩むばかり。


 悩んだ後に、苦痛から復帰した女神は天高く飛び上がる。

 自分は全身に光を纏い神々しい羽が舞い散るその様を

 呆然と大口を開け、見守ってしまった。


 美しい…と思った訳でもなく何してんだろ?

 そんな感じに何も考えずぼーっとしていたのだろう。

 直後、高速で飛来する女神をすっぽりと口内に収め飲み下してしまう。



 うげっ…! 



 やっちまった…と感じるも。

 巨大な魔物の体内に潜入し内部から打ち破る的な発想が思い浮かんだのは、

 明らかに女神が自分から突っ込んで来たと感じたからだ。


 そして自分は思う。

 女神が死んでもまたコンティニューで時が戻るだろうし。

 変に痛み感じてもロードすれば良い事だし。


 …状況的に女神はどっちにしろ詰んでいた。

 冷静に分析し女神は今どの辺だろう?


 そういえば巨大な魔物の体内から対象を倒す行為って実際どうなの?

 確かに手出しするのは難しいのだが。

 今の自分は体の内側だってある程度操作が可能だ。


 巨大な魔物となった自分は考えてみる。

 一つは体内ダンジョン的な何かだ。

 それっぽい魔物を配備しても良いかもしれないが。

 地図を作ったにしても自分の体って蛇だし。

 どこぞのファンタジー的な13作目のような分岐のなさだ。

 想像してみよう。世界の端まで、どこまでも続いていく一本道。


 そもそもに、圧迫されて動く所ではないだろうし。

 女神だって人間の姿をしている訳だから

 息とか出来るの? 生存可能なの?


 守護者を通して調べてみました。


 女神はどうやら馬鹿だったようで酸欠で瀕死だったようです。

 折角なので体内をある程度操作可能な自分は手助けしてやろうと試みた。


 外の空気ぐらいは送ってやりましょう。

 内臓を操作し、外の新鮮な空気を送りつつ。

 喉の奥の奥の奥のおくのおくのおく~の方まで突き進み。

 勢いに任せて進ませる女神の行く末など

 食道とも似た自分が作った通路を進まされるばかり。

 奥へ参りま~すと、強制的に体内ツアーを強要される女神は何を思うのか。


 やがて出口を考えねばと思い立つが絵面的に不味いと思い急遽プランを考える。

 脳裏に過ぎるはデフォルメされたキャラがタマゴをポコンと産み落とすアレだ。

 決して茶色い汚物と化した女神を放出する訳にはいかないのです。

 故にタマゴの殻を纏わせ、射出と致しましょう。

 構想整え当の女神は体内を内側から蹴りつけている模様。

 やがてタマゴの殻が完成するとそれすらも感じられなくなった。

 どんどん強固に仕上がっていくタマゴの内で女神は何を思うのか。

 いっその事、眷属化が通用すれば蛇として産み落としても良かったのだが。

 通用しないのだから仕方あるまい。


 

 時間にして2日間の体内ツアーを終えた女神をヨルンは出産致します。



 射出まで残り3分。

 発射角度は適当でいいや。

 未だに女神は生きておるようですが中の状況など知りません。

 体内を人間一人が通過するこの感覚。

 体が大きすぎる故、殆ど感じられないが。

 ほんのり暴れるが故にこの辺?


 射出まで残り2分。

 感覚的に大体この辺。なので大体です。

 タマゴの殻は完成しております。加速を付けて踏ん張りましょう。

 一応ヨルムンガンドとなってからは何も食べてませんし。

 出すものなんて口に入った女神様ぐらいなものです。

 遠慮なく踏ん張りましょう。リキみましょう。

 その他の物は何にも出ません。安心です。


 射出まで残り1分。

 筋肉の張力だけでぐんぐん速度を上げていく中のモノ。

 射出孔はお尻の穴ではありませんので大丈夫です。

 R指定も上がりませんし、何も問題はありません。

 衛生面な問題なんて体内通過させてる時点で考えてないですけど。

 とりあえず出す場所は眼下へ持ってきております。

 では射出まで秒読み3秒~2~1っと。



 ふんっ!

 


 なんとなく気合を込めてタマゴを外の世界へ放逐。

 イメージ的にカタパルトな射出を強く反映しました。

 せめて物陰を作り隠れて…と思いましたが隠すものなど何もなし。

 どうしてこうなった感が強いですが後悔しても仕方ない。


 そしてヨルムンガンドの体内より放たれたタマゴは勢い良く飛び出し。

 天高く舞い上がり視界の外へと消えていきました。



 あらま…

 飛び過ぎでございます。

 どこまで飛んで行ったのやらと思った所で。

 上空で物凄い超爆発が巻き起こる。


 空が燃えている…


 一体何が起こったのか…

 自分はとんでもない物を産み出してしまったのかもしれない。

 小さき太陽とも例えられそうなぐらいの高密度な熱量を伴ったタマゴが

 遥か上空で燃えているにも関わらずに大地を焼いていた。

 女神の生死は定かではなかったが直後に例の現象が発生。

 なんだやっぱり今ので死んじゃったのか。


 

ザッ―――



 自分は再度。ユグドラシル・ティアの姿へと戻っていた。

 そして目の前には胡坐をかいて座る女神の姿。


 その表情には疲労の色が見受けられた。

 直に開戦する様子はみられない。

 好機…特に何も考えてはいなかったが逃すわけにはいかぬ。



(私はユグドラシル・ティア! 名前はヨルン! ヨロシクね!)


「一体…なんなのコイツ。。。」


 やったね。反応有り! 対話ができそうです!

 長く苦しい戦いだった。

 不意にはできぬ…故に守護者よ。サポートは頼む!



―――確認 頑張ります



 お互い自信無し!

 しかしいつものように、なるようになる思考!


 女神も気が抜けたかのように。

 むしろ燃え尽きたポーズで真っ白になっている。


 椅子を用意し座らせてあげねばなるまい。

 テーブルを作らねばなるまい。

 日よけも用意しないとね!

 ああ…飲み物はどうしよう。

 お茶菓子とか…そもそもに廃墟だったのよね。

 ねぇねぇ、守護者。なんかない?



―――確認 用意してきます 一旦離れますよ



 そう言って守護者は憑代を作りこの場を離れて行った。

 専属の家政婦か執事なのか。秘書と呼んでも良いかもしれない。

 ともあれそのような者を得た気分である。

 そう間も取らせずに戻ってきた守護者の手には見事なお茶菓子一式であった。

 覚えのある蜂蜜菓子に良い香りのする紅茶らが銀製の食器に納められている。

 なんとも豪華な装飾品付きのそれ等は、どこから持ち出してきたのやら。


 ちょっと便利すぎやしませんかね。

 そう思うも守護者なので何を行っても不思議ではない。

 大分依存してる気がするが今さながらに思う。

 スキルとして一番依存している者が守護者であるな……と。



 こうして雲一つ無く処理した青空の下。

 平和的な対話をするべく場を整えたのであった。 



   *   *   *

今までに死んだ数を覚えているかと聞かれれば。覚えてません。

というレベルで彼等は死んでいるが未だに砕けず歪になっていく。

それを表現出来れば思うも難しいものですな。

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