癒しへの道筋は?
この男…逞しすぎる。
一体何者なんだろう。
どっかの国の王子様とか、無いな。
王子様とまではいかないも、お偉いさん的な。
大手のギルドマスター的な、それとも近い役職?
色々と込み入った裏事情を妄想する。
他に可能性があるとすれば何だろう。
もしかすると転生者かも、それは有り得る。
転生者だとしたら、神の声でも選んだか?
『超力招来』なんてスキル持ってたし。
でも『神の声』のスキルは見当たらなかったな。
となればやっぱり違うか。『隠蔽』も持ってないし。
聞いた方が早いか?
だがなんて聞く?
ねえねえ、ディッグって転生したの?
等と軽く聞いたところで簡単に流されそうだ。
ロードもあるし適当に当たりを付けてハッタリかまそうか?
それとも自分等が元人間だとか明かしてみる?
色々と思考を続けるが。
ネーサンはどう思ってるんだろうか?
むしろディッグよりもネーサン側の知識が気になる所よ。
別にディッグがどういう奴かよりも、ネーサンの事をもっと知りたい。
ディッグ関連は覚えていれば調べてやろう。
この男…どうにも読めん。可愛くもないし。
それが興味を無くす一番の理由だ。
そういえば、ネーサンはといえば。
料理のお手伝いに向かったようです。
一応セーブもしておいたし。
何事かトラブルを起がおきれば再チャレンジする用意もある。
今はなんとなく疲れたのでこのディッグをベッド代わりに休むのだ。
色々落ち着いて考えてみるとあの『イレイサー』という種族…
とんでもない可能性を秘めておる。
いずれ…もっと調べてみるべきだな。
進化の先に何か恐ろしい姿が待っていそうな、そんな予感がする。
―――確認 既に進化条件を満たしているようで今すぐにでも進化可能です
あら、そうなの?
というか『イレイサー』になったばかりでもう進化ですか?
今ティアちゃんの姿だけど。
―――確認 イレイサーに変身 後に進化出来ますが?
ほっほう、ならばそうさせて貰おう!
運動終えた後だし自分も寝ようかと思ったとこだけど、広間に移動開始~っとな。
ディッグが少し呻いた気がするが。
自分という重しが無くなり寝付きがさらに良くなったようだ。
本当良く寝る奴だわ。
どれ、変身『イレイサー』!
名前付き魔物ヨルンが変身能力を意識する事によって。
ラプラス内部に存在する守護者より送られる念波を感じ取り、
蛇の魔物であるヨルンは一度進化したことのある種族へと、
肉体を作り変える事が出来るのだ!
一連のプロセスは0.01秒間で完了する。
なんて脳内ナレーションをしてみるも。
自分ながらに他の魔物とは逸脱した存在であるなと思ってしまう。
それにしてもこの姿…
今まで変身して来た魔物の中でもやっぱり異端であるな。
これがアンデッドモンスターなのか?
殆ど幽霊みたいなものではないか。
ともあれ進化が出来るのであれば先を見てみたい。
ほれ、守護者よ進化準備ですぞ!
此方は何も問題はない!
―――確認 進化開始 名前は『ディープグリーン』と記載されてます
ん、緑っぽい。むしろ深緑?
名前的にも単純な種族であるな。
ともあれ進化後にその姿を確認してみようではないか。
―――確認 進化完了 変なスキルは見当たらず
OKOK、なんだかすっごい小さくなった気がしますぞ?
この体躯…覚えがある。
リトルスネークぐらいの視野になったような気がする。
むしろ今の自分の視点からディッグの大きさを見れば一目瞭然だ。
やはり…この姿小さいようだ。
―――確認 取得スキルは『不滅の肉体』のみです
んっ…一つだけ?
―――確認
『不死の肉体』←『不滅の肉体』に結合
死なない消えないの特性を併せ持ったようです。
表記を変えるのが面倒なので統合します。
最大HPや防御力も向上したようです。
あらそうなの。
なんか、ただ進化しただけって感じですな。
とりあえず折角だし姿も見てみるか。
では鏡の前でポージング!
…
……
………
あれ? リトルスネークじゃん。
しかも色が緑になっただけの。
色違いリトルスネーク!?
なんかレアモンスターっぽい?
そもそもなんでイレイサーからこんな姿に?
―――確認
・『ディープグリーン』情報
イレイサーが崩壊を続ける肉体を繋ぎ留める為
多くの生命をその身に取り込み続け朽ちぬ体として作り上げた姿
リトルスネークと良く似ているが戦闘能力が桁外れに高く
勘違いした冒険者が悲惨な末路を迎える事が多々あった事から
分かりやすい名前を使い 世に広める事にしたと伝えられています
手を出さねば大人しい種族であるとの情報がありますが。
人間程度であれば丸ごと呑み込めるぐらいに伸縮するともあります。
大人しいのか凶暴なのか分かりませんね。
後半は不要な情報でした。
ほえー、昔のゲームに良くあるアレかな。
色が違うだけの魔物が超強かった。
さらにはそんな魔物が平然と普通の色に混じって現れる。
そして一撃必殺クラスの攻撃力でトラウマを植え付けてくる系の魔物。
そんなイメージが脳裏をよぎる。
とりあえず守護者よ。能力値だけ確認してみよう。
HP4096/4096 MP8192/8192
・攻撃 1000
・防御 999
・魔法 2500
・速度 1001
うっほ~…ランクAに匹敵するぐらいのステータスではあるまいか?
強いどころの騒ぎではなかった。
…まあアサシンヴァイパーからの進化だしそりゃそうか。
ん…? ランク分類どのぐらいコイツ?
―――確認 ランクにしてB-らしいです。
へえ…能力だけ高くてもそんなものなのね。
小さいのがイカンのかしら?
それともスキル的に対処しやすい系とか?
うーん、それにしても懐かしい姿だ。
色は違えどリトルスネークとは昔が懐かしい。
いずれ…全てのスキルを廃して
リトルスネーク生活を楽しみなおす選択もありかもしれない。
他にも相対する冒険者の前で。
リトルスネークから瞬時にディープグリーンへと変貌。
その後の相手側の反応を楽しむのを観察するのはなんとも楽しそうだ。
まあ…今はユグドラシル・ティアとして、
ネーサンと戯れるのが楽しいからそれで良い。
いずれ、この緑色の姿にもお世話になる時が来るだろう。
小さくて尚且つ強いとなれば使いどころは幾らでもある。
見た目はなんだか、ペット用の蛇みたいな姿をしているが…
それでいて人間丸呑みクラスの魔物とは。
なんとも魔物とは恐ろしい存在よ。
ついでにイレイサーも大分反則的な能力を持っているし。
今回はなんだか、サクサク自己強化が捗るのぅ。
それもこれも交流効果のお陰かもしれん。
癒しだけを得て過ごすつもりがいつの間にやら冒険者とバトルなんてね。
悪い気はしないし。強くなればなるだけ出来る事が増える。
今後自分がどこまでいけるか分からないが…やはり。
今の最重要事項は癒しだ。
とにかく癒されたいのだ。これは譲れん。
癒しの為ならば、魔物側に進もうとも構わぬ!
でもなるべくならネーサンを人間側に引き込むのも忘れない。
我ながらに矛盾しているような気もするが。
状況次第でコロコロ方針が変わるから仕方ない。
必要なのは…何を癒しと思うかだ。
さて…癒しであるなら。
やはり一番はこの姿、それ以外にあるまい。
変身してティアちゃんに戻ってと。
ネーサンに会いにこう!
今度はディッグも起こして無理矢理にでも手伝わせての。
その後に今後の方針を決定せねば。
無為にだらだら過ごすのも良いが。
ロードの存在をとんでもない奴等に認知されていたりもするし。
無限に世界を戻るなんて事もいずれ出来なくなるだろう。
…そう考えれば。
多少は気を引き締め世界に順応せねばならん…
ただただ、魔物として破壊の限りを尽くした前世とは違うのだ。
他に生きるものが何もない世界で自分は生きられぬ!
まあ生き延びるだけなら出来るんだろうけどね。
何も無くなったら何も楽しめなくなる。そういう事ですよ。
ともあれ、実はディッグとやら。
ずーっと起きててこっちの様子伺ってたではないですか~ヤダー。
何を思ってるのか分からないが、相手の立場となって考えるのであれば。
普通の魔物じゃあないな…ありゃあ。
ぐらいには思ってそうだ。
人間側からしてみれば…自分はどういう存在なのか。
ランクAに分類されている魔物であろう…とだけは頭に入れておかねば。
(オハヨーディッグー。遅れるとまたネーサンに角生やされるよ?)
「おう、またアレを食らうのは勘弁だからなっ…っと。」
(おー、抱っこ抱っこ~♪ 首にでも巻き付いてみる?)
「意外と重いからこのままで良い。」
(じゃあちょっと実験~ちょっとだけ小さくなってみよ~)
「おう、そんな事も出来んのか? 姿変わるから今更か。」
そんな流れでちょっとした検証タイム。
体格変化で小さくなると自分の重さはどうなるか。
ディッグなら正確に答えてくれるだろうし。
甘えてどんどん検証してやるぞー思考なのですよ。
(それでは小さくなっての。重さはどう?)
「いーや、重いままだ。むしろずっしり来るぞ?」
ふーむ、成程。重さは変わらず。
密着面が小さくなるから重く感じる訳か。
では今度は逆に大きくなってやろう。
(ほほぅ…重さは結局変わらずと。じゃあ逆に大きくなってやろう。)
「おい、デカクなり過ぎたら持ちづらく…」
(蛇の羽衣~♪ ディッグだとぜーんぜん似合いそうもないね。)
そうして体を大きくしディッグに巻き付いてみたものの。
うーむ、なんとも筆舌しにくい状況に。
ディッグに似合うのはパイソン系で巻き付くのが丁度良いと思われる。
今の姿だと不釣り合いに悪目立ちしそうであるな。
「あー、気は済んだか? 飯食いに行くぞー。」
(おっけいー、ボクの事持ってくの?)
「魔王さんからの盾にするんだよ。早く元の大きさに戻れっての。」
(分かったよ、やさしくねー。)
自分の身を守る為か、軽く受け流しただけか、
ちゃっかりしてるなーと思いつつも。
体の大きさを変えた場合の検証を交えてネーサンの下へ行くのであった。
そしてネーサンが自分達の姿を確認した瞬間。知覚不能な速度の針を射出。
その後ディッグの額に角が2本生える事になったので、
無意味な行動であったと顔を見合わせたが。
ディッグはなんで平気なのさ?
人間なのにタフだなぁ…というのが素直な感想である。
(あれ…ディッグ? 鬼にでも進化した?)
「オウ、俺も魔物になるわ。」
(ディッグなら歓迎するかも。強そうだし。)
(全身真っ黒の騎士とか、良いんじゃない?)
「やめとけ、柄じゃねぇよ。」
(それじゃ上半身半裸の腰蓑オバケとか。)
「なんだよそりゃあ。ただの変態じゃねーか。」
(まあ本当に魔物になりたかったら、ボクの眷属にしてあげるから考えとく?)
「おう、なる気はねえけど。考えとくわ。」
(有るのか無いのかどっちなのさー。全く…)
「んな事より、さっさと向こういけ。またアレが飛んでくる。」
(はいはーい、ネーサーン。お手伝いに来たよー。)
という訳でやってきました蛇の家電製品。
でもこの世界であれば魔法製品?
細かい事は別に良い。お手伝いせねば今晩の御飯が美味しく頂けん!
ネーサンもネーサンで。
自分がやってくれば目に見えて態度が変わり優しくなってくれましたが。
なんともちょっぴり険しい表情が残っている。
「随分と仲が良かったみたいだけど、なあに? 一発ヤってきた?」
(んな訳あるかい。やるならネーサンとが良い!)
「ふーん、それなら別に良いけど。つまりそれって。」
(勢いで言ったけど、解剖はダメだからね!)
「なーんだ残念。まあいいわ、今は晩ご飯の準備。昨日みたいに手伝ってね。」
(はーい、今日はどーする?)
(煮るなり焼くなり蒸したり燻したりなんでもござれ!)
「そうねぇ、ネネちゃんどーする?」
ネーサン…一体何を想像していたのか。
確かにディッグとは仲は良いかもしれないけれど。
流石にそこまでの仲という訳ではありませんよ。
変に長引かせると冒険者の前だろうが料理準備中であろうが
何の気なしに解剖されそうなので軽く受け流せて良かった
という訳で主役の人間であるネネさん登場です。
一緒にお料理しながら対話していたので、
なんとなく親睦が一番深まったかと思われる子なのですよ。
「えーと、今日は昨日のである程度慣れましたけど。
もうちょっと簡単なのにしますね~。ティアちゃん借りますよ~」
(ほいほい、今日はコレ使うんだね)
「火力は強めでお願いします!
昨日みたいに尻尾を動かしますから、調節お願いしますね」
(じゃあ右で強めに左で弱めで。強めに握ったら火は消しちゃうね!)
「分かりました~、ティアちゃんすっごい便利です!」
(ちゃーんと味見させてねー、少しお腹すいちゃった)
「んー、少しだけですよー?」
(分かってるよ~、ネーサンも見てるし頑張ろう!)
「お次は揚げ物で数を揃えますよー!」
(おー、質より量だね!)
「昨日の食べっぷりで入念に仕込むより
弾数揃えた方が良いって分かりましたから」
(うんうん、良く理解してらっしゃる)
(でも昨日の手の込んだ料理もそれはそれで…また食べたいです!)
「んー、あれはあれで。量を作るのが大変なので。
続けて毎日作るには…厳しいですよー」
(確かにー、昨日は流石のボクも疲れたもん)
「なので今日は少し手抜きです~」
(手抜き言っちゃうの!?)
「そーですよー、このぐらいだったらアナタ達でも出来そうかなって?」
(むむむ。。。確かに簡単な物だったらボク達でも…出来るけど)
「なのでちゃーんと覚えてくださいねー。レシピも残しておきますから~」
(そうか、その手があったか~、出来るか分からないけど。頑張ってみる!)
これが癒しである。
やっぱり人間の笑顔は癒される!
ちょっぴりそばかすが目立つ顔立ちですが。
やたらと美女に可愛いだけの子ばかりが全てではない。
こういうちょっぴり地味な子も癒しなのだ。
そう考えると…食べてみたくならないかい?
守護者よ?
―――確認 スルーします
あれ?
スルーしちゃうのですか。
あえてそう答える守護者がなんとも…読めぬ。
とりあえず、何かあったらご指摘ヨロシク願いますよ。
なんだかんだで一番信頼しているのは守護者なのだからね。
―――確認 喜びを表す為 胃の腑を擽ります
あっ…やめ!
今はお料理中!
蛇さん体の内部をくすぐられ中。
堪えきれずに火力が不安定になってしまいましたよ守護者くん?
「あれ、どうしました? ティアちゃん?」
(あっ…いや。その、くすぐったくて!)
「あっ…ごめんなさい。変に触っちゃいました?」
(ネネさんのせいじゃないから大丈夫!)
―――確認 守護者は謝りません
はい、でも後で一人になった時にお相手致しましょう。
でも、こんな思考してるのバレたら不味いので持ち直さねば。
思考を切り替えお料理タイム!
蛇の家電製品は今日も元気です。
料理スキルは身に付かず…ですが。
こうして人間側と交流出来ればおいしい物にはありつける。
少なくても…こういった状況を作り出せれば。
個人的な付き合いでなら何も問題は生まれないようです。
これが街中で堂々と、例えば魔物カフェなんて人間達の街中で開こうものなら。
どうなるか分からないけれども、いずれやってみたい所ではある。
その時はこのネネさん見たいな子がいなければ成り立たないけれど。
自分とネーサンでウェイターウェイトレス風に。
メイド服でも良いかもしれぬ。
何気にネーサンが拵えた衣装一式があるが故。
等と妄想膨らませるが。
出てくる問題は山のように溢れだして来る予感しか沸いてこない。
自分達が魔物であること。しかも魔王と認知され。
さらには世界を滅ぼしかけた魔物と同種である自分であること。
さらには魔物を認めぬ教会の存在。
ついでに他のユグドラシル種が敵対関係?
一番楽なのは。
敵対する者を全て排除の後に独裁国家を作る事?
今の自分とネーサンの力を借りれば出来ない事は無さそうだ。
しかし、それだと癒しとは程遠い過程と結果が待ち受けている。
ヨルムンガンドのあの時…とまでは行かないまでも。
王道RPGのラスボスクラスまでの行いを今の自分であれば出来る筈。
癒しの為に…教会ぐらいは潰すべきか?
アスピクも引き込めればより確実に事を勧める事が出来るだろう。
そもそも癒しとはなんぞや?
哲学思考になってきた。
考えるのはやめておこう。
今が癒されているのだから何も問題無いのだ。
こうして…ネーサンの抱き枕にされている自分は癒されている。
アヘェ…状態ですよ。
今日はネーサンの針が体内を貫通しております。
なんでこんなに…突き刺さるの?
自分の防御力…相当なモノだと自負しているのですが…
鱗も皮膚も貫通して…ネーサンの針が…じくじく気持ちいのです。
癖になりそうです。
また変な趣味が出来てしまいそう。
それもこれも、ちょっとやそっとじゃ死なない所為なのですよ。
どんな行為も自分の命を絶つまでには至らない訳で。
なんでもかんでも楽しめる故の感性を持ってしまっているのです。
そしてなにより…ネーサンの行為には愛がある…!
いずれ…自分の愛も受けてもらわねば。
その時が来るのは…後の楽しみに取っておこう。
うへぇ…ぐりぐりしないでぇ………
針が回転すりゅのぉー………
うーむ。なんなのこの状況?
ネーサン…今日はなんだか激しい………
なんか眠れそうもないので自分は考えるのをやめましたとさ。
そうして平和な一日が終わりを告げました。
次なる転機は何時訪れるのか。
自ら起こすか、やってくるのを待つか。
どちらにしても平凡な時が暫く続きそうだ。
意識が深い眠りに落ちたのがいつ頃か分からなかったけれども。
やはり今日も寝不足であったと、覚醒した意識の中で実感しました。
蛇の魔物として生まれ落ちて直のあの環境下での睡眠よりはマシであるが。
今日も元気に癒されるぞー!
と気合を入れて起きましたところで。
あれ? 日が昇ってない?
―――確認 睡眠時間が20時間を超えています
そうかそうだったのか。
どうやら一日中寝ていたようです!
今日も元気に2度寝しよう!
魔物としての一日は変わらず。
こうして堕落していくのだったと改めて認識するのだった。
後日、未だに帰ってない冒険者達だったけれど。
流石に次の日の為に帰る準備をしているようで。
理由を聞けば相変わらずに自分達を覗いていたらしいのですよ。
なんともまあ…物好きな。
そんな冒険者達のお陰でこうして良い思いをする事が出来た。
悪い事ではない筈だ。
それにしても…なんでこんなに怠いの?
原因は思いつくものの、説明する訳にもいかず。
本能に身を任せ…再び寝転がる。
―――確認 昨晩もお楽しみでしたね
守護者よ、後でラプラス内に触手を割り増しだ。
―――確認 了解 胃袋を擽ります
えっ…待って守護者!?
あっ…あっ………フシャーーー!!
そんな一人で悶える姿をまた誰かが見ている…気がするけれど。
折角なので漏れる声に呪術による『感染』効果を混ぜ
感覚を共有させてみたところ、一騒動増えたようです。
どんな騒ぎが起こったかは想像に難くないので妄想で保管しましたよ。
だって向こうさんの姿、此方から見えないんだもの。
後でネーサンにこっぴどく叱られましたが。
あとでまたやってね?
なんて言われ…変な楽しみがまた一つ増えてしまったのですよ。
―――確認 お任せください
……守護者の楽しみも増えたようでなにより
今後ともお世話になる事でしょう。
一日中寝転がるだけのニート生活でしたが明日から頑張る!
そう心に決めて眠りに付くのでした。まる。
* * *
中々帰らぬ冒険者
おやすみと言いつつ中々落ちないスカイプ勢
似たような存在なのでしょう。




