54話 2人の魔女
「「おや、おや、そこにいるのは、成り損ないじゃないか、生きてたんだね~」」
魔女が黒の魔法少女を、嘲笑しながら見下す。
「シャドウ・レイン!」
瞬時に黒い光を魔女に向かい放つ。
「「mul MAS.TAB.BA.GAL.GAL.LA。」」
黒い光が魔女に直撃する。
「カル姉酷くない?」
「いいじゃない、ポル。貴方不死身なんだし。」
「横暴だよなぁ。」
黒い光は、片方の左翼の生えた魔女に当たったらしい。
もう1人の魔女の方は、右腕が剣の様になっている。
「分裂した…?!」
「アイツは怠惰の魔女!羽生えてる方は、無敵よ。死なないわ、やるなら、片腕刃物野郎よ!」
黒の魔法少女が、魔法を放ちながら、魔女の情報を寄越す。
「な…おい…生きてる…よな?」
京香ちゃんの方向に目を向けると、そこには、おおよそ人とは、呼べない、潰れた何かがそこにあった。
「う…。」
「オェ…!ゴポ…コキュ…」
思わず、腹の中身を吐き出す。
「私のせいで…」
「蹲ってる場合ぃ!」
剣腕の魔女が剣を振りかざす。
「プロミネンス!」
剣腕の魔女が剣で攻撃をいなす。
「気をしっかりもて!2人とも!君達も死ぬぞ!」
「う、ウオオオオオ!」
京香ちゃんが、剣椀の魔女に向かって突っ込む。
「はぁ…」
ザシュ。
京香ちゃんの両腕は宙を舞った。
「は?へ?」
「ちぃ、邪魔のよ!ポルックス!」
「リウィアちゃんは、お姉ちゃんには、近づけさせないよ。」
「まずは、1人。」
剣腕が京香ちゃんに向かい、剣を振りかざす。
「腕が失くなったからって、諦めるわけねぇだろうが!」
京香ちゃんは、こん棒を口に加え、剣を弾いた。
「はぁ…ダル。」
透かさず左腕で魔女が追撃する。
「ライト・レイン!」
京香ちゃんに向けていた左腕を光線に向け、受ける。
「あぁこれが例の魔法か…」
「再起の炎。」
炉さんは切れた、京香ちゃんの腕をくっつけ、炎を灯す。
「応急処置だが、腕は元通り動くはずだ。安静に。」
「す、すまねぇ…」
ズギャ。
「…あんた上手く、避けるわね。」
「杏奈君!」
私の体に深い傷が刻み込まれる。
「くるみ先生の指導の賜物だよ!」
「ライト・レイン!」
光線は剣で全て弾かれる。
「サン・フレア!」
「ポル!」
炉さんの技は、左翼の魔女に防がれる。
「まじ、妹使い荒いよ?お姉ちゃん。」
「影槍!」
ガギィン!
剣で光線を真っ二つにし、黒の魔法少女を蹴り飛ばす。
「ぐっ…」
「これで、貸し借りなしよ、ポル。」
2人の魔女は今まで会ってきた、大魔女よりも、明らかな殺意を放ちながら、抜群のコンビネーションで私達を襲う。




