第44話 (ライラックの平和な時間 4)
歳は全て数え年です
王国歴167年
リーナ・アリス・カズト・アルフは29歳
ミシェル・カレン・セレスティーヌ・サラは33歳
アイリーンは26歳
子供達は2歳を迎えた
王宮で動きが有り、どうも戴冠式と結婚式を同時に進める計画が有る様で
発案者はアイリーン殿下らしかった
理由は国費節約らしい、当然公爵や貴族からは、しきたりに則っていないとか
王家の威厳が保てない、等非難の嵐だったので、アイリーン第一皇女として
説明する運びになり、リーナに会議の様子を見ていて欲しいと念話で
依頼された
ーーーリズから珍しいお願いですねー 全員で見よう・・・
御前会議に出席したアイリーン第一皇女は、王立近衛師団の正装をし
帯刀されて入室された
御前会議の開始前まで、殿下の提案書に対してほぼ全員反対の意見で
ざわついていたが、入室された殿下の装いを見た出席者は黙ってしまう
「此れより御前会議を開催する 議題はアイリーンの提案について」
「アイリーン 出席者に説明せよ」
「陛下 わたくしは王国の財務状況を鑑みますと 決して豊かとは
言い切れません」
「出席されている方々 王国の状況を 正確に捕えていらっしゃいますか」
誰も発言はしなかった
「国内では 大麻草に関して規制する法律を施行して 取り締まっていますが
根絶出来て居ません」
「外交に関しては 帝国の影は消えておりません 何度も王国に手を出して来て
紛争を仕掛けて来ましたし 今も間者の気配を感じています」
「この様に少し考えただけでも 国費の掛かる案件が有ります しきたりでは
戴冠式と結婚式は別々に行い 盛大に開催するのが筋でしょう」
少し間を置いてから
「何故帯刀しているのかは 今から説明いたします」
「数年前に王都で新年の感謝祭を盛大に行った時 帝国にそそのかされた
商人と貴族により内乱が起こり わたくし達は暗殺されかけました」
「その時 わたくしはドレスでしたので 帯刀はしていません
その時は贖う手段は有りませんでした」
「謁見の間で陛下と伯爵が会談をされていて 暗殺者に対して伯爵の護衛が
わたくし達を 守って戴きました」
「その時の反省から 帯刀する様に決めたしだいですわ」
「わたくしは今後 動きやすい装いで帯刀をして公務をします」
「話しを戻しますが 王国内に目を向けてみますと 治安に対して
人材不足による 不安をわたくしは少し感じておりますわ」
「現在 王立近衛師団及び王立騎士団に 陛下の許可をいただきまして
わたくしの依頼で講師を派遣して 鍛えてもらっています」
「今後 両騎士団では 真摯に鍛錬し実力を示した者が 階級が上がる様に
変えていく予定にしています」
「特に王立騎士団は 有事の際には王国軍の先頭に立ち 鼓舞奮闘して
いただかないと ダメですから」
「早急に対応しないと 禍根を残す事になりますので この件は実行しています」
「次に王国の国力が 少し小さく見えてしょうがないのです」
「一般的に見ると 王国は共和国と同等だと言われていますが わたくしは
冒険者の質と量は我が国の方が上だと思っていましたが 帝国との紛争でSクラス
冒険者は半減したと聞いております」
「この頃やっと増えて来ましたけれど、全体の層は薄いままですわ」
「何故この話しをしたかと言いますと 近衛師団と騎士団に入団される
剣士の殆どは 冒険者からの転向者ですのよ」
「冒険者がそもそも少ないのですから 入団希望者も少なくなりますわよね
この様に 我が王国の状態は良いとは言えませんわ」
「共和国も魔国との紛争で、冒険者の数を相当減らしています が この後の
話しにも出ますが 大麻草の関係で 神聖国ミズガルズから大量の冒険者が
移籍していますから かなり数は回復してくるでしょう」
「共和国は 国力を回復させる為農業生産に力を入れて 外貨を稼ぐ方針ですわ」
「共和国の現陛下は 王国との関係を深める考えでいらっしゃるので
問題は有りませんが 次期陛下になられる 第一王子は
第二王子クリス キャンベル王子を 非常に馬鹿にし嫌っております」
「その王子を伴侶に選んだわたくしをも 侮られる可能性が有ります が
キャンベル王子は共和国で 陛下の許可の元 大麻草の研究していたのですよ
その筆頭研究者が 我が王国に王配として 尽力をしてくれるのですわ」
陛下と2人以外は、今の話しの本質が判らない顔をしていた
「大麻中毒の治療する研究を 王宮医師団と共に研究しています
治療方法が見つかった場合 共和国に対して大麻に関して 優位に立てます」
「話しを戻します まず1つ目が 我が国の貿易を もっと強化したいと
考えていますわ その為に基本中の基本 農業生産に力を入れて
行きたいと思います」
有力な侯爵が挙手して発言の許可を求めて来た
「アイリーン殿下 貿易の拡大に何故農業なのですか」
「わたくしは 陛下の許可の得て 5年間冒険者をして 国内及び国外の実態を
この目で見てきました」
「我が国の農村は 貧困では無いが裕福でも無い ギルド支部には農村からの
依頼で 新たな開拓や橋の建設依頼 土手の修復 更に魔物討伐後の毒の除去
等 色々な依頼が掲示されていますが・・・」
「長い期間掲示されても 冒険者は1人として見向きもしてくれませんでした」
少し間を置いてから
「ギルドの規約で 魔物の討伐以外は 依頼した方が報償金を支払う決まりです」
「仕事の内容に見合う報償金になっていないのと この仕事が出来る冒険者は
殆んど居ないのが実情です」
「直ぐに解消出来ない問題ですが・・・ 放置しとく事が出来ない問題でも
有ります」
「帝国からの侵略に余裕を持って 対抗出来る様になりましたら 国軍に
訓練を兼ねて 土木事業を手伝わす事を考えています」
「農民は少しずつでも毎年生産が増えると 希望持って生活出来る 農民の
人口は王国で一番多いのですよ」
「生活が安定すれば 流民になる農民が減りますから 治安も良くなりますわ」
「農業生産高が毎年少しずつでも増えていけば 周り廻って税金も増えてきます
「穀物の輸出も多くする事も可能になります 王国の財政にも
ゆとりが出て来ますわ」
「今のが1つ目の問題で 2番目の問題は仮定の話しですが・・・
現実なると困る可能性ですわ」
「神聖国ミズガルズに訪問した時 とても治安が悪くなっていました」
「この国の刑法には死刑が有りません 刑期が終わった罪人は ときはなされます
当然治安は悪くなり 泥棒が増えますね」
「農民も治安が悪いと 穀物生産量が下がります 神聖国ミズガルズでは
中毒性の有る大麻草は 合法です」
「今の話しが 何故王国に問題が発生する可能性が有るのか
判る者はいますか?」
アイリーンは出席者を見回したけれど、挙手する者はいなかった
陛下はアイリーンの説明をどのくらい理解出来る者が、調べている様だな
この会議の出席者で実力の有る者を 選別する気だな
少しがっかりした様な、表情をあえて見せてから
「神聖国ミズガルズは 穀物の生産量が先程の理由で減っていますのよ
その理由で 貿易で穀物の輸入を増やす必要が有ります」
「そのお金を 何処から融通すると思いますか?」
見回したけれど、挙手をする者はいなかった
「共和国には 直接大麻草を売り 中毒患者を増やせれば 大麻草が
高く売れます その代金で穀物を買うでしょう」
「但し 共和国内での 大麻草の使用は 法律で禁止されています」
「神聖国ミズガルズは 共和国には別の物での 貿易を考えてると思いますわ」
「では 王国の穀物をどうやって 神聖国ミズガルズは買うでしょうか」
アイリーンは見回しているが、挙手する者が2人いた
ーーーやはりアノ2人ですか
「フリッツ ボルツマン近衛師団長 答えて下さい」
フリッツは起立して
「神聖国ミズガルズは 国境を接していないので 王国と直接貿易は難しいです
迂回として帝国を利用します」
「もともと帝国は王国の穀倉地帯を 割譲させると言う野望が強い国家ですから
神聖国ミズガルズの提案に 直ぐに乗ると思います」
「帝国の目的は 王国にいる間者や 裏で繋がっている商人等を通して
大麻草を密輸入して 王国中に大量の大麻中毒患者を作る事です」
「中毒患者は大麻を欲する為 どんな犯罪も厭わないですから 王国の
治安は悪くなりますし 大麻草規制に失敗すると 大麻草が王国全土に
蔓延します」
「治安の悪化 そして大量の大麻草が蔓延 国力の低下 最悪帝国の再侵攻まで
考えられます」
「神聖国ミズガルズは 普通なら二束三文の大麻草が 高値で売れるのですから
大儲けになります」
「大麻草購入代金は 王国から帝国 そして神聖国ミズガルズに流れて行きます」
「帝国では 厳重に大麻草が自国に蔓延するのを防ぐだけで
王国が弱体化するのは 濡れ手に粟ですから 協力すると思います」
「神聖国ミズガルズは 王国由来の穀物も共和国経由で 高くても
輸入出来ると言う話しとなります アイリーン殿下 わたしは
この様に考えました」
殿下は、次に手を上げていた者に、視線を向けて
「騎士団長ヨハン ボルツマンの見立てを 話しして下さい」
「フリッツ ボルツマン近衛師団長と 同じ予想です」
「2人共 良く気が付いてくれました
王国からのお金の流れと 穀物の流れが違うのは 再度言いますが
共和国でも大麻草は 禁止されているからです」
陛下は見回してから
「アイリーンの意見に対して 別の考え方 反対意見等 有るのなら発言を許す」
ヨハン・ボルツマンは挙手をしてから
「報告致します アイリーン殿下より大麻草に関して触れられていましたけれど
大麻草の被害者の発生を 根絶出来ていません」
「不甲斐ない話しですけれど 怪しい商会と帝国との関係は まだ証拠を
掴め切れておりません」
「証拠が不十分な時に 手柄欲しさに行動して 逃げられてしまっては
元も子もなくすので まだ時間は掛かると思われます 以上です」
「ボルツマン騎士団長 功を焦って逃げられたら意味ないから 慎重に
調査する様に 確たる証拠を掴んだ時は 王立近衛師団にも協力させる」
「他に意見は有るかな」
「アイリーン殿下の提案ですが 戴冠式と結婚式を同時に行う事には 反対です
結婚されるお相手は 共和国の第二王子クリス キャンベル殿下ですよ」
「国費節約の為同時に行うと 王国は共和国から式典代も払えない程
困窮しているかと 詮索され軽蔑されかねません 此処の所をどうお考えなのか
お聞かせください」
「公爵殿 共和国は絶対にそう思う事は有りません 心配は不必要ですわ」
「どうしてその様に 言い切れるのでしょうか 教えて頂けませんか」
「フフッ その理由は 冒険者として滞在をしていました時に
共和国に多大に貢献したとの事で 王家の友人と言う紀章を わたくしは
授けられているからですわ」
「授与式の時 共和国の貴族がわたくしに 恥をかかせようと画策されまして
止めるべき国王は 今まで余程貴族の横車に手を焼いていたのでしょう
国王は わたくしに貴族を黙らせようとして わたくしに投げて
しまったのですよ」
「共和国国王陛下の御前試合で わたくしは近衛師団長と騎士団長相手に
2対1の真剣勝負を致しました」
「その場には クリス キャンベル王子も観戦されていました
結果はわたくしの圧勝です」
「つまり 共和国の貴族も実力で黙らせているのですよ そして紀章を
授与されました」
「共和国国王も わたくし達を侮り怒らせると 大変な事になると
思っていますわ だから 国費節約程度では 何とも思わないですよ」
「でも 共和国でわたくしの正体を知っているお方は 陛下と
クリス キャンベル王子だけですけれどね」
公爵は殿下の話しを聞いて
ーーー共和国とも繋がりを持っているとなると ヘタな事を進言して不興を
ーーー買うと 大変不味い でも殿下は真面目に仕事をする人物を
ーーー重用するとおっしゃっていましたし
ーーー殿下の装いは帯刀していて剣姫そのもの 戴冠式後はどうなるのだろう
「アイリーン皇女様 判りやすいお話し 有難う御座いました」
「アイリーンの提案に対して 他に意見や質問の有る者はいるかな」
暫し陛下は待っていたが、無い様なので
「アイリーンを補佐する宰相候補を決める 男性女性 自薦他薦問わない 忠誠心
知識 行動力に 自信の有る者を募集する」
「但し 最後にアイリーンの試験を受ける必要が有る 因みに武力の試験では
ないから その心配する必要は無い」
「アイリーン 他に意見は有るか」
「戴冠結婚式まで 王城内の各部署の仕事を 自分も経験してから陛下から
引き継ぎたいのです 皆様の協力をお願いしたいのです」
アイリーンは立ち上がり、深々と礼をした
ーーーほう わたし達に命令すれば良い物を お願いしてきて頭を垂れるとは
ーーー殿下は 国内外事情に精通している様だな 陛下の補佐を
ーーー精力的にしていたが
ーーーいよいよ王城内の実情を 知りたくなったのか
ーーー俺は国軍のみ見ていたから あまり王立近衛師団や王立騎士団については
ーーー余り知らなかったが 噂では凄く実力を付けて来たと 聞いたな
ーーー村の問題の土木工事を 兵士の訓練で補う方法まで 考えているとは
ーーー殿下は ボルツマン近衛師団長に 勝利したと伝えられているし
ーーー本当に 文武両道のお方なのだろう・・・
将軍は殿下を姫だから侮ると、非常に不味いと思い誠実に職務を果たす事を
心の内で誓っていた
その後の会議は、どの部署からアイリーン殿下の研修するかを決めて、翌日から
精力的に各部署で仕事を始めた
リズは政務が忙しいらしくて、カズトとは月1回くらいしか模擬戦が
出来なくなるが、両師団の訓練は週1で行っていた
リーナ達は、子供が2歳になり動き回るわ、直ぐに泣くわで、大変だが
スキルの秘密の為、魔道具店には依頼せず、色々な部品を買い込んで
自作していて、カズトはリズと王宮の2師団の指導、そして食料と部品の
買い出し等で前より忙しく動いていた
みんなで少しでも興味を持って遊んでくれる、玩具を作り出し
その結果その玩具で遊ぶ事が多くなったのだが、それはそれで大変な
子育てになっている
リーナ達は玩具の改良も、引き続き行っており、子供達がごっこ遊び用の棒で
お互いを叩いても怪我はしない剣を作り、魔物の模型に詠唱して切りかかると
目が光り呻き声を出す物まで作り出していた
まだ子供達が小さすぎるので、魔物の模型は育児室には置かないでいる
年末になる頃には、別邸の育児室をよたよたと歩きながら、
まだごっこ遊び用の剣は使えないので、剣に見立てた棒で遊んでいて
時々子供同士で、ポカポカと叩く様なそぶりを見せ始めていたが
柔らかい素材の為、怪我はしないけど、叩かれた方が良く泣いていた
親が付きっきりで、あやしているので、泣いた子供も直ぐに泣き止み
再び棒を持って遊んでいた
結局妻達の自主鍛錬は、10月に入る頃まで出来なかった
王国歴168年 4月に、アイリーン殿下の戴冠式と結婚式を執り行うと
王宮から町と村に布告され、リズから案内状と招待状が送られて来た
年が明けて子供達も3歳になると、修練場の片隅に子供用の丸太飛びを
新たに設置した
高さは10センチ・30センチ・60センチの3タイプ作り間隔も使う子供に
合わせて、低めのは狭めて作っている
大人用のも全て有るので、修練場としては王立職業鍛錬所より広さと設備で
勝っていた
子供達が修練場で遊ばせ始めたので、妻達の鍛錬は職業鍛錬所の時の訓練とし
組み走り等、体力強化系の魔法の使用は全て禁止として
子供達には親の鍛錬を見て、スキルの秘密を使った鍛錬に、好奇心を持たれても
説明に窮するので、ごく普通の鍛錬しか見せていなかった
只子供達は親の真似をするので、元気に全員裸足で駆けずり廻っている
子供達が寝た後、リーナは全員を本邸の食堂に集め、お菓子と紅茶を用意して
「集まって貰ったのはね 子供達に鑑定を使って見たのだけれど スキルは
2つ表示するみたいなのだけれど ぼんやりとして内容が 見えないのよねー」
「リーナ 流石に無理やろう 13歳発芽儀式でスキルが判るんやけん
3歳ではね~」
「逆に考えますと うっすらとでも 鑑定していて表示位置からして 2つ
スキルの項目らしいのが見えているって 凄い事だと思えませんか?」
「もし2つスキルが発芽しそうなら どのスキルを主に育てるか決めな
不味いかも」
「アリス アルフ セレス サラに聞きたいが 良いか?」
頷いてくれたので
「普通は 後衛職として冒険者しているのが普通だと思うが 親として
子供に進める職は何が良いかな と思ってな」
「アルフは悩んでいた時期が有ったから 強化移動を覚えただろ アリスも
そうだよな」
「子供達にスキルの秘密は教えないのだから 気になっていたんだ
俺としては 剣と魔法が一番冒険者として昇級は上がり易いし 死に難い」
「一番即戦力になり易くパーティの誘いも多いと思う」
「それと 騎士団からの誘いも多いと思し 騎士団の登用試験も合格し易い」
「将来の道が広がると俺は思うが 4人の意見を教えてくれないか」
アルフは悲しそうに
「わたしは 子供に 弓の スキルを 発芽して 貰いたく ない」
「ライラックの アルフ だから 生き残った と 思う 子供は スキルの
秘密 知らない から 死にやすい と 思う」
俯いてしまい
「アルフ 辛い話しさせて ごめんな でも子供の将来の事だから 嫌な事でも
聞かない訳にいかないんだよ」
「アリスは どう思う?」
「わたくしは 大魔法使いで発芽しても 冒険者としては 使われる立場だと
思いますわ」
「ライラックはリーダー風吹かさない パーティですけれど 普通はリーダーの
指示は絶対だと思う 後衛職はどうしても立場が弱いから・・・」
「わたくしが 討伐した元同期の様に 裏切られて落ちぶれる可能性が
ありますわね」
「セレスは どう思う?」
「バラのカオリの時は 完全な後衛職で ミシェルとカレンの補助して
おったけど うちはあの程度の魔法使いやったさかい アリスとおんなじで
子供には勧めとう あらへんで」
「サラは どうかな」
「バラのカオリだから 冒険者が出来とりました うちは 子供達には
勧められまへん」
「リーナ 後衛職の意見はこの様な感じだけれど 今にして思えば 玩具は
剣と魔法を無意識に見立てた物だった」
「だから今 嫁さん達の希望を知らないと 不味いと思って聞いた」
「そうだねー 子供達はみんなで育てているけど カズトの言う通りだね
アリス アルフ セレス サラは メインは剣でサブに魔法で良いの」
口々に《了 良いですわ はい 良いで》と言い
「カズト ミシェル カレン 別の考えが有るのなら 言って」
「俺は・・・ 後衛職の嫁さんの意見を最優先にする 少しでも心のどこかに
自分の生んだ子供のメインスキルを 受け継いで貰いたいと思っていると
そのわだかまりが ライラックが冒険者として動き出した時 無意識に連携に
支障が出るからだ」
「俺はどの子供も可愛いし愛せられるが 母親は自分の子と別の母親の子を
無意識に区別して愛しているとしたら 俺は悲しい」
「妻達に 酷い事を言っている自覚は有るよ いくら念話や感覚共有で相手の
心が判ると言っても そうゆう方法は取りたく無い」
「だから 言葉で本音の話しで 意思疎通したいと思う」
「カズトには隠し通せないわね 確かにわたくしのスキルをメインで 子供に
発芽して貰いたいと言う願望は有りますわ」
「でもね さっき話しした通り 利用されて捨てられる人生を 歩ませたくないわ
ですから わたくしの意見は変わりませんよ」
「さっき 話しした 通り だよ」
「話した事は変えまへんよ 剣と魔法でええでっせ うちの発芽した魔法使いは
子供の頃からの希望のスキルやった
ほやけど実際に冒険者になると 剣と魔法の方が使い易いと思うた だから
リーナの意見に賛成でっせ」
「うちも魔法1つで発芽したが セレスと同じ悩みは有りましたで
みんなは 忘れとんのでは ないでっか 普通発芽儀式でスキルは選ぶ事が
出来ひん事を」
「うちは 剣と魔法で良いねん 恐らく子供達は 剣聖か剣紳で大魔法使い
のスキルを得ると エライ 騒ぎになりますけれどね」
「その時は リーナ全員 笑って 誤魔化し 旅に出る」
ひとしきり失笑した後
「子供達の発芽スキルの目標は 剣と魔法として 全員で育てる事にしますよー」
「俺は みんなを試すような事をした自覚は有る 本当にごめん」
深々と頭を下げて謝っていた
「カズトはね 優しすぎて今の発言していたんだよ 自分達の子供が
道を踏み外し 盗賊になりライラックに討伐される最悪を予想して
話ししていたでしょ」
「みんなで分け隔てなく 愛して育てた場合 もし自分の生んだ子が
犯罪者になっても 全員で悲しみを分かち合えます」
「これからは 自分の子では無く 自分達の子と考えよう 将来最悪な
事になっても みんなで考えられれば 乗り切れると思うから 良いよね」
ーーーみんな カズトの優しさ解ってくれたかなー
この打合せ以降、今まで以上に嫁さん達は活発に子育ての意見を言い合って
物事を決める様になり、実際に子供達が使用してから玩具の改良、修練場で
母親達の鍛錬を子供達に見せていたり、親子一緒に剣ごっこしたりしていた
王国歴168年 1月
子供達は3歳になり、魔物の模型も使い始め、これが子供達の間で大人気の
遊具となり、朝ごはんが済むと親達に修練場連れて行けと、催促する様になった
正しく模造剣で魔法の言葉を言って叩くと、魔物の模型は咆哮を上げて
暫く逃げて止まる
模型の行動は単純なのだが、子供達にとっては楽しい遊びになっていった
しかし14人の子供が一斉に模型を叩くので、壊れてしまい親達は必死に
模型を数体作って、取り合えず遊んで貰う
「子供達が飽きない様に 見た目や動き方咆哮を変えたの
数種類考えてみないー?」
「子供達に常に模型と遊ばしぇるんじゃなくて 基本から素振りと剣んごっこ遊び
してから 冒険者ごっこん時に模型と遊んで貰う ってんな どうかしら?」
「そうすれば 壊れた模型の修理も 間に合うかと」
「模型の修理と制作をするチームと 子供達の相手をするチームに分けましょう
それと1日毎に子育てと模型の仕事を 交代するのは どうかしら」
「俺は ミシェルとアリスの案に賛成だよ リーナと遊んだ ごっこ遊びは
大人になっても 良い思い出になっているから 本当に楽しかったんだよ」
遠い目をして言うものだから
リーナは大慌てで
「みんなー 何か予感しているー 直ぐに感じてみてー」
「ライラック商会の絡みで 暴漢に襲われそう カズトは週1で王都に
出向いてるさかいな」
「カズトは 貴族から 恨まれて いる 理由は 簡単 リズとの鍛錬で
仲良く しているし 騎士団を 指導して 強くした」
「いくら 勇者でも 平民のカズト 古い貴族に 嫌われる」
「わたくし達は子育てで 王都には殆んど行かないですから カズトが狙われる
可能性は高いですけれど ライラックの装い帯刀して 身分を解る様にして
それでも 攻撃したら正当防衛が成立する様に しとかないと いけませんわね」
「カズトー アリスの言う通りライラックとして解る様に行動して あと
リズとギルマスに 暴漢に襲われた時 場合によるが殺してしまう事も
有ると話しをして 筋を通しておいて」
「解った 正装帯刀して行くな でも何で俺の思い出話しで 予感が
出来るのだ?」
「カズトが遠い目をして 思い出を楽しそうに話すと 死に瀕する事態が
起きる可能性が高いからだよ 実際に有ったからねー」
うんうんとみんな頷いている
「確かに死にかけたけど 今は大好きな嫁さん達と可愛い子供達が居るのだから
襲われて手に余る様だったら フライで逃げるから 絶対に死なないよ」
「リーナ 信用してあげましょ カズトは死に瀕しても 這うてでも戻って
来ますよ」
リーナは頷いていた
修練場の周りに建築して有った壁を、高さの積み増しし補強して外から
覗けないようにして
出入口は本邸からしか出来ない様に改造して、不審者が修練場に
立ち入れない様にした
子育て・保守制作・指導とライラックは、忙しく暮らして2月に遂に
王城で指導し果物を買って帰宅途中で、カズトが襲われた
ざっと見て30人位居て、流石に不味いと思い、カズトは念話で連絡をした
ーーー聞こえるか 今襲われていている 剣紳1・剣術26・魔法使い3
ーーーリズ 王立騎士団の派遣お願いする 場所は王都と
ーーーリーナ邸の間の街道で リーナ邸寄りの所だ
ーーー感覚共有と経験共有を許可した
ーーーリーナ 館の警備を強化する様に 執事に話してくれ
ーーー別動隊が襲って来る 可能性が有りうるから 宜しく
「俺に用事が 有るのですか?」
リーダーらしい男は、精一杯の虚勢を張って
「お前が カズト アースウッドだな 平民のくせに アイリーン皇女様と
騎士団の指導だと 生意気で目障りなんだよ」
「ふ~ん それで安い依頼料で受けて俺を殺しに来たのか 報酬は最低の
Sランク依頼100万くらいか 一人当たり3万3千園か・・・」
馬鹿にした口調で
「最低1人当たり100万は貰わないと 割に合わない仕事だよなぁ~」
「情けない奴ら」
鼻で笑ってやった
リーダーらしい男は真っ赤になって怒り
「お前を殺したら 追加報酬を払うと 貴族様に言われているんだよ
だから さっさと俺達に殺されろ」
ーーーみんな聞いたか 貴族の差し金だって これじゃフライで
ーーー逃げられないなぁ
ーーーカズト 王立近衛師団と共に 王城を出て向かっていますわ
ーーーもう少し 耐えていて下さい
ーーー解った 善処する
ガズトは鑑定して、熟練度が40程度でお話にならないレベルなので
「面倒くさいなぁ~ 今なら不問にしてあげるから 引き下がってくれないか?」
「俺に手を出したなら 一生後悔する羽目になるけど 良いのか?」
リーダーらしい男は、啖呵を切った手前引き下がると言う、選択肢は無い
「五月蠅い お前ら殺っちまえ」
剣士は半分が近寄って来たが、カズトはストームで飛び上がり、魔法使いに
狙いを定め攻撃を集中し、3人の足を折って行動不能にした
「まずはセオリー通りに後衛職を倒せたから 次は剣士の雑魚だけだな」
ファイヤーボールの乱れ撃ちで態勢を崩して、回転斬りしたら5分も掛からずに
道端に転がっていて
リーダーらしい男は剣紳なので、カズトは最後まで残して置いた
「お前の仲間は全て寝て居るぞ お前はもう逃げられないからな
ほれ かかって来い」
しかし 向かって来ないで逃げようとしたので
「このヘタレが」
と大声で叫ぶと、思いっきり飛び蹴りを食らわして倒した
「お前 1対1で戦う気概も無くて 良く殺しの依頼受けたよな」
俯せで倒れている男の脚を、アースロックを使い逃げられない様に
折っておいた
暫くすると 殿下が王立近衛師団を引き連れて来て
「カズト 襲われたと連絡を貰いましたので 駆けつけましたが 其処に
転がっているのがその賊ですか?」
「ああ そうだ 俺の足元の奴が首領だ 脚は折って逃げられない様に
してある」
「一度説明に王城に戻らないと 駄目だろう 食材をリーナ邸に
届けて貰えないか」
「そうですわね ギルドマスターにも真贋水晶を持参して来て貰わないと
いけませんわね」
リズは食材をリーナ邸に運ぶ騎士と、早馬を出してギルマスに
来て貰う様に、別の騎士に指示を出していた
ーーー聞こえているよな 俺は無事だが説明する為に王城に戻るから
ーーー帰宅する時間は少し遅くなるよ
ーーー共有の許可はそのままにしとくから 出来たら聞いていて貰いたい
ーーー解ったー みんなで聞いているね 無事で良かったよぉー
ーーーありがとう
盗賊を荷車に積んで王城に戻り、何時もの専用の応接間に通され
其処には、陛下・ボルツマン兄弟・ドランスフィールドが着席されていた
リズと共に部屋に入り、カズトは跪いて臣下の礼を取った
「騎士団の訓練して王城から帰宅の途中 襲われたと聞いて儂も気になったので
この会合に参加する カズト アースウッド 事情を話してくれないか」
「はい 襲われた時の事を 説明に来ましたので勿論です」
ギルマスが真贋水晶を持って来て俺の前に置いて、カズトは水晶に手を乗せて
「説明して行くと 絶対につじつまが合わなくなる話しが 有るのですが
陛下 ドランスフィールドさんに 聞かれても大丈夫ですか?」
「ドランスフィールド これからの会話は 全て秘匿条項が含まれている
会話なのだ」
「だがな ライラックが冒険者活動を始めると 今後貴殿は
ギルマスと言う立場上 かかわって来るぞ」
「でもな 知らないで仕事するのと 知っていて仕事するのでは 結果は
まったく違って来ると思う」
「リーナからの受け売りだが 実際にその通りなのだよ アイリーンは様々な
物事を知り 実際に実践して今は良く儂の補佐をしてくれている」
「ドランスフィールドよ 他言無用を自分の名前にかけて 誓えるか?」
「誓います もし違えたのなら 不敬罪で処刑して下さい」
臣下の礼をして言い切った
陛下は、ライラックとアイリーン殿下は、冒険者として初の仙人指定
されており冒険者保護法は、もともとライラックを守る法律だと教えた
ライラックはお互いに念話で会話が出来る為、アイリーン殿下は
カズトが襲われている現場に、普通では考えられない程早く着いたのだと
カズトは賊の首領が、貴族からの依頼だと口を滑らせたので、殺さないで
捕らえて、今に至ると説明した
真贋水晶は緑色のままだった
「ライラック全員に感覚共有と経験共有で カズトが賊に襲われた時から
カズトの目と耳を通して体験していたのです リーナ邸にいる奥様達も
勿論知っていますし・・・ 今もこの打合せを見聞きしていますわ」
ボルツマン兄弟とドランスフィールドは、驚きすぎて変な声を出していた
「フリッツ ボルツマン近衛師団長 デブタ商会を捕縛した時 わたくしが
どうやって指示するタイミングを得ていたのか 不思議に思わなかったのですか」
「ライラックが護衛している商隊を 襲った盗賊を尋問してデブタ商会が黒幕の
証拠を得たからだと 記憶していますが・・・」
「護衛している商隊は 王都には到着していませんのよ」
「アイリーン殿下は 私に指示をされた時 念話でライラックの方と
お話しされたのですね」
「そうですよ 当時の念話は不完全の物でしたけれど ね」
「フリッツとヨハン まず賊に依頼した貴族を突き止めて下さい 協力して
賊の取り調べを お願いしますわ」
「今 嫁たちと念話していたのだけど 大麻の問題と帝国も絡んで来る
予感がすると言っている 恐らく20年以内に 動乱になりそうだと・・・」
「確かにそうゆう予感はしますが 今回のはカズトが王城に来て 指導する事が
その貴族にとって目障りだと 話ししていましたから・・・」
「カズトを嫌うって事は ライラックを敵認識しているわよね 生き残りの
王子派かしら」
「有りうる事だな 王子派に入っていただけの貴族は 3年間10パーセントの
増税だけで済んだから 徐々に勢力を取り戻して居るのだろう」
「今の話しからだと ライラック商会も標的にされそうだな やはり泥亀が
ライラック印の偽物で 仕掛けて来るかな?」
「カズトよ その泥亀とはなんだ?」
「失礼しました 昔リーナから マッドタートル商会と 言い難いので
仲間内で略して 泥亀と言っていたのです」
「ふむ 確かに 泥亀の方が言い易いな 儂もそう呼ぼう」
「父上 あくまで仲間内だけにしてください 御前会議の席で 泥亀は
王子派に通じているかもしれない貴族を 更に煽ってしまう危険が有りますわよ」
「アイリーン逆かもしれないぞ 泥亀も大麻の問題も そしてアイリーンに反感を
持っている貴族も 今は隠れているが 尻尾を出す可能性も有るかも な」
「恐らくアイリーンが戴冠した後に 行動を起こすだろう ボルツマン兄弟は
自分の団員を鍛えといて その時に備えていてくれ」
「事が公になると 一気に動くから ドランスフィールドも その時はギルドを
しっかりと纏めて貰いたい お願いする」
「今日教えたのは念話だけだが ライラックの剣と魔法を駆使した模擬戦は
見た事の無いレベルだよ 折を見て実際に見て貰うからそのつもりで」
「子供達がまだ小さいから ライラックとしては動きずらい 数年はこのままだと
思うので 俺は今まで通りの指導をしに来ますので 宜しく」
「アイリーン カズトには泊まって貰おう リーナ それで宜しいか?」
「今 リーナより返事が有りましたわ お願いしますと」
「そうか アイリーン 積もる話しも有るだろう 今日の政務は終わりにして
食事しながら全員と念話で話すと良い」
「アイリーンも言っていたが フリッツ ヨハン協力して裏に居る貴族の事を
調べてくれ」
「捕縛はしなくても良い 泳がせといて もっと大物を釣り上げるからな」
そう言い残して部屋を出て行き、ボルツマン兄弟とギルマスも退室していった
カズトはリズと共に、王室専用の食堂にで夕食を食べながら
グループ念話をしていた
ーーーリズー 久しぶり 子供達は全員元気過ぎて 母親達は大変だよぉー
ーーーそうだ リズー わたし達の子供達の将来について この間腹を割って
ーーー話しして 剣と魔法のスキルを得られる様に 決めたのよぉー
ーーーそれで 面白い事が判ってね なんと3歳の子供達を鑑定したら
ーーーうっすらと 内容は読めなかったけど 鑑定してスキル名の有る場所に
ーーー2つ表示されたのよね
ーーー14名の子供全てに見えていたのよ
ーーーみんなに 初めて話す事だけど わたしが13歳の発芽儀式の時ね
ーーーごっこ遊びでも 剣より魔法の方が 遥かに使っていて慣れてたのよねー
ーーーそれで発芽水晶に触る直前に 女神フレイヤ様に
ーーー剣をメインにして下さいと 願って発芽水晶に触ったの
ーーー結果は希望した通りになったのよね 確実になるかと 言われると
ーーー自信はないが 可能性は高いと思うよー
ーーー子育てしていて 大変だけれど 成長を見ていると 色々な事が有って
ーーーやはり楽しいよー
ーーーちょっと その話しはスキルの秘密並みの 秘匿条項ですわよ
ーーーボルツマン家は 独自に剣紳のスキルを得る方法を 見つけた様ですけれど
ーーー1つしか発芽していないのよぉー
ーーーそうなんだよね 希望するスキルを 2つ発芽を目指して
ーーー試しているからねー
ーーーでもね この情報自体は リズに知らせないと
ーーーライラックとして 不誠実だと思ったよ
ーーーこれは リーナの言う所の 経験と知識の共有化やな
ーーーライラックはスキルの秘密を使わないで 2つのスキルを発芽させる方法を
ーーー開発して メインスキルを好きに指定出来るとなると
ーーー大騒ぎに成りますわね
ーーー子供達14名が剣と魔法を最上位スキルで
ーーー発芽したらどっちにしても 大騒ぎになりますからね~
ーーーだからね 子供達に親達の鍛錬は 王立職業鍛錬所でしていたのしか
ーーー見せていないのよー
ーーー子供達が真贋水晶で検査されても ええ様にしてるわぁ
ーーーそれに 子供達が王立職業鍛錬所に入所したら ライラックは子供達全て
ーーー独り立ちしたとして ライラックは旅に出ますえ
ーーーえっ カレン もう親元から独立さしてしまうのですか?
ーーーリズ 農民や商人の子供は 王立職業鍛錬所に入れない時は 家業を継ぐか
ーーー自分に合う職業を見つけて 下働きから初めて一生の仕事にするか
ーーー農民になるとか進路を決めて行き 1人の大人として扱われるのが普通だよ
ーーー平民にとっては 将来成功が約束される仕事は 冒険者なんだよ
ーーーだから希望する子供はとても多いし 町の学校でも3年の時に
ーーー冒険者について かなり詳しく説明されたよ
ーーーだから 話し合いして子供達に冒険者の道を 目指す事にしたよ
ーーーわたし達の子供達は カズトが言った通りに育てると みんなで決めた
ーーーリズは 陛下の補助して政務していて どうだった?
ーーー御前会議での事は 見ていたでしょう
ーーーうん 見ていたよー
ーーーボルツマン兄弟と 将軍くらいしか わたくしの話しについて来れなかった
ーーー危機意識が無さすぎですわ はぁ~
ーーー陛下が わたくしの為に 宰相を募集しましたわ
ーーー性別は不問 自薦他薦で広く公募するみたいですわ
ーーー陛下も実力主義で選ぶみたいですわ
ーーーカズトにお願いが有ります 宰相候補が揃ったら 試験して貰えないかな
ーーーリズは仲間だ 試験する時 嫁さん達の都合がつけば 全員登城するし
ーーーそれがダメでも グループ念話で参加するからな
ーーーリズ 宰相だけでなく 同時に優秀な人材を確保しても良いかも知れないわ
ーーー宮中の各部署のトップは 貴族の推薦でその地位についているのでしょう
ーーー各部署に最低1人出来たら2人を 採用させて下の仕事から覚えさせ
ーーー最後にトップと 実力で勝負させるのよ
ーーーリズの言っていた 真摯に仕事をすれば 報われる を するのよ
ーーー下の者は 上のする事を良く見ているから リズを信頼に関わってくるわよ
ーーーアリスの意見 ありがとうございます 文官にも実力主義を
ーーー入れて行く事を 陛下と話し合いします
ーーーリズ その改革は王子派の生き残りと 泥亀が動き出す切っ掛けになるね
ーーー恐らく帝国も絡んで来て暗殺未遂事件並みの
ーーー騒動になると予感するね
ーーーリズが戴冠して王座についても 改革は10年は最低掛かるで
ーーー少しずつ城中に実力の有る者を増やして 足元を固めまひょ
ーーー帝国は何度も王国に手を出して 失敗続きだから
ーーー慎重になっていると思うよー
ーーーリズは忠臣たる人材の育成と・・・ 結婚して子作りして ね
ーーーばかぁ~
ーーーめずらしく リーナがリズを いじくり回して 言われた方は
ーーー真っ赤になった
ーーー念話でも リズの真っ赤にな顔が 見える様ですわ
ーーーリズ リーナの言い方は少しえげつないけど 居なくて
ーーー寂しい事の 裏返しなのだから 許してやってくれ
ーーー念話でも 締まらなくなりますわね
夜遅くまで楽しく念話していた、翌日朝食をリズと一緒に食べてから王城を
後にし、その足でギルド本部のドランスフィールドに面会を申し込んでいた
ギルドマスターの執務室に通され
「カズト 今日はどんな用件で来たのか?」
「子供達が冒険者になって行く時 昇級について確認しに来ました」
「ほう ライラックは昇級しきっているから ギルドの規約は知り尽くして
おるだろうに」
「規約では 普通の依頼の場合人数制限は無くて 大抵は同じランクでパーティを
組みますが 例えば SランクとAランクのパーティを組む事は出来ますね」
「但し Aランクの依頼は SもAも報償金は受け取れるよね でも
Sランクの依頼でAのメンバは報償金は受け取ると 違反になると」
「昇級する冒険者が 例えば AランクでSランク冒険者とパーティを組んで
昇級試験を5名以下で 受ける事が可能になっていると思いますが
どうなっていますか?」
ドランスフィールドは、渋い顔をして考え込んでしまい
「1人Sランクで 4人がAランクと言う 組み合わせのパーティか・・・」
「ゴーレムはAランク魔物だから 討伐報告は緑となるが」
「5人でゴーレムを討伐して 昇級報告では真贋水晶は 緑のままだな」
「カズト 法務局でギルド規約を全て調べて 対応を直ぐに行う 情報を
ありがとう」
「では 最大5名の 同ランク冒険者で昇級を行うと言う事で 宜しいのですね」
「あぁ そうゆう事になる 因みにライラックは 記録上まったく
問題無いからなぁ」
ガズトは笑いながら、執務室を後にし、念話でリーナに足りない物は無いか
確認して帰宅した
後日リズより正式に、2つの式典の護衛を、国選依頼としてライラックに
依頼していた
王国歴168年 4月
いよいよ戴冠式と結婚式の、同日開催日になり、ライラックは装いを新調し
武器も飾りの付いた特注品を装備して護衛として参加
但し護衛依頼を受けている事を知っているのは、陛下・殿下・王妃
ボルツマン兄弟だけで、来賓の公爵や貴族は知らないでいた
戴冠式は王城の謁見の間で行われて、つつがなく終了した所から
ライラックは護衛を始めていた
王城内では、一番後ろで護衛していたが、神殿の正面扉前まで
招待されていない貴族や、一般客が沢山参列しているので、陛下により
最前列に4人ずつ、陛下達を守る形に、配置変更を指示された
神殿に陛下達は入り、ライラックは入口を固めていた
良く思っていない貴族は、ライラックが陛下と並んでいるのを見て
不満の顔をして睨んでいて
リーナは悪意を感じ取って
ーーーかなり負の感情を感じるなぁー 何もなければ良いのだけど・・・
リーナは、嫌な予感がするから、警戒の意味を込めてグループ念話をした
ーーーアリスー 右側の扉の傍に居る アノ貴族凄く睨んでいる様に見えるけど
ーーー気のせいかな
ーーー気のせいでは無いわね 確か王子派で税金を払っていた貴族ですわ
ーーー確か男爵だったと思います
ーーースピリチュアルで見たら 真っ黒ばい
ーーー行動を起こすとしたら 披露宴でっせね 狙いはカズトだと思う
ーーーカズトの暗殺も失敗しているし リズの目前でカズトを殺せば
ーーー溜飲を下げるのやろう
ーーー俺を殺すとしたら 剣紳クラス100人位で襲わないと
ーーー返り討ちにするからな でも気を付けて護衛をするよ
ライラック全員勘が鈍っており、本当のターゲットはアイリーン女王陛下
なのだが、誰もその事に気が付いていなかった
神殿で式はつつがなく執り行われ、披露宴の会場に移動する事になり
アイリーン・エクルストン女王陛下の横に、クリス・エクルストン王配殿下
その後ろに前皇帝・前皇后と続き、ライラックは左右に4人ずつ
守る様に並んで移動していた
神殿の扉を開けると、階段の先の参道の両側には、沢山の王都の民が口々に
《結婚おめでとう》と言って、花弁が舞っていて、豪華で華やかになり
見ごたえの有る景色だった
女王陛下と王配殿下が階段を降り始めて、下段まで進んだ時
階段の傍の人込みから、ボウガンを持った暴漢が飛び出して来て、リズに
狙いを付けて撃った
ガストグループ念話で
ーーー間に合わない 俺が盾になる アルフ俺と感覚共有しろ
カズトはリズの前に飛び出して、押し倒そうとしたが、間に合わず背中に
太い矢が突き刺さり
カズトは直ぐに暴漢に指示した貴族を見て
ーーーアルフ あいつが指示をしていたから 逃げられない様に撃ってくれ
リーナとミシェルは暴漢を取り押さえていた、カズトはスチールスキンを
使ったが矢が太すぎて貫かれている
血を吐きながら
ーーー毒が有るとまずいから 矢を抜いたら 浄化を先にしてくれ
ーーー後は任せる
アルフは逃げて行く黒幕と付き添いの3人の脚を、魔法併用の矢で
撃ち抜いて倒していた
数多い悲鳴ど怒号が飛び交い、混乱状態となり収拾がつく様な状態では無かった
カズトはアイリーン女王を押し倒していたので、横にどいてから
「無事で良かった・・・」
カズトは俯せのまま、目を瞑る
王立騎士団は王都民を誘導して帰って貰い、逃げようとした指示役と暴漢は
王立近衛師団が王城に連れて行った
ーーーリズ クリス エクルストン王配殿下は知識で寄り添ってくれるぞ
ーーーライラックは可能な限り 守る事で寄り添うからな
ーーー俺は感覚遮断するから リーナ後は宜しく
アイリーン女王陛下は、王立近衛騎士団に命じて、ライラックが
治療している所を見られなくする為、3列の人垣を作らせていた
カズトは深く感覚遮断して眠りにつき、リーナ達はその場でカズトの背中から
矢を抜いて浄化魔法を使い、その後エクストラヒールを7人同時に使う
アイリーン女王陛下は リーナに王宮の医師団に見て貰う様に言いつけて
王城に戻られ
披露宴は中止になり、後日執り行われれる事はなかった
リーナはカズトをお姫様だっこして、王宮に向かい何時もの専用の会議室に
通され、前皇帝・前皇后・クリス・エクルストン王配殿下も、いらしていた
「ライラックの皆さま わたくし達の護衛 ありがとうございました
指示役と暴漢の裏に居る 頭の黒い鼠を炙り出して 責任を取らせますわ」
リーナはかなり緊張していて
「勿体ない お言葉を掛けて貰いまして ありがとうごじゃいまちゅ」
盛大に噛んで、真っ赤になって俯いてしまい、場の雰囲気は柔らかくなった
「リーナ そんなに固くならないでよぉ~ この場ではリズで良いからね」
カズトは気が付いて起きて椅子に座り
「カズトー 怪我は大丈夫?」
カズトは背中をリーナ達に向けると、装いは大きく破れて血が付いて
垂れ下がっていた
「助かったよ どうやら毒はなかったみたいだ 傷口も塞がっているみたいだし」
「心配かけて ごめん 暴漢との距離が余りにも近くて 暴漢を倒す前にリズが
太い矢で射貫かれてしまうと思ったから 前に出て立ち塞がった」
「剣で太い矢を叩き切っても 破片がリズかエクルストン王配殿下もしくは
他の来賓者に飛ぶ可能性が有ったからね」
リーナは涙を貯めて
「確かにカズトの判断は 正しかったと思う 女の子を守る事はカズトにとって
本能だから でもね 理屈では解っているけど 心では無理だよぉー」
「カズトが死に瀕する勘はしなかったでしょう 何時もだったら
矢で撃たれた時点で 切れていたでしょうに リーナ ライラックは
全員死に難いのですのよ」
「今回の暗殺未遂で ライラックは問題だらけやったわ カズト以外全員反応が
鈍すぎ もしカズトがリズの近うで護衛しとらんやったら
リズに命中しとったかもしれんやったわ」
「カズトは週1回 騎士団の方々の指導しとったのが うちらと差が
ついてもうたんやで」
「子育て いそがし 鍛錬おろそか カズト以外は ポンコツだぁー」
「護衛なら大丈夫だろう と 慢心をしとったみたいね カズトは暴漢に
指示しとった犯人を認識して 念話で指示までしとったのに・・・」
「王国で最高のSランク冒険者として もてはやされて
知らずに有頂天になっていたんだわ うちは 恥ずかしいわ」
「アイリーン女王陛下 暴漢がボウガンを発射した時点で カズトしか
動けなかったので 護衛は失敗したと思っています 本来なら気配で犯人を
特定して捕縛しますから」
「けじめとしまして 報償金は0にして下さい ごめんなさい」
ライラックは跪いて臣下の礼を取って、お言葉を待った
「ライラックとしては 護衛依頼は失敗に近いでしょう でも来賓や王国民が
多数参列している前で 女王陛下を身を挺して守ったのですよ
勲功が認められる為 報償金は増額されて支払われます」
「暗殺の首謀者を捕らえないと 国として示しが付きません」
「披露宴については 前陛下と相談しまして再度開催するかどうか 決めると
思いますわ」
「お父様 ライラックには帰って貰いましょう 護衛の完了を
今してしまいますから リーナ依頼書を出して下さい」
完了報告に必要な手続きをしてから、ライラックはギルド本部に向かい
エルヴィスは心配そうな顔をして
「カズト 怪我は大丈夫なのか ボウガンで撃たれたって聞いたぞ」
「心配をかけまして すみません 傷口はリーナ達が綺麗に直してくれた」
「護衛依頼の完了のサインを アイリーン女王陛下より戴いて参りました
確認の作業をお願いします」
真贋水晶もクリアして
「この依頼報償金が変更されると さっき連絡が有ってな 今は支払えない」
「アイリーン女王陛下は 増額されると言っていたから 仕方ないか・・・」
「女王陛下は 助けたが リーナのお家 襲われて 焦ったリーナは
執事を 特訓」
「アルフの言う事に一理有りますわね 暗殺未遂の主犯まで
判明しないと思いますし」
「執事とレイラは 冒険者並みになって貰わな 不味かばい」
「うちに帰りましょうー エルヴィスさん 支払額が決まったらメールバードで
知らせて下さい」
「あぁ 判った気を付けて帰れよ」
ライラックは急ぎ帰宅し夕食を食べながら、反省会を始めた
「今回の護衛依頼はどう見ても失敗です リズとの会話でわたし達は
カズト以外 ヘ・タ・レ です」
「子育てしながら どうやって ヘタレを直して行くか 自由に意見を
出してー」
「ヘタレ直すより 子育てを優先してくれ どっちにしても家では
強化走りも出来ないから 効率が悪すぎるよ」
「リーナ 発芽儀式までは 冒険者活動はしない方が良いよ 今回みたいに
失敗して 迷惑を掛けたら 元も子もないからなぁ」
「他に意見は無いかなー セレスはどうかなー」
「他所の修練場を借りて鍛錬して スキルの秘密が保てるか分からん」
「リーナ どう考えても無理ですわね」
「じゃ 冒険者活動は 13歳に子供達がなるまで しないとの事にしますねー」
「次に リズとライラックを良く思わない貴族? に 家が狙われる
可能性について 勘を働かせて見てー」
暫く瞑想してからカズトは
「リズを襲った黒幕は 下っ端の貴族だけを 今回の失敗で切り捨て 親玉は
捕まらないだろうな」
「ライラックの本拠地を襲うても 返り討ちに遭う事を知ってるさかい
来んと思うわ」
意見はもう出て来なかった
「ディルクとレイラのスキルを 鍛えて使える様にして 管理人とメイド達ば
守れるくらいには しときたかねえ」
「子供達が学校に行くまでには 鍛えておきたいですわ」
「わたし達の鍛錬は 学校に行っている時に出来ますえ」
「学校行った 子供達 問題起こして 帰されて 鍛錬見られて 大慌て」
「あながち 起こりそうだから 怖い話しやな」
カズトは笑いながら
「あのな 子供達の躾けは これから始めるのだから 今考えても
しょうもないだろうに」
「リーナ ディルクとレイラを今から鍛えた方が 良いかもな
食べ終わったら 本人に確認しよう」
本邸にディルクとレイラを呼んで
「2人にスキルを使える様に 自身を鍛えてもらい 学校に行く子供達の
付き添いをお願いしたいと思い 呼びました」
「勿論 無理じいする事はありません この依頼を受けなかったとしても
貴方達の 評価は変わらないと約束します」
「もし受けてもらえた時は 当然手当を増やします
受けて貰えないでしょうか?」
「この仕事を受けた場合 3年間学校の有る時全てですか?」
「レイラは学校が有る期間全てになるが 初日は2人の行きレイラが
慣れて来たら ディルクは執事の仕事に戻ってもらうと思っているよー」
「レイラは1人で14人の子供を引率するから 大変だと思いますが
どうでしょうかー」
「何故 私しが選ばれたのか 理由を聞かせて貰えますか」
「それはね レイラが剣術のスキル持ちだから スキルを持たない者の
体力は0~10とすると レイラは50だからよ」
「因みにディルクは 100だからね」
「他のメイドさんでは 体力的に無理だからよぉー」
「今の体力の話しは 他の人には喋らないで ね」
「リーナ 儂に求めているのは 子供達の送り迎えだけでは
ないのだろう?」
「何か裏が有ると お見通しですか アイリーン・エクルストン女王陛下が
襲われたのは 確証は無いが 反対派が暗躍し始めたみたいで ライラックも
女王陛下つまりリズの仲間だと 思われているからなの」
「実際 リズは今もライラックに在籍していますからねー」
「それで 子供達の護衛も兼ねてと言う事ですか・・・」
「だから 貴方達に命令は出来ないのです」
「わたしは 頭が悪いから 意味が分からないのですが」
「レイラ アイリーン エクルストン女王陛下を殺そうとして
暗殺者を依頼した黒幕は 元々ライラックも嫌っていたから 子供達を
狙う可能性がある 死ぬ危険性が有るのだよー」
「だから命令では無いのですね・・・」
「引き受けてくれたら 貴方達はバトル執事とバトルメイドとなり 給金は
50パーセント増やします」
「レイラは子供達が独り立ちした後 リーナ邸の警備もして貰うので
貴方の身分はそのままです」
「ディルクは 普通は執事の仕事が主で 襲われた時レイラと共に 他の
使用人を守って貰いたい」
「今すぐには 結論は出ないでしょうから 明後日の夕食後に
話し合いしましょうねー」
結果を聞く日が来て ライラック全員と2人と関係者として
メイド長にも参加してもらった
「ディルクとレイラ 自分を鍛えてリーナ邸の警備も担う事に
協力して貰えますか?」
「リーナ 警護の仕事も引き受ける 俺は元冒険者だったから 対価を示して
貰っているから 問題無いよ」
「あはは そうだよねー わたしだって依頼としてではないと
仕事まず しないもん」
「ディルクの職名は バトル執事とします カリーナ今後ディルクが自己鍛錬の為
午前中は修練場に居る事が多くなるから 宜しく」
「さて レイラはこの仕事を受けますか?」
「わたしは 使い物になるのでしょうか?」
「う~ん ディルクは基礎が出来ているから 問題は無いけど
レイラは町で やんちゃ していただけだから・・・」
「かなり辛い訓練しないと ダメだろうねー」
「無理に引き受けなくても 良いからねー 今までの仕事をして貰えれば
良いのですから」
リーナの話しを聞いて間髪を入れずに
「レーナさん わたしはこのチャンスを 生かしたいと思います
是非 わたしにこの仕事を出来る様に 鍛えて下さい」
ライラックに向かって、深く頭を下げていた
「レイラは根性が有るから 真面目に鍛錬すれば 物になるよ」
「カリーナ現状で レイラがメイドの仕事を抜けると 問題が出るかな?」
「皆 仕事に慣れて来ましたので レイラが抜けても大丈夫ですよ」
「解ったー レイラの職名は バトルメイドとしますねー まず剣術を
使いこなせる様に 鍛錬をします」
「レイラは 暫くメイドとしての仕事は 全てしなくて良いです」
「その時間は 全て鍛錬に当てます」
「指導は カズトが主に訓練を見ます 但し週1回王城で指導の為
リーナ邸を離れます」
「カズトが居ない時は わたしが指導します」
「レイラ わたしの指導は きつくて辛いよぉー 指導に堪えられないと
思ったら 止めてもいいからねー」
と言い残して、ディルクとレイラの仕事の変更は決まり
翌日から2人の鍛錬が始まった
暫くして 王宮から正式に招集されたので、リーナとカズトの2人だけが
登城した
アイリーン陛下からの依頼は、直属の宰相候補を選ぶ為、カズトに試験の
依頼だった
女性のコーデリア・クリフォードが、実力で残ったので、カズトの
最終試験を受けてもらい、グループ念話で人物的に問題が無いと
全員が確認し
めでたくクリフォードに決まり、アイリーン陛下について
仕事をする様になった
その後アイリーン陛下は、王城内の各部門の官職に、公募した宦使を
2人ずつ配置して、一番下の仕事から覚えて貰っていた
この職員候補者も、全てカズトの試験を通った者だ
当然この中にも、結構腹黒いのも混じっていて、王立近衛師団に
引き渡されていた
王国歴171年 3年2人を鍛えた結果、ディルクは全盛期の力を取り戻し
バトル執事として仕事に戻って行き、レイラはまだ鍛錬を続けていた
リーナは仲間と話し合いをして、レイラを冒険者として、実戦を
経験させる事にして
更に2年カズトが付き添って、冒険者としての経験を積ませていたら
レイラは冒険者稼業が合っていたのだろう、Bランクまでレベルが上り
剣術は70になって 終わりを迎えた
またこの年にアイリーン陛下の御懐妊され
ライラックが護衛と出産の補助して、王国歴172年に2人生まれ
男の子と女の子の双子で、王国では盛大にお祝いをしていた
王国歴173年 子供達は8歳になり、全員練習用の剣を振り、ストームや
ウォーターを自然に出せる様になり、今は模型で遊ばないで
模擬戦ばっかりして、子供達が何時の間にか
無詠唱で魔法を使っているのを見て、リーナ達は驚いていた
王国歴175年 遂に学校に行く日を迎え、ディルクとレイラは初めて
14名の子供を引率して行くが、2人は疲れ切った顔をして帰って来た
夕食後、2人を応接間に呼んで
「ディルクー レイラー 子供達は学校でどうだった?」
と様子を聞いた時
「子供達は 五月蠅いくらい 良くお喋りしながら 動き回って歩いていて
荷馬車や旅人と 何度もぶつかりそうになっていて その都度手を
繋いで引っ張っていた でも授業では 先生の話しを大人しく聞いていたよ」
「リーナさん 14人の子供達は 学校ではとても おりこうさんに
していました」
「ディルクー 明日から引率はレイラだけで 大丈夫かな?」
「リーナさん大丈夫です レイラ明日から頼むぞ」
「Bクラス冒険者の資格を持っている事は 伊達で無いよ だから安心して
レイナにライラックは 護衛を任しているのだからね」
「はい 承りました」
心なしかレイナは、嬉しそうな表情をしていた
子供達が学校に行く様になり、ライラックは本格的に鍛錬を始めたが
あまりにも身体は鈍っていて基礎訓練で、全員丸太渡りでコケて落ちた
リーナは大声で
「こんなありさまをカズトが見たら ヘタレ軍団爆誕だぁー なんて言われる
此処まで 鈍っていると 魔物退治しようとしたら エサになるよー」
「不味いですわ 子供達が学校に行っている間は 全て鍛錬しましょう」
アリスの意見に賛成してから、3年間必死に子供達に隠しながら
真剣に鍛錬をしていた
王国歴178年 遂に子供達は13歳になり、全員を居間に集めて
発芽儀式で、注意する事について話しを聞かせた
リーナは念話で、此処はわたしに任せてと、伝えて来たので
他のメンバは任せる事になった
「子供達 明日発芽儀式を迎える事になり おめでとうー」
「明日ギルド本部で 発芽儀式を執り行い 各々のスキルが判るんだけど
2つ注意する事が有るんだー」
「まず1つ目は 発芽水晶に手を当てる前に 剣をメインにして下さいと
女神フレイヤ様に 祈ってから手を当てて ね」
「学校で 一番人気の職は冒険者で 剣と魔法が人気のスキルだったよねー」
子供達は学校での事を、思い出して口々に、《そうだった》と言う
「思い出したみたいねー だから祈ってから手を当てる事」
「2つ目は 発芽水晶で 大魔法使いの職が発芽した場合だよぉー」
「直ぐに 女神フレイヤ様から 白魔法か黒魔法か選びなさいと言われるよ」
「間違っても 黒魔法は選ばない事 面白半分で黒魔法を選ぶと 白魔法に
変更する事は出来ないからねー」
「もし黒魔法を選ぶと このまえ王城の地下牢を見学したでしょ?」
「牢に一生入って生活する事になり 食事は見本として牢屋飯を食べたでしょ
それを1日1食だけ そして 両親と兄弟姉妹とは 二度と会えなくなるよー」
「五月蠅い位に言うけど 絶対に白魔法を選びなさい 黒魔法を取って
誤魔化そうとしても お父さんとお母さんは 直ぐに解るからねー」
アリスが発言を求めて来て
「リーナの説明に追加しますわね もし黒魔法を取った子供は
逃げられない様に 脚を折ります つまり罪人と同じ扱いになり
お父さんとお母さんは 冒険者ライラックとして 行動しますから
侮らないで下さいね」
少し殺気を込めて言い放った
子供達はリーナ母さんとアリス母さんの話しを聞いて、本気だと思い
絶対に白魔法を選択すると、心の内で決心していた
子供達とお母さん達を寝かしつけてカズトは
ーーー明日いよいよ発芽儀式か 全員称号付きで発芽してくれると 良いな
翌日朝食を親子で取って、元気付けて子供達を送り出し
夕方になって、ギルド本部からリーナ宛てにメールバードが送られて来た
それを見たリーナは、とても嬉しそうな顔をしていた
夕食の時、内容を詳しく説明するとの事
「みんなー メールの内容を伝えるね」
「全員 取材を受けるから ギルド本部の費用で 泊まる所を手配するって
あのね わたしが発芽した時と同じなのー」
「子供達は全員 メインは剣紳か剣聖 サブが大魔法使いが発芽したって」
聞いた途端に、全員嬉し涙を流し《良かった》と口々に言い合っていた
「わたしの時は 1週間は記者の質問責めと
写真を撮られまくっていたからねー」
「帰って来たら 2ヶ月後に王立職業訓練所に入所だから 服や靴を用意したいと
思うけど 良いかな」
《いいよぉ~》と全員喜んでいた
翌日、虹の衣に行き、子供服と靴を見繕いリーナ邸に送らせ
1週間程経ってから子供達は、入所の書類を持って帰って来た
全員で子供達を鑑定して、黒魔法を選んだ子はいなくて、安心してから
御馳走を並べて、発芽のお祝いをしてあげたら、リーナは感極まって
泣いてしまった
食べ終わった後、子供達に鑑定の使い方と、秘匿する理由も教えた
全員で書類に必要事項を記入して、子供達に大怪我等した時は、迷わず実家に
戻る様に強く言い含めて置いた
4月に入り子供達は、親が成人のお祝いとして、買ってあげた服と靴を履いて
旅立って行き、リーナ達は歩いて行く後ろ姿を見て、子供達が遂に巣立ったのだと
少し寂しい気持ちを抱きながら、見送っていた
子供達が3年後に、全員Sランク冒険者になったのは、また別の話し・・・
夕食の時リーナから、話しが有ると言いわれ
「子供達も職業鍛錬所に行ってしまったから いよいよライラックとして活動
したいのだけど カズト以外はまだ ヘタレなのよねー」
「カズトー わたし達がもとのレベルまで戦える様になるのに
どのくらいの期間が掛かるかなぁ?」
「いくら リズや騎士団と訓練していても 週1回だとダメなんだよ
だから俺も ヘタレなんだ・・・」
「カズトもヘタレだと 仕方ない Fランクのスライムから 一筆書きをして
勘を取り戻すしか ないねー」
「ライラック スライム狩りして 笑われる」
「アルフ 俺は笑われても良いぞ 無理に高ランクの魔物討伐して 失敗した方が
ダメージが大きいからな」
「俺達は鍛錬では勘を戻せないと思う リーナ どう思う」
「そうだねー 臆病なくらい慎重に だねー アリスはどう思う?」
「初心に帰る必要も有りますでしょう アイリーン女王陛下の護衛も
わたし達から見たら 失敗していますからね」
「リーナ 執事とメイドにリーナ邸を託して 旅に出ましょう」
直ぐに必要な指示をして、リーナは念話でリズに旅に出る話しをし
王都に居なくなることを了承して貰った
ギルドマスターに面会を求めて、リーナは活動再開する話しをしてから
ライラックの、今起こっている問題を話し
「ライラックは 14年冒険者していなかったので 技も勘も殆ど働かない
状態なの それで冒険者が最初に受ける依頼から 初める事にしたので
よろしくー」
「リーナ それはスライム討伐からか?」
「うん 恐らく今のライラックだと オーガ討伐失敗すると思う・・・」
「そんなに 力が落ちてしまったのか はぁ~ 仕方ないな ライラックに
無理をさして 死人が出たら元も子もないから 好きに依頼をしてくれ」
「それと前みたいに 1日で複数の依頼をして行くけれど
ライラックに来る 非難を抑えて貰えませんか」
全員深く頭を下げていた
「解った 冒険者から来る苦情は 本部で処理するよ ライラックには
沢山助けられているからなー」
と笑って言ってくれ、ライラックは王都を後にした
ライラックは前と同じく、王国内全てを回り初歩の依頼と開墾依頼ばかりして
生活して行き、6ヶ月程で遂にDランクまでの、魔物討伐が出来るまで
勘を取り戻せた
いよいよCランクの依頼を受ける為、王都に頻繁に戻って仕事を始め
休み無しに討伐をして、他の冒険者からライラックが、何故低レベルの依頼を
しているのか、不思議に思って見ていた
町巡りをしていて、ブリストルのエバンス商会で、今まで木の実や果物を
納品していた村が3つ、納品を取り止めて来たので、店主がその村に行ってみると
要塞みたいになっていて、入れなかったとの事
因みに、オールドバリー村からは、安定して入荷してる様だと話をしていた
今は調べる余裕は無いので、放置して次の町に走って行き
王国歴180年初頭に、ライラックは全ての技能と勘を、取り戻す事が出来て
王都・スターリングに戻り、エルヴィスに報告して、やっと終わりを迎えた
アイリーン・エクルストン殿下 クリス・キャンベル第二王子
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冒険者名はリズ ↓
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アイリーン・エクルストン女王陛下 クリス・エクルストン王配殿下




