第40話 (全員☆を目指す 6 王国編)
王国歴164年1月 ライラック全員の魔力最大値を上げる為に
大麻草の香りをする施設も探しながら、クエストをする旅を始めた
只 討伐が主な目的では無く、討伐地に向かう事が目的なので
村からの依頼も、積極的に行った
旅に出る前に、王都で最後の酒場の個室にいた
食事しながら、王国の地図を広げ何処方面に向かうか、話しをしていた
「みんなー 何処からにするー」
「俺は ブリストル町に行きたいと思う 大麻の匂いを最初に嗅いだ町
だからな 今その娼館がどうなっているか気になるんだ」
アリス
「そうしますと 手前の町マテーラからになりますわね ザグレブと
カディスまで 依頼を受けるという事ですわね」
「確かに ブリストルは調べないと 近郊の村からの依頼が有れば
していくことになるねー」
「他に意見が無いのなら マテーラから依頼の旅にするけど 良いよね」
みんな《賛成》と言ってくれた
行先が決まると、2日目の夕方に着いたので、酒場の大部屋で宿泊
夕食を食べながら
「酒場に入る前に掲示板を見たけど やはり討伐依頼はDランクまで
しか無い 村の土木工事と開拓のが有るから したいけど良いよねー」
《了 良いわよ 良いぜ かめへんで》
村からの開墾を終えた後、農民3人組は雑談を交えて大麻草の事を
聞いてみたが、マテーラの管轄する村では栽培されて居なかった
翌日直ぐにブリストルに向かい、2日で着いてギルド支部で農村からの
依頼がやはり掲示していた
農村の依頼を当然全て受注して終わらせてから、酒場で沢山食べて
カズトの記憶していた娼館に向かう
街はずれにその娼館は建っていて、数件の酒場が有った様だが潰れて廃墟化して
一番外れの酒場の横で座って居る人物に、カズトは凝視していた
「あそこに座って居る男は 剣道場に居た時の俺の先輩だ・・・」
「リーナ 前に野盗に落ちぶれた先輩を俺が討伐しただろ 2人居たと
話ししていた もう1人だ あれは」
「やはり大麻で 落ちぶれて いたのだな」
静かにカズトは泣いていた、傍に行き浄化とヒールをしてから
大銀貨5枚渡して
「先輩 俺の事判るかな」
「誰だお前は」
「極貧のカズトだよ」
暫く思い出そうとしてから
「あぁ 剣道場のチビか お前は出世したな 綺麗な服を着てその様子だと
かなり稼いでいるのだろう」
「はぁ~ 手引き屋の口車に乗せられなければ 違った未来が
有ったのかな・・・」
「先輩 またなぁー」
と言いその場を離れて、100M程離れた時、後ろで
「お前がその金を使う前に 俺達が使ってやるよ 少し痛めつけないと
素直に渡さないだろう お前らヤレッ」
殴られる音が聞こえて来た途端に、カズトが切れた
凄まじい勢いで戻り、殴っている男の顔に飛び蹴りをして、吹っ飛ばし
「お前ら 何をしてやがる 全員足の骨折ってやるからな」
と言いながら数人の男は、顔が原型を留めない程ボコり、両足は
粉砕骨折して動けなくしてから、先輩にエクストラヒールと浄化を
掛けていた
リーナ
「おぉー怖 カズトは余り切れない方だけど 切れると殺気が凄いわぁー」
「知り合いが痛めつけられたら うちかて切れて 怒りまっせ」
「みんな 先輩を鑑定してみてくれないか」
直ぐに鑑定してみると、スキルの値がかなり異常な状態になっていて
剣なのに基本体力値が5、魔力最大値は50、感覚強化値と賢者値が
マイナス10、スキルから見ると瀕死の状態だった
リーナは悲し気に
「みんなー この人身体が崩壊しているよー カズトー もうこの先輩は
長く生きられないよー」
リズ
「もし ライラックに加入しなかったら わたくしも この人の様になり
死を迎えたのですね」
アリス
「そうゆう事になりますわ 今のリズは崩壊どころか250年生きられる
健康体ですわ」
カレン
「カズト 辛い事を今から言います この先輩の人生で、最後の仕事として
宮廷医師に診て貰う事を 提案します」
「大麻中毒に侵された 成れの果てとして 実態を陛下にも見て貰いたい」
「わたくしは とても惨い事を言っている自覚は有ります でも大麻中毒が
蔓延した場合 王都でも中毒患者が増えてしまったら 生き地獄になります」
カレンは涙目で
「わたくしだって 此のまま安らかに眠らせてあげたいわ・・・」
「カズトー カレンの提案に理は有るよ 考えてみて 先輩が此のまま
何も貢献無く死ぬか 王国に大麻中毒になると こうなると実態を見せて
被害者を減らす事に貢献して死ぬかでは 先輩の人生にどっちか良いか
最後に貢献して安らかに 逝ってもらった方が良いかと・・・」
「もし協力して 中毒から立ち直る方法を 発見出来たら更に ねっ」
「でも どちらにするかの決定は カズトに任せるよぉー」
「先輩 治るかもしれないから 王都の病院に行って 具合の悪い所診て貰おう」
先輩は考えていたが
「俺でも 病気の解明に役に立つのかな?」
「先輩の病気を知り治療する事は 王国にとって大変貢献する事になるよ
だから 王都に行こう」
「カズト分かったよ 連れて行ってくれないか」
「先輩では連れていきますね」
「それと其処のお前 先輩から奪った 大銀貨5枚 返して貰おうか」
少し殺気を出して問い詰めると、素直に盗んだお金を返してくれ
「お前らの怪我を直してやるが 黙って帰れ 余計な事を吹聴していると
もっと怖い人達が来るからな いいな」
リーナはメールバードで大麻中毒患者を連れて帰る事と、汚染されている
娼館についての情報を送り
5日で戻り、王城には連絡があったらしく、待ち時間は無く直ぐに
王宮治療院に案内され先輩を入院、直ぐに王族専用貴賓室に呼ばれた
跪いて臣下の礼をしてから、ブリストル町で起きた事を詳しく説明して
大麻草が、王国歴151年には王国に入り込んでいて、連れて来た者は
その時から大麻の匂いがしていたと、カズトは説明をして
中毒患者は、13歳の時剣道場の4歳年上の先輩で有ると話し
中毒の解除方法を調べる為に、治療検査して大麻中毒の実態を知って
貰いたいとも話しをした
先輩の事を頼んでから、ライラックは下城した
陛下は直ぐに宮廷医師団所長と宰相を呼び、ライラックが連れて来た
大麻中毒患者の延命の為、至急医師に診断と治療を命令、容態の報告書を
直ぐに提出する様指示して、宰相には大麻草を王国で禁止する法案の原案を
直ぐに策定をする様に指示をした
王立騎士団ヨハン・ボルツマンを呼び、まだ法律が制定されていないので
王国内に大麻掃討の、部隊編制を準備する様に指示をする
ーーー又大麻草の知見を王宮は持っていないので、仙人のカンナスコルピに王城に
ーーー来てもらう様に、依頼してみよう
陛下は矢継ぎ早に手配をしていた時、共和国の特使が来国し、共和国国王の
親書を携えていて
その内容は、共和国第二王子のクリス・キャンベルと王国の
第一皇女アイリーン・エクルストンに求婚を求める内容だ
「特使殿 アイリーン エクルストンは王国の次期王位を継承する者だ だから
共和国に 我が王国から嫁に出す事は出来ないぞ」
「いいえ 共和国に来て貰うのでは無く 王国に王配としてです」
「クリス キャンベル王子は 王国のしきたりを学びたいと申して 留学を
希望しているので 是非許可して戴きたい」
「特使殿 アイリーン エクルストンは クリス キャンベル王子の求婚の
話しを知っておるのか?」
「はい クリス キャンベル王子が魔国に特使として訪問した時
ライラックに護衛をしてもらい その時求婚をしていたのです」
ーーーはぁ~ 儂は報告を受けていないぞ 無下に断れない案件じゃないか
「今 アイリーン エクルストンは冒険者として 王国中を移動してクエストを
している 本人がどう思っているか 聞かないと」
「因みに アイリーン エクルストンは 命令しても納得しないと絶対に言う事を
聞かない 武力では王城にいる騎士では勝てない程だから」
「本人は戴冠し女王となり 王国を統治する事は 了承しているがな」
「はい 共和国国王陛下も アイリーン エクルストン皇女の強さは
知っております それでクリス キャンベル王子の人となりを 見て貰う為
留学を希望しているのです」
ーーー確か第二王子のクリス キャンベルは 生産系スキル持ちと聞いていたな
「特使殿 差支えが無ければ クリス キャンベル王子の
スキルを教えて貰えるか」
「クリス キャンベル王子のスキルは 大賢者です」
ーーー大賢者か 共和国でも大麻草について問題が発生していたな
ーーー我が国の仙人を呼んだけど 来るか分からないし 王子を
ーーー留学を認めた方が 良いかもしれないな
「特使殿 クリス キャンベル王子の留学する事を認める 共和国は今大変だと
聞いておるので 一段落したらで良いと そう伝えてくれ」
特使に親書を渡して、共和国に帰国して行った
ーーー本当は 他の王子だと確か戦闘職だから そっちの方がいいのだが
ーーー王配しか アイリーンには無理だからな 我が国に来たらじっくりと
ーーー人物評価をさしてもらうとするか・・・
ーーーエルヴィス ドランスフィールドにライラックが王都に戻ったら
ーーー登城する様に 命令を出して置いとくか
ライラックは、ザグレブとカディスまで農村のクエストを主にしながら
大麻草を栽培しているかどうかの調査もして行き、この街道では栽培されて
いない事が確認出来て
次の街道に向かう為ギルド本部に行くと、登城せよと王様からの命令が
出されていたので王城に向かう
衛兵に陛下の命令で登城したと話すと、直ぐに王宮に案内され、何時もの
貴賓室に案内された
陛下は既に席についており、挨拶もそこそこに
「いきなり共和国特使が親書を持って来て 正式に王配としての結婚を
申し込んで来た」
「アイリーン エクルストン 其方は クリス キャンベル第二王子に
求婚されたのか」
殿下
「確かに求婚されましたが わたくしの身分が故 貴族としての地位 実績 名誉
は得られないと はっきりと伝えています」
「その当時 わたくしは調整中で それどころでは無かったので
放置していました」
陛下
「はぁ~ それでも正式に特使を送って来た訳か 一応王国に留学して
クリス キャンベル第二王子は自分自身を見てもらう つもりの様だ」
「留学は認めたよ 共和国の大麻草の件が有る程度 落ち着いて来たら
王国に来るだろう」
殿下
「わたくしと婚姻を結ぶ場合 本人の心の有り方を調べます これは
リーナとの信頼と言う強い絆を結ぶ為に わたくしは試験を受けました」
「わたくしは 戴冠して王国民の為にまつり事を司ります 王配にも高い基準の
規範と信頼を求めます」
「クリス キャンベル第二王子に この試験を受けて貰い
もし拒否されるのなら 婚姻及び結婚の義は 破談と致します」
陛下
「その件については了承する ライラックが王都に戻って来た時に 数日
クリス キャンベル第二王子と面会する程度で良い」
「ライラックの目指す世界にまだ到達していないのだろう?」
リーナ
「はい 陛下まだ到達しておりません ですから今日にも新たな街道筋に
向かおうと思っております」
ライラックは下城して、今度は共和国方面に向かう為ギルドで、数枚の
Sランク依頼を受けて、グロッセートに着いた
やはり此処のギルドに、古くなっている農村からの開墾依頼がある
当然全て受けて、終わらせて酒場で反省会をして、沢山食べて良く寝ていた
「この町では大麻草の匂いはしていないし 村で栽培していなかったねー」
「うん 良かった 次の町でも無いと良いな」
次々と町を訪問して、討伐よりも土木作業ばかりしていたが、感覚強化値を
上げるには組み走りしか、今の所無いので冒険者が受けない依頼ばかりして
駆けずり廻っていた
しかしケルチの町に入ると、微かだが大麻の匂いが漂って来て
匂いのする方の酒場に入り、テーブル席の間を通ってマスターの所に行くと
マスター
「冒険者様 何方のコースの料理をお望みでしょうか」
「1つは普通の料理と酒で 特別のコースは 食べて飲んで暫くすると
天国に行った感じになるコースです」
「料金は 特別のコースは 大体1.5倍の料金となりますが
効果は保証されますよ」
直ぐに念話で
カズト
ーーー大麻の匂いがするね 絶対特別のコースは大麻入りだな
セレス
ーーー普通コースで食べてみましょう 此処のマスターは分けて提供しているのは
ーーー特別のコース料金支払えそうな 相手を見ているのと思いますね
リーナ
ーーーでは 普通コースで6人前ずつで注文するねー
マスターに、全員ギルドカードを見せて、個室利用と宿泊用の大部屋と
大量の料理を注文した
「この料理は匂いしないよね みんなも大麻の匂いする?」
《匂わない》と言っていたので、料理を食べ始めた
「まだ大麻禁止法?は施行されていないから 知らせるだけだけど
大麻草を栽培している農家が無かったのが 朗報になるかなぁー」
アリス
「でも帝国方面が残っていますから 予断は出来ませんわよ」
「まだ結論は出ないな 食べたら直ぐに寝よう 俺達はライラックとしての
目標を達成しないとな」
みんな食べ終わったので
「それと念話が完全な形になっているはず 1人ずつ俺に念話して
俺からも1人に返す事をしてみよう」
「それと他の人には 念話が聞こえないと思う リーナ俺に念話で話しかけて」
「うん 届いたよ みんなは念話聞こえなかったよな」
《うん 聞こえていない》と口々に言う
「俺から リーナに念話するな」
リーナ
「カズトー 念話届いたよぉー」
カズト
「みんな俺の念話 聞こえたか?」
《いいえ 聞こえなかった》とまた口々に言う
「それじゃ アリス アルフ ミシェル カレン セレス サラ リズで同じ事
して見よう」
結果全員 個別念話とクループ念話が確認出来た
「何故試したかと言うと 仙人が俺達の念話 盗み聞きしたから 全員
☆に昇華したので 確認したかった」
リーナは難しい顔をしてから
「近い将来 仙人と会う感じがする 何となく面倒事が起きそう」
「仙人は まだ ライラックが 昇華した 秘密を 知りたがって いる
だから 何をするか 判らない」
「あともう一つ試して貰いたい 鑑定でお互いのスキルが見えるか」
其々が鑑定して、前に表示していた
「俺を鑑定して 自分のと隣の人との鑑定に差が出ているか 確認してくれ」
暫く表示されている鑑定を見合っていたが、全員差は無かった
「良かった 後は魔力最大値と魔力量を増やすだけだな リーナ後少しだ」
「カズトの言う通り こうゆうチェックも地道に確認しないと
いけないねー 明日から 冒険者稼業に力入れるよぉー ムフフ」
ムフフを聞いた途端に、大部屋に移動始めた
それからライラックは精力的に王国内を巡り、匂いのする娼館は9店
商隊の荷馬車から、匂ってきたのが5件、その荷馬車の商会を報告
王国内では農村での大麻草栽培は、無いと報告をした
流石に8ヶ月も王国内を駆けずりまくっていたので、全員が魔力最大値と
魔力量は10000を超えた時、女神フレイヤ様の声が聞こえて来て
ライラック全員の名前を読んでから
ーーーリーナ フローリア 沢山の友を作り 努力をしなさいと
ーーー神託を授けましたが 期待以上の世界を見せて貰いました
ーーー貴方達は スキルの種の可能性を限界まで 努力して育ててくれました
ーーー今まで魔法のスキルは一部しか 解放していませんでしたが
ーーー全て解放して使える様にします
ーーー全員目を瞑って下さい インストールします
直ぐに終わり
ーーー全ての魔法のインストールは済みましたが 黒魔法は白魔法と
ーーー相反する魔法なので インストールは出来ません
ーーー鑑定には新たに 項目の内容を知りたいと意識すると
ーーー表示される様になります
ーーー全ての物を 鑑定する事が可能になります
ーーー魔力最大値と魔力量は統合され 魔力最大値となり
ーーー例えば10000と表示になり
ーーー魔法は使用した魔力量と 同量を同時に回復します
ーーーまた メインスキルとサブスキルの差は無くなり 全てメインスキル
ーーーに成ります つまりメインが剣聖とサブの剣聖は 同等の力を発揮します
ーーー分からない項目は 鑑定を使い調べられます
ーーー貴方達は今後も 発芽したスキルに 努力と言う養分を与えないと
ーーースキルの木は 長い時間を掛けて弱って行き 一度も努力しないと
ーーー50年後に枯れてしまいます
ーーーリーナ フローリア 今まで通り 友を大切にし 努力して
ーーー民の為に 暮らしなさい・・・
「驚いた わたしが受けた神託が スキルの種の可能性を知りたかったとはねー
でも これってフライも無条件で 使えるって事だよねー」
それから1ヶ月程で、全ての町を回り終えて王都に戻り直ぐに
リーナ邸でフライの訓練をしてみた
結果は良好、魔力切れは起こさなく、暫く飛行してから
「リズー 本当に此れで習得終わったねー みんなもー お疲れ様
この後陛下に報告の為の面会予約 取りに行こうか」
アリス
「そうですわね 先に陛下に報告してからでないと 実家に報告しては
不味いですからね」
最終報告の為、衛兵に陛下との面会を申し込むと、直ぐにお会いなさるとの事
何時もの専用貴賓室に案内され、陛下とボルツマン兄弟が入室された
全員跪いて臣下の礼をとり、お言葉を待って居た
陛下
「ライラックの皆さんテーブルに着いてくれ 最終報告を聞かせてもらおう」
アリス
「わたくしから ご説明致します 大麻を使用していた娼館 大麻草を
積んでいた商隊 王国内の村の見廻り大麻草が 栽培されていない事の確認
が出来ました 全て ギルド本部に報告済みです」
陛下
「そうか 大儀で有った 大麻禁止法はこの間布告した 今まで使用していた事
所持していた事は不問とするが 所持していた場合 布告日より1週間以内に
町を治めている貴族に 全ての大麻草と大麻商品の提出する事 その場合も
不問とすると布告してある」
「無視した場合の罰則も 布告書に記載して有る」
「かなり法律を作るのに 取り締まり方法を考慮していたから 遅くなったが
ライラックの情報により マッドタートル商会が一段と クロだと思うが
前にも逃げられているからな」
「もう少し 泳がしてからでないと 尻尾は掴めないだろう 王都で
今後商売出来なくしてやるからなっ」
リーナ
ーーー陛下も泥亀の事 わたしと同じで 根に持っているねー ウフフ
「ヨハン ボルツマン ライラックのもたらしてくれた 情報を活用して
部下と共に王国内 徹底的に確認して違反が有ったら 取り締まれ」
「フリッツ ボルツマン 其方は王都スターリングから 大麻に関する全てを
排除する事を 命令する 用意出来次第 取り締まれ」
「フリッツ ボルツマン ヨハン ボルツマン マッドタートル商会には
完全な証拠を掴むまでは 無理に捕縛する必要は無い」
ボルツマン兄弟は、一礼して退室して行った
「陛下 ライラックのリーダーとして もう一つ報告が有ります
アイリーン エクルストン殿下の調整は終わり わたし達と同時に昇華して
今度は本当に 終わりました」
陛下
「そうか 鍛錬場で見せて貰えないか?」
「はい 是非殿下の鍛錬して鍛えられた姿を 御覧戴きたいと思います」
「陛下 アイリーン殿下が戴冠した時 ボルツマン兄弟が忠臣となられる
お方ですので 是非見て貰った方が良いかと思いますが」
「一理有る申し出だな」
侍従を呼び、鍛錬場の用意とボルツマン兄弟は 参列する様に指示をしていた
ライラックは話し合って、空中演武を披露する事に決めて、1対1の模擬戦とし
リズ対リーナ・カズト対ミシェル・サラ対カレンで飛びながら戦い、その周りを
アリスとセレスとアルフは、編隊を組んでリーナ達の周りを飛び回る事にした
時間は10分にして演武を始めたのだが・・・
模擬戦は白熱しすぎて、剣を交える度に轟音を鳴り響かせるし
セレスとアルフはアリスを捕まえようとして、追いかけっこが始まり、
地上すれすれを飛んだと思うと、急上昇急降下を繰り返し
鍛錬場から、飛び出しそうになる程の、高速飛行をしていた
陛下
ーーー嘘だろ 前にフライは魔力切れ起こすから 使い物にならないと
ーーー言っていたのに 高速飛行と空中戦している・・・
フリッツ
ーーーアイリーン殿下が リーナ フローリアと対等に空中戦しているとは・・・
ヨハン
ーーー俺が将来お仕えする人は 神に進化したお人なのか・・・
終了の合図で修練場に降りて、自己浄化して陛下と談笑して居た時
王宮医師団の所長が来て
「陛下 最初に運ばれて来た 大麻患者の容態が悪くて 今夜が山です
至急ご家族を 呼んでいただきたいのですが」
それを聞いていたカズトが
「俺が 関係者です 案内をして下さい」
カズトを先頭に、ライラックのメンバーは病室に行き、室内に入ると
一目で判るほど衰弱して、先輩がベッドで寝ていた
病室には、クリスティアン・カンナスコルピとクリス・キャンベル王子が
居て、ライラックは大層驚いていると
リーナはチーム念話で
ーーー受け答えは全て カズトにして貰うね カズトー お願い
カズト
ーーー先輩の鑑定をしてくれ 後で何か感じた事が有ったら 話し合おう
ーーー2人クリスが居るから 仙人と王子と呼ぶぞ
ーーー《口々に 判ったと》返事が有った
リズ
ーーー王子にはわたくしから 挨拶します
リズ
「クリス キャンベル殿下 陛下より留学されたお話しは 聞いております
ライラックは王都にて活動していますので 連絡が必要な時はギルド本部に
お願い致します」
クリス王子
「近いうちに お話ししたいと思います 後日改めて連絡致しますね」
礼をして病室の端に戻った
カズトは先輩が寝ているベッドに行き、跪いて顔を覗き込み その後ろに
ライラックが並んでいる
「先輩 カズトです お見舞いに来ました」
薄目を開け弱々しく
「あぁー 極貧のカズトか 良い男になったなー」
「俺も何とか生きようとしたが ここまでの様だ カズト 剣道場で
元気一杯走り回るお前を見て 俺達も元気貰っていたんだよなー」
「お前は本当に憎めない奴で 一生懸命素振りしてたのは 昨日の事の様に
思い出すよ」
「口車に乗せられて 粋がって馬鹿なまねして 2人とも転落してこのザマだ
因果応報だったが カズト 最後に王国の役に立てられたかなぁー」
カズトは泣きながら
「先輩 たくさん王国に貢献したよ 人生無駄にはならなかったよ」
「そうか カズトに看取られて 逝けるのなら 幸せだな 剣道場で
カズトに会えた事を 俺は感謝する」
「そろそろお迎えが来た様だ カズトとその仲間たちに幸アレ」
そう話すと静かに眠るように亡くなった
その瞬間、光の玉が下りて来て
カズトは念話で
ーーーみんな 見えているか?」
ーーー《見えている》と返してくれ
リーナ
ーーーあの光は わたしが生まれる時に感じた光 女神様だよ
ライラックは全員見入っていても、仙人も王子も医師にも見えていなかった
光の玉が先輩の胸に着くと 先輩の身体から同じ様な光の球が飛び出して
2つの球は天井を突き抜けて消えて行った
ライラックは初めて天国に行く様子を見て 全員涙を流して
先輩を送り出し、暫く無口でいた
医者が診察する前にカズトは泣きながら
「今天国に 先輩は召されました 先生大変な治療して戴き ありがとう」
ライラック全員で、医師と所長に深く礼をしてから、病室を出て行った
クリスティアン・カンナスコルピは患者が死ぬ直前から、ライラックは
無口になり何かを凝視している事が、凄く気になり始めていた
さっきライラックと アイリーン殿下を鑑定しようとしたが、カズトと同じ様に
全員鑑定出来なかった
ーーー前は読めたのに 今は読めない 何があったのだろう アイリーン殿下も
ーーー読めないとは 僕の知識探求心を掻き立てる素材だな・・・
ーーー凝視していた時 頷いている者も居たから 念話を使っていたのだろう
ーーー他人の念話が 聞こえないのも 初めてだな
ーーーライラックは僕の知らない知識を 相当秘匿しいるみたい
ーーー是非その知識の一端を知りたい物だ
カズト
「陛下 先輩の葬式はホーネット伯爵に頼みますので、
その間宜しくお願いします」
直ぐにホーネット伯爵邸に行き、大麻草についての情報共有とカズトの先輩の
葬式を、取り仕切って貰えないか話しをして、了承して貰った
先輩の葬式は、王都の教会に葬られる事になり荘厳に執り行われる
後日ホーネット伯爵に、リーナ邸の隣に子供を育てる為の、別宅の相談をした所
陛下のお耳に入ってしまい、呼び出されてしまった
何時もの貴賓室に案内されて、陛下から殿下の王城に戻る事を聞かれ
12月に戻る事となり話しは纏まる
次にリーナ別邸については、王国が建設費を持つと言われ、辞退したが
押し切られてしまう
更に仙人の、クリスティアン・カンナスコルピが、アイリーン殿下と
この後話ししたいとの申し込みが有り
リーナはグループ念話で
ーーーリズー 先輩の病室に居た時 凄くわたしたちを 凝視していたのよね
ミシェル
ーーーわたしも感じていました でもわたし達の念話は
ーーー盗み聞き出来ていないみたいね
アリス
ーーー絶対面会したら スキルの秘密を聞いて来ますわ カズトの試験を
ーーー受けて リーナに認められた時で無いと 許可出来ないわ
リズ
ーーー当たり前ですわ スキルの情報知りたければ 試験を受けろとしか
ーーー言いません
カズト
ーーースキルの項目に新たに スピリチュアルの項目が有って これって
ーーー相手を見ただけで 善人か悪人か分かるみたいだ みんなも
ーーー鑑定でみてくれないか
確かに、大雑把だけど判るみたい
リーナ
ーーーでもカズト悪いけど その時になったら試験してくれるかな
カズト
ーーー当たり前だ 俺達の信頼に支えられた 絆に入ろうとするのだからな
リーナ
ーーーリズー そうゆう事だから ね
リズ
ーーー勿論 そうゆう事態になったら みんなに念話しますね
陛下は全員黙ってしまったので 不思議そうな顔をしていたら
リーナ
「承諾しました アイリーン殿下は仙人と面談して下さい わたし達は
一度下城します 別邸の件 ありがとうございます」
全員で臣下の礼をして8人は帰って行った
「お父様 クリスティアン カンナスコルピさんと 会いますので
何方にいらっしゃるのですか」
陛下から居場所を聞いて、その会議室に向かい室内には仙人は
既に座っていた
お互いに挨拶を交わして
リズ
「カンナスコルピさん わたしとの面会を希望されていると
陛下よりお聞きしましたので 此方にまいりました」
「単刀直入にお聞きします 用件とは何でしょうか?」
仙人
「先日 病室で患者が亡くなられる時 僕たちに見えない物を 貴方達は
見ている様に感じました」
「失礼と承知しながらも ライラック全員の鑑定もしたが 全員見る事が
出来ませんでした」
「あなた方は若くして スキルに++が付いた 仙人だと僕は思って
いたのですが 鑑定でスキルが読めなくなり 恐らく患者が亡くなる時は
念話していたと思われる仕草をしているのに 念話も読めなかった」
「アイリーン殿下 僕にライラックの秘密を教授して 頂けないでしょうか」
リズ
「前回お会いした時に リーナより全て他人には 秘密だと言われていますよね
ですから わたくしから 話しをする事は出来ません」
仙人
「それならば リーナさんの許可を取れれば 秘密を知る事は可能ですか」
リズ
「リーナは信頼を凄く重く見ています 少しでも信頼出来ないと判断したら
絶対に 貴方の希望は受け付けてくれませんわ 生産職と戦闘職ではかなり
違います 信頼から作られる絆を 作れないと 死に直結する事ですから」
仙人
「リーナさんが 信頼をおける者かどうか 見ていらっしゃるのですね
それならば 僕とリーナさんを会わせて貰えないでしょうか」
リズ
ーーーやっぱり こうなったのね 念話で知らせましょう
リズ念話
ーーーリーナ 仙人があなたとお話ししたいって 幾ら言っても
ーーー聞かないのよぉー
リーナ念話
ーーー仕方ないね 明日の午後面会予定にするね 仙人にはそう伝えて
ーーー午前中は 何時もの鍛錬しているからねー
リズ念話
ーーー分かりました 仙人にそう伝えますね
リーナ念話
ーーーうん リズ明日会おうね 全員で行くから ね
仙人
ーーー黙り込んでしまった 念話しているのかな
リズ
「明日の午後 リーナが貴方とお会いしますので その様に予定していて
下さい」
リズは立ち上がり
「それでは 明日会いましょう」
そう言って会議室から出て行ってしまう
仙人
ーーー殿下はリーナと念話して 今の話しを決めてしまったのだな
ーーーライラックはどんな事をして こうなったか興味が尽きない
ーーーはぁー 僕の知識の探求をより深化させるには ライラックが
ーーー秘密にしている 知識は絶対に必要ですね
クリスティアン カンナスコルピは、リーナ達が自分の知識を凌駕して
遥かな高みに居る事を、まだ知らなかった
翌日ライラックは王城を訪問し、衛兵にアイリーン殿下との面会を伝えると
直ぐに何時もの会議室に案内される
カンナスコルピと殿下が入室され、ライラックは普通の挨拶を交わして
着席をした
リズ
「カンナスコルピさんより リーナと友達に成りたいと 仲を取り持って
欲しいと言われて この席を設けました」
リーナはアイリーンに言った事を、話しをして諦めて貰おうとしたが
聞き入れてはくれなかった
「カンナスコルピさん アイリーンが受けた試験を 貴方も受けなければ
なりません 受けたからと言っても わたしの信頼を得られるとは
限りませんよ」
「貴方は試験を受ける事により 心の内を全て カズトに知られてしまいます」
「それでも 試験を受けますか?」
カンナスコルピ
「受けます」
「カズトー お願い」
カズト念話で
ーーーみんな スキルの中に経験共有 と言うのが有るから 使用して
ーーー俺の経験を試験中 経験共有で見ていてくれないか
全員念話で了解と答えてくれた
カンナスコルピ
ーーーまた 黙ってしまった 念話しているのだろう・・・
「カンナスコルピさん カズトに知られるだけでは無く アイリーンを含む
ライラック全員が 知る事になりますが それでも試験を受けますか」
「はい 試験を受けます」
カズトはカンナスコルピと向かい合わせに座り
「手の甲をこれから軽く抓ります 目を瞑ってリラックスしていて下さい」
ライラックは、経験共有をカズトに向けて発動して、黙って見ていた
ーーー紐の様な神経の先に 赤い点滅が見える 仙人も俺達と変わらないな
ーーーこいつの心は白く見える 暖かくないし冷たくて寒くもない 無機質か
ーーー前にみんなと繋いだ時より 鮮明に細かく見える おっ 意識が来たな
ーーー発芽した時は神童と呼ばれ 期待されていたが ませた生意気な餓鬼で
ーーー我がままに育ったのか
ーーースキルを使い 面白い様に知識を吸収して行く過程で 子供の頃から
ーーー約束事は軽視する様になったのか 約束を破っても口が達者で
ーーー言い負かしてしまい 友達は 結局皆離れてしまったか
ーーー性格は良く言われる 俺様気質だった様だ
ーーー50歳の頃には 自分を知っている者は死亡して 行動を止める人は
ーーー居なくなり 唯我独尊となったのだな
ーーー知識欲は途轍もなく肥大化していて 犯罪に対しての忌避感は
ーーー殆ど無いか スキルの秘密を知ってしまうと 次は黒魔法を
ーーー絶対に知りたくなるな 王国では黒魔法の探求は無理だから
ーーーこれは帝国に移籍するな
ーーー知識馬鹿だな 王国だから 仙人は保護されて 守られて居るのに
ーーー帝国に行けば 知識を得る前に 暴力で支配されるだろうな
ーーー俺達だって帝国に行くのは躊躇するのにな・・・
ーーー自分の欲望の為なら 約束は守らないと 判断するしか無いな
ーーーでも 今は犯罪を犯していないから 白い景色なのか
ーーー繋いだ心を切り離そう
その時、欲望と願望に塗れた心が襲って来たが、カズトの心は遥かに輝いて
カンナスコルピの心は、弾き飛ばされていた
「ただいま 後はリーナに任せる」
全員念話で
リズ
ーーーアレはダメでしょう 他言無用と約束を交わしても
ーーースキルの秘密を知ったら 簡単に破るわね
サラ
ーーー絶対 あかん やつだろ
アルフ
ーーースキルの 秘密で 足りない 魔法は 黒魔法
セレス
ーーー商売だって 約束守って信頼の度合い上げるのに どれだけ大変か
ーーー守らないと 簡単に壊れて 二度と信用されないよ
アリス
ーーーアルフの言うとおり 黒魔法を試したくなるわ 絶対にね
カレン
ーーーカンナスコルピは帝国に行く予感がしますわ スキルの秘密を得なくても
ミシェル
ーーーリズがお城に戻ったら わたし達も子作り始めるから 仙人に構って
ーーーいられない
カズト
ーーーあいつに 秘匿した知識を与えると 最悪帝国と手を組んで 王国に
ーーー仇をなすぞ
リーナ
ーーーみんなの意見は解ったー わたしも友達に成りたくない だから断るね
リーナ
「カンナスコルピさん カズトの試験でライラックと 仲間になるのは
無理との判定がされました」
「ですので わたし達ライラックの秘密は 貴方には教えません」
仙人
「理由を言っていただかないと 納得出致しません」
「はぁ~ 理由を話すと貴方 とても恥ずかしい経験しますよ
それでも 聞きたいの?」
「はい 是非聞かせて下さい」
リーナは語気を強めて
「今回の試験をしたカズトの経験を 全員共有出来ています ですから
交代で説明する事になりますから 長時間聞いて貰う事になります
途中退席は 許しませんよ それでも理由を聞きたいですか」
「はい」
それから交代で、カンナスコルピの子供の頃の考え方から始まり、現在に
至るまでの、根本的な思考の変化を細かく説明して、何処に問題が有り
ライラックとの考え方と合わないかを、細かく1つずつ説明して行き
聞いている本人が、逃げたくなる様な話し方でした
ドアの前には、交代で2人立っていて、逃げ出せない様にしていて
試験の説明が全て終わった時、カンナスコルピは憔悴しきっていて
放心状態で惚けていた
リーナ
「以上の理由で 友達から始まる信頼の絆は む・す・べ・ま・せ・ん」
そう言い残して会議室を後にしたが、すっかり日が落ちたので
少し気まずそうに
「リズー 悪いけど夕御飯・・・ 御馳走してくれないかな」
「説明し 頭を使い ヘタレ込む」
「そないに虐めたら 可哀そうですわ」
「虐めで無い 元気なリーナが 好きなんだ」
アリス
「確かにリーナは 元気が無いですわね リズ御馳走して貰えますか」
リズは頷いて、リーナ達を食堂に案内して、お腹一杯食べさせてくれた
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カンナスコルピは打ちのめされ
ーーーカズトに手を握られて 軽く抓られただけなのに 僕の性格 記憶を
ーーー全て見られて 全員に共有された
ーーーあそこまで 僕の事知られて拒絶されると ライラックの秘密を
ーーー知る方法はもうないか 神の領域に入り込んでいるみたいだ
ーーーカズトの試験は魔法なのかな 解明したいが僕では無理か・・・
ーーーライラックの秘密は気になるが 諦めよう
この件以来、大麻草の研究に見切りをつけて、カンナスコルピは王城を出て
帰ってしまった
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御馳走を食べながら、新たに増えた魔法や使い方、魔法に必要な魔力最大値が
1万以上のが多数有るのと、スキルの木を更に育てる事等、冒険者として
楽しみが沢山有り、みんなで長生き出来る事に感謝していた
女神フレイヤ様からの知識は多かったので、9人は夜明けまで
話し込んでしまう
翌日リズと一緒に、朝食を食べに酒場に行くが、まだ話し合いをして
結局昼食も食べても終わらなかった
カズトの先輩を鑑定して、思った事も話し合い、大麻草は根絶しないと
王国が滅びの道に進むと、みんなで再度確認して終わった
リズはモジモジしながら
「これから わたくしと一緒に王城に来てください」
「うん 良いけど 理由を教えてくれない」
「クリス キャンベル王子を カズトの試験で信頼に値するかどうか 見て
貰いたい・・・」
カズト
「もちろん行くよ リズはもう家族だから みんなも行くよ」
直ぐに登城し、リズと共に陛下と謁見していた
陛下
「今日は ライラックと共に来たのだが どんな用件なのかな」
「陛下 わたしは 厄介事しか持って来ない問題児ですか」
「いゃー 改めての謁見とは なっ」
「違いますぅー 今日参上したのは アイリーン殿下の 婚約者の
人物鑑定の為 呼ばれたのです」
リーナはリズに視線を送り
リズ
「父上 前にお話しした クリス キャンベル殿下に わたくしも受けた試験を
受けて貰う為に ライラックを此処に呼びました」
「確かに アイリーンは前にそう話ししていたな だが 試験に落ちた場合
共和国との関係悪化が 予測されるが どう考えているのだ」
「共和国との関係は 悪くなるとは 思えません 全員王家の友人の称号を
持っているし 大麻草の情報を いち早く知らせています」
「クリス キャンベル殿下の護衛依頼で 毒殺と暴漢による暗殺を防いで
います 殿下も もしわたくしと破談になっても 諦めてくれますわ」
「そうか その試験とやら 儂も立ち会わせてもらうぞ」
「リーナどういたしますか」
「立ち合いは認めますが 陛下これから起こる事全て 他言無用の出来事と
なります とても失礼な言い方ですが ライラックの絶対の決まりなのです」
「お父様 わたくしからも 他言無用を名誉に掛けて誓って頂けないでしょうか」
リズとリーナは真剣な目で陛下を見ていた
「良かろう 儂の名前に掛けて 他言無用とする」
ーーーこれは ライラックが 儂を信頼し始めている 兆しなのでは・・・
陛下は次女を呼び、クリス キャンベル殿下を専用会議室に来る様に指示をし
直ぐに専用会議室に、陛下とライラックは行き、座っていると王子が入って来た
リーナ
「貴方の試験をアイリーン殿下より依頼されましたので 参りました
クリス キャンベル殿下 この試験は貴方の生い立ち 希望 欲望 野心
犯罪に対しての忌避感 等 心の状態が全て見られてしまうよ」
「試験はカズトがしますが カズトが経験した事は アイリーン殿下と
ライラック全員に 共有されてしまうからね」
「心を赤裸々に見られてしまうから とても恥ずかしいと思いますよー
だから 試験を受けないと言う選択肢も有ります」
リズはリーナを見て
「わたくしは 過去にこの試験を受けています 人となりを見てもらい
信頼に値する人物か 判断をわたくしも されました」
「貴殿が受けなかった場合 貴殿の人となりは不明ですので 婚約は
破談とします」
暫くの沈黙の後
「アイリーン殿下 その試験を受けます」
「カズトー 今から試験して・・・」
カズトは王子の傍に、椅子を持っていき対面に座り
「クリス キャンベル殿下 これから貴殿の手の甲を軽く抓ります
肩の力を抜いて 目を瞑りリラックスしていて下さい 始めます」
神経の先に赤い点滅が見えて、王子の心に同調した
ーーーふむ 心は温かく俺達と変わらないな 少し硬質感のする温かさ かな
ーーー野心は王子なのに 殆んど無いな んっ これは幼少期から兄弟姉妹との
ーーー関係は凄く悪い そうか自分以外は 全員戦闘職スキルが発芽しているのに
ーーー自分は生産職スキルで 出来損ないと虐められていたのか
ーーー普通なら捻くれて 悪事の方向に向かうのだが 父親が何かに付けて
ーーー王子を守っていたのだな だから性格は歪まなかったのか
ーーー王座の継承者は既に決まっているから 野心がないのだな
ーーーでも姉妹兄弟とは心の底で 仲良く成りたいとの希望は有ったのか・・・
ーーーそれが リズとの出会いで 希望の方向が変わったのか 欲望は王配として
ーーースキルも使い 全力でサポートしたいと 良い方向に変わったのか
ーーーうん 何だろう 此方に近づいてくるのは 王子の心か
ーーー俺に接触して来たけど 取り付く感じはしないな 接触してみるか
ーーーカズトさんですね 危害を加える気は有りません 拒絶する意思は
ーーー有りませんので 僕の人となりを良く見て下さい
ーーー今 会話している事も アイリーン殿下とライラック全員 共有して
ーーー見ているよ 正式にはリーナが言うけど 俺は合格だと思っている
ーーーそろそろ戻るな ライラックとも良い関係構築したいと思うぞ
そう伝えて接続を切った
カズトは目を開けて
「リーナ 王子の結果を 陛下と殿下と王子に言ってくれ」
「もちろん クリス キャンベル殿下は信頼に値する人です ライラック全員
結婚に賛成します」
陛下
「心を見るか ライラックよ 此れは神の御業ではないのか?」
「いいえ 発芽して以来 努力して到達した世界です でも 到達する方法は
悪用される可能性が 高い」
「ですから わたし達はスキルの秘密を秘匿にしていますが アイリーン殿下は
あのままでは 死ぬ未来しか無かったので 例外的にライラックに受け入れたの」
笑いながら
「決闘して わたしに勝利したからねー」
「それから クリスティアン カンナスコルピについて報告します」
「ライラックが何故若いのにスキルが++なのか 昇華した方法を知りたくて
執着してきて煩わしかったので クリスの探求心を折る事にしたよ」
「ライラックが敵認定したのは、念話を盗み聞きしてバラすし、スキルの
++の事も意気揚々と喋るのは 口が軽いって事 信頼なんて置けない人物」
「カズトの試験を受けたが落ちたし 納得させないとあの手この手で
執着されるから 信頼が構築出来ない理由を 部屋から逃げられない様にして
半日掛けてたっ~ぷりと 親切丁寧に説明 最後は惚けていたよ ムフフ」
「うわぁ リーナ 陛下相手に なに言うてんねん 不敬罪に問わられへんか」
アリス
「サラも見えていたでしょう 犯罪に手を染めてはいないですが
クリスの嫌な心の有り方を」
「リーナは ライラックに害を与える者には 何時も容赦しないわ それが
王国が認めた仙人でもね」
ミシェル
「リーナの本心に みんな気が付いていたよね 改めて言うわ
アイリーン殿下の為よ 戴冠して玉座を継承した時に 王城の中に仙人とは言え
問題の有る人物の存在が 許せなかった これが本心よ」
「俺達は陛下をリズを通して 信頼し始めています この言い方も不謹慎なのだが
リズと共に沢山依頼をして行き 酒場で楽しく語らい 共に生活して行くと
試験では分からない事も知り 絆は更に強くなった」
「陛下はリズの死と言う荒唐無稽の話を信じて 5年もライラックに預けてくれた
今リズは戻り いよいよ戴冠し女王になる為の仕事をします」
「リズ いや アイリーン殿下が敬愛されている陛下を ライラックは
信頼しています」
「本当に ライラック全員言葉遣いがなってなくて 申し訳ない」
ライラックは、陛下の前に行き跪いて臣下の礼をした
暫く陛下は考えていたが
「クリスティアン カンナスコルピが 故郷にいきなり帰った理由は判った
大麻草の研究を依頼していたが 研究の成果は殆ど無かったよ」
「キャンベル殿下は 共和国での研究した資料も持ち込んでくれたので
大いに捗っていて 今は仙人よりキャンベル殿下の方が うちの研究者と
成果を上げ始めていた カンナスコルピが居なくても 影響は殆ど無い」
リズ
「陛下 キャンベル殿下が居らっしゃるのに 仙人の事も会話に
出てしまっていますから 超越者から仙人の 不文律を教えた方が
良いと思いますが」
「ライラックは前に 仙人指定されてるし・・・」
「そうだな 仙人について 説明しておく 超越者と仙人の事も他言無用とする」
陛下は、王国創世記から現代までの事を説明していた
「以上だ キャンベル殿下 冒険者保護法は ライラックを守るために
制定された法律なのだ カンナスコルピは生産職の仙人で 冒険職の仙人は
ライラックが初めてだったからだ」
アリスは手を上げて発言の許可を取り
「陛下 先程カズトより陛下を信頼しているとの 発言が有りましたが
大麻草チェックの為 王国中を移動していた時に 今のライラックには
危険な知識及び経験が 有ることを知りました」
「カズトは本能で感知して 全員回避する事が出来ましたが その知識及び
経験を体験すると 最悪ライラックが崩壊して 討伐対象にされる可能性まで
予測されました」
「わたし達が秘密にしている知識は 陛下にとって猛毒になる可能性を
秘めている知識です」
「アイリーン殿下の場合 地位から鑑みて陛下と同じ立場です でも
リーナが約束し アイリーン殿下が勝ち 死ぬ将来が判ってしまい
見殺しにするのは 躊躇いました」
「ライラックと生活するに辺り 最初にアイリーン殿下にその猛毒となる
予想を教えました そして5年間一緒に生活して 確固たる絆が
生まれました」
「ライラックの秘密にしている知識は 子孫にも教える予定は有りません
ですから 陛下 秘密にしている知識の解放の求めて 圧力をかけ
リーナの信頼を裏切らないで貰いたい お願いします」
ライラックはリズも含めて、膝をついた臣下の礼をした
陛下
「儂がその様な事を考え始めたら ライラックは共和国にでも 亡命するだろう」
「だから安心して 王国で冒険者として 活動していてくれないか」
「アイリーン ライラックの秘密とされている知識を使って 調整を
終わらせたのだな 因みにその猛毒が どの様な物なのか 知っているのか」
「はい 知っております 恐ろしい程の猛毒になる 可能性を秘めており
王国が滅びる程の事になります」
「ふむ そうか キャンベル殿下今の会話も 他言無用を改めて命ずる 良いな」
ライラックはリズを伴い退室し、キャンベル殿下も大麻研究の為出て行った
ーーーライラックの言っていた 知らない方が良い知識と経験か 今までに無い
ーーー発想だな アイリーンは身分故 知識が猛毒の事を知っても
ーーー試験を受けたのだな リーナに断られると 死ぬ未来なのに・・・
ーーーその後 スキルの秘密を全て知って 死を克服しリーナと同一の存在に
ーーー至るとは 仙人だな・・・
ライラックはホーネット伯爵を訪問して、セレス商会との共同事業について
聞いたら、刻印魔道具と読み取り魔道具は完成して
ブリストルのミューリの実家、エバンス商店と提携して、カズトが通った
剣道場が使用する武器から、ライラック印の剣が初めて世の中で使われ始めていた
また補修する鍛冶技術の習得を、ホーネット伯爵はルトストレーム鍛冶店に
出資して工房を大きくし、伯爵は多数の弟子希望者を募り送り込り込み、
その弟子が、今直営店と協力店で修理の仕事を始めているとの事だった
リーナとカズトのオールドバリー村からは、同級生のよしみで果実と木の実を
卸していて、ミューリのエバンス商店は、食料品も売ってはいた
壊れた剣の無料修理は評判が良いようで、剣道場から口コミで静かに広まり
ブリストルのFからDランクの冒険者は、エバンス商店から買う様になって行く
マッドタートル商店はエバンス商店が、セレス商会と提携して武器の売買を
しているのを苦々しく思っていたが、武器を取り扱っていないから
何も言えないでいた
マッドタートル商店には懇意にしている武器商店が有ったが、今は閑古鳥が
鳴いているとの事
王国内にセレス商会は直営店を5ヶ所、協力店をグロッセートとヴェルスに
置いて3ヶ所提携していて
協力店の町は、全てライラックのメンバの出身した町なので、妨害工作が
有った場合は、ライラックに連絡する様に、リーナは伯爵と取り決めをした
リズ
ーーー冒険者の雑談から 新たな商売が動き出すとは 驚きますわ
ーーーリーナの周りには 無条件で人が集まりますわね
ーーーわたくしには この様な人間関係を作る事が 出来るのかしら
リーナは別邸が作られ始めていたのは知っていたけど
完成予定は知らなかったので、伯爵に尋ねたら
「リーナ別邸の子供部屋は 大きな部屋にして有る 子供は一緒に育てた方が
情緒教育には良いからな」
「来年の秋には完成するぞ アリス リーナ別邸のメイドや乳母についての
手当は考えているのか?」
「今までは本邸の管理は 管理人に委託していて 普通の貴族の館の様になって
いませんわ」
「そうか 執事 メイド長 メイド 乳母を今から揃えないといかんな」
「リーナよ ホーネット伯爵の方で 用意するけれど構わないか?」
「ホーネット伯爵様 宜しくお願い致します」
「家具はクーベルタン商会での購入を希望します セレス又 お願い」
「父上に話しを伝えます ホーネット伯爵様宜しいですか」
「勿論 落成式には ミシェル フラゴナールの地元の生花を使いたい物だ」
等とリーナ別邸の細部について伯爵より説明をされていた
実際リーナ達は全てお任せ状態で有る
ホーネット伯爵邸を後にしたライラックから、カズトは用事が有ると言って
別れて、リズは一緒にライラック邸に戻る
リーナ
「リズー 王宮に戻る準備しないとねー 5年前は瀕死の可能性の有る
リズだったのが こんなに強く元気になったから 嬉しいよぉー」
ミシェル
「いよいよ リズ いや アイリーン殿下は戴冠する準備に入るのよね 大変だと
思うけれど リーナの試練に耐えられたのだから 大丈夫」
セレス
「女王陛下になっても クーベルタン商会を御贔屓にしてね ウフ」
アリス
「リズ ライラックは貴方のパーティの籍を、其のままにして置きますわ
貴方が退位した後 直ぐに戻れる様にね」
カレン
「リズ ストレスが溜まったら ライラックを召喚してね 半日たっぷりと
鍛錬しましょ」
アルフ
「リズが戻って リーナ泣く カズト オロオロ 収拾つかず」
サラ
「何時は突っ込みたいが うちも同じ気持ちや やはり寂しくなるで」
「うん みんなー リズの引っ越しの荷造り 手伝ってねー」
《オォー》と元気よく返事して 部屋を片付け始めた
リズは王城の侍従長に、リーナ邸に有るアイリーン殿下の荷物を引き取りに
行く様に依頼していた
その頃カズトは魔道具店に居て
「店主 部屋の音が外に漏れない魔道具 有りませんか?」
カズトの歳と身なりを憶測して、店主は寝室に使うと推測して
「こちらの部屋に色々あります」
と言い奥の部屋に案内された
部屋の大きさを聞かれて、答えてから
「お客様 この防音魔道具が宜しいかと 使い方はこの魔石に魔力を込めて
緑色を確認して こちらのレバーを動かすと 大体12時間は効果が
持続いたします」
「失礼と思いますが 魔力を込める事が出来ないと 魔法をサービスする
お店から魔力注入を依頼されて 使う事になりますが」
「大丈夫です 俺は冒険者で 剣と魔法を使えますから」
「それは失礼いたしました 紹介した防音魔道具が 評判も良く王都での
一番の売れ筋ですよ」
ニコニコしながら進めて来た
「この防音魔道具を買います 予備の魔石も付けて リーナ フローリア邸に
送り届けて下さい」
ギルドカードで代金を支払うと
「貴方様は ライラックのお仲間でしたか 当店はクーベルタン商会様と
ホーネット伯爵様と共同で、刻印魔道具と読み取り魔道具を作成しました
今後とも 御贔屓を賜ります様お願い致します」
丁寧に礼をしていた
カズトはリーナ邸に戻った時は、リズの荷物は全て梱包されて食堂に
置かれていて
「カズトが戻ったねー 食堂は荷物でいっぱいだから 酒場に行こぉー」
と言いリーナは出て行ってしまう
「リーナ 腹減り カズト 置き去り どっちもどっちの 夫婦だよぉ~」
「あほんだら アルフも妻だろうに」
ミシェル
「リーナを待たせると やけ食いされるわ さっさと行きましょう」
慌ててリーナの後を追って酒場に向かう
「明日 リズ いや アイリーン殿下が王城に戻り 冒険者は暫く
卒業になります この宴は送別会とします 因みに私の奢りだよぉー」
《オォー》と歓声が上がり
色々な話しで盛り上がり、夜中近くまで話しが弾んでいた
翌日 身綺麗にして王城に向かい、王室専用の貴賓室に通された
陛下
「5年か アイリーンもう終わったのだな」
「はい 父上 終わりました 明日より父上の補佐に入ります」
「そうか期待しているぞ アイリーン 顔つきが変わったな
精悍になったと言うのか 雰囲気がまるで別人の様だ」
リーナ
「陛下 アイリーン殿下は死ぬ運命から 自力で克服したのです その過程で
色々な経験をし 成長されたのです ライラックとしては歓喜に堪えません」
陛下
「ライラックの諸君 アイリーンの命を助けてくれて 感謝する」
立ち上がって、ライラックに礼をした
少し歓談してからライラックは下城しリーナ邸に戻ると、カズトの購入した
商品が届いていた
「カズトー それなぁに~」
カズトは真っ赤に成りながら
「俺の部屋に使う物を買ったんだ 子作りに必要だと思ってな」
聞いた全員首まで赤くなっていたが
アルフ
「リーナ 真っ赤で 怖気つき 一番アリスに 取られて 泣きはらす」
それを聞いたリーナは
「カズトー その荷物さっさと運ぶよー」
と言いながら、リーナは荷物を担いで行ってしまい、暫くしてカズトを
引っ張って来て
「夕食 食べに湯屋に行くよぉー」
と言い残してカズトを引っ張って行ってしまった
「アルフ えげつない事言うから 火が付いただろうが」
アリス
「良いではないですか 結婚して5年 リズを鍛えて☆に昇華して 責任を終えて
全員やっと 新婚に戻れたのですから」
ミシェル
「暫らくは 冒険者お休みですね」
カレン
「う~ん 数年はお休みになりそう」
セレス
「わたしは実家と緊密に連絡を取って 別邸の家具 用意しないとね」
アリス大声で
「あっ お喋りしている暇無いわょー 遅くなったら リーナ やけ食いして
来ないから食べちゃった と言いそう その支払いが こっちに来るかも
急いで湯屋に行くわよぉー」
慌てて追いかけて行くので有った
結婚5年 アイリーン殿下の為我慢していた分 カズト・アースウッドは
奥さん達をたくさん愛して、今まで以上に大事にする様になり、幸せな
時間が流れ始めたが・・・




