第20話
2人 努力して 新しい戦い方を習得する
王国歴155年 ライラックのメンバは17歳に成る
王国のギルド本部に、帰還した報告をして各々 口座確認してから
ギルドマスターに面会を求め、執務室に通され
「俺は エルヴィス ドランスフィールドだ 初めて会うと思うが違うかな?」
全員起立して
「いいえ初めてです ライラックの リーダー リーナ フローリアです」
「わたくしは サブリーダーの アリス ホーネットと言います」
「わたしは アルフヒルド ルトストレームです」
「俺は カズト アースウッド」
「わたしとカズトは 農民出身なので 無作法は許して下さい」
「冒険者に 礼儀作法を求めるつもりは無いよ」
豪快に笑った
「今日は何の様かな」
「はい 帰国したので挨拶と 暫くは王国で活動する旨の報告です」
「1年位は 出国していたのか」
「そのくらいに成ります 色々経験しました」
「そうだ 前に依頼されていた デイストールの安否確認はな
王国僻地の警戒クエストをしていたそうだ 帝国国境に近い地域
だったらしい」
「今現在 クエストは完了報告されていないし デイストールは
行方不明のままだ」
「そうですか 帝国がデイストールのメンバを殺して カードを
奪ったのか・・・」
「襲った相手は 魔国 レンセンブリンク王家の第3皇女
テレシア レンセンブリンク様 でした」
「ライラックが誤解されそうだったのを 解いてくれたので
国際問題にならなかったよ ありがとう」
「ドランスフィールド殿 ライラックは1ヶ月程 ギルドでの活動をお休み
したいと思いますので 了承して下さい」
「俺の事は エルヴィスと呼んでくれ 暫く休暇か?」
「色々と考えたい事も有りますので」
「そうか 解った リーナ達の活躍は 王宮にも伝わっているから
暫くは王都にいて ギルドと連絡着くように しといてくれな」
「はい・・・」
暫く雑談をしてから退室し
「管理人に言っていないから 家に帰っても食べ物が無いのよね
だから 此のまま酒場の個室に行かない?」
「賛成ですわ」
「わたしも 酒場で 良いです」
「俺も 良いぜ それに今後の打ち合わせもしたいしな」
食事しながら
「提案が有るのだけれど 聞いて貰える」
「良いですわよ」
「あのね 合同のお財布作ろうかと 酒場の食事代やクエストで使う
ポーションや糧食 属性矢 等の消耗品 宿屋代をお財布から
支払おうと思うの」
「何故 なの?」
「基本支払いは割り勘でしているけれど 結構面倒だと思わない」
「俺 計算苦手だから 解るよ」
「実際どうしますの」
「例えば 3000園ずつ 4人分をお財布に入れて 1万2000園から
支払うの どうかなー」
「お財布を管理する人 結構大変ですわ」
「言い出したわたしが やりますよ」
「リーナ わたしが やります 良いですか?」
「どうしてなの」
「ライラックで わたし あまり役に 立たないから」
リーナは頭を抱えて唸ってしまい
ーーーまだ 自分が役に立っていないと思っている
「俺は アルフの気持ち何となく解る リーナ覚えているか 王都の
ギルドで初めて会った時の事」
「うん 覚えているよ あの時やっと会えて 嬉しすぎて涙が出たもの」
「正直に言うとな 俺はSランク冒険者として成功した リーナを見て
余りにも眩しくて 此処に来た事を後悔していたよ 余りにも自分が
惨めに思えてな・・・」
「だから会わずに ギルドを出ようとしたが 捕まった」
「引け目はかなり長く感じていたが やっとリーナの横に立てたと
思えた時に 感じなくなったよ」
「だからリーナが気に病むことは無いよ」
「アルフ もしかして 昔の俺と同じじゃないか?」
「カズトが 正直に 話して くれたので わたしも 話します」
「リーナと アリスに 指導して貰って スキルは最高まで 上りました
でも ライラックとして 依頼を こなしていて 弓聖には 他の神 聖 大
スキルに比べ どうしても 攻撃力が出ないのです」
「引け目は 確かに 今も 感じています」
「だから せめて少しでも ライラックに 役に立ちたくて 志願しました」
「全く アルフもリーナもカズトも心がとても優しいのですね わたくしみたいに
もう少し強気だと良いのですけれど」
「早い話 弓聖としての戦い方なのよね 遠距離攻撃が主な戦い方だと
他の弓術とあまり変わり映えしないわね」
「遠距離攻撃だと魔物に矢が届くまでに どうしても威力は弱くなるわ
其れなら 近距離攻撃出来れば 威力は上がるし魔物は回避し難いよね」
「アルフは最高の弓聖なのだから 他の弓術が出来ない攻撃方法を編み出せれば
良いだけでしょ」
「アルフ やってみない?」
「アリス簡単に言うが 俺には全く見えないけれど・・・」
「何言っているの リーナの開発したアレが有るでしょうに」
暫く考えてから
「あぁー アレか 確かに盲点だったな」
「もしかして 強化走り えっ でもどうやってするの?」
「レーナ わたくしに最初強化走りを 教えてくれた時の事 覚えている?」
「5メートル位飛び上がって落ちたよね アレの応用よ」
「瞬発力を上げて魔物の周りを回りながら撃つ 横移動だと予測されるから
縦移動も混ぜる かな」
「わたし強化走りを作ったけれど こうゆう使い方は思いつかなかった
流石アリス」
「問題は瞬発力 足だけでは足りない 前進は肩か 二の腕は横かな
わたしも試してみるね」
「リーナ止めとけ 肩や二の腕から風魔法を撃つと 身体のバランスが狂って
剣筋が狂うぞ」
「剣聖はスピードと正確性だろ 剣神もほぼ同じスキルだから 俺もダメなんだ」
「リーナと俺は スキルの力で同じ様な移動出来るはずだ だから使いこなしの
練習した方が 良いと思うぜ」
「そうか これはアルフ専用になるのね アルフ訓練に付き合うから
やってみようよ」
「カズト 使いこなす為の練習 一緒にしようね」
ーーーみんな 此処まで 考えて くれている
ーーーわたしも 皆の 横に 立ちたい
ーーーそれなら 努力して 勝ち取る だけね
立ち上がって、深々と頭を下げて
「練習に 協力して下さい」
「私の家の修練場を使おう 後アルフ お財布の管理をお願いね」
「アリスもカズトも アルフの訓練付き合ってくれるよね?」
「あと アルフの服わたしの様に肩と背中が空いていないと 破れるよ」
頷いてくれて、酒場の宿に泊まった
翌日朝食を取った後、食料品や練習用の衣装を買い、レーナの家に帰り
「今日から 訓練するに辺り修練場の周りに 柔らかい土で
アースウォール作ろうね」
「アリス カズト手伝って アルフの魔力は練習用だから其処にいてね」
アースウォールが出来上がり
「アルフ 背中と肩から風魔法を放つ練習からしようね」
「強化走りしながら 肩の背中側から魔法放ってみて 直ぐに反対側から
放って止まる これが出来ないと ね」
「止まれなくて怪我しても わたし達がヒールするからね アルフは練習に
専念 だよ」
「うん ありがとう 頑張るね」
2日で前進後退停止は出来た、盛大にアースウォールに何度も突っ込んで
怪我していたが
「次は左右の移動だよ 頑張ってね」
これも2日程で出来
「最後は前後左右だよ これは組み合わせで斜め移動が出来るはずだからねー」
流石に手こずって3日掛かった、回復はするけれど浄化はしなかったから
何時も夕方には、全身泥だらけ
「アルフの強化移動は 強化走りの上を行っているわよ 多分わたし達が
本気で走るアルフには追いつけないと思う」
「そうだ 明日アルフを捕まえる鬼ごっこしようよぉー 本気で追いかけるよ
皆 面白いと思わない?」
「面白そうだな 俺はやりたい」
「良いですわね 訓練では見ていましたけれど 実際どのくらいの物か
解らなかったから試して見たいわ」
「ルールは強化走りのみ 武器魔法は無し 手で触ればこっちの勝
逃げ切ったらアルフの勝 1対1で初めて必要なら2対1 3対1も
有るかも 良いかなぁー?」
「アルフが3対1でも逃げ切ったら わたしが酒場で飲み放題
食べ放題を 御馳走するよー」
流石に3人の目の色が変わった
ーーーみんな現金だなぁー
翌日鬼ごっこして最後まで捕まらなかった、酒場の個室で祝勝会し当然
個室で全員寝ていた。
「昨日の模擬試合? でアリスは地上の移動では無敵 これに縦つまり
空の移動訓練して出来れば 近接戦闘は可能になるね アルフ練習するよね?」
ーーー恐らく 今までの練習より キツイと思う 空から落ちるから
ーーー骨折するだろう 怖い でも
ーーー此処まで 付き合って貰って やらない 何て事は リーナの弟子
ーーーでは 考えられない
「訓練に 付き合って 下さい」
3人は頷いていた
何度もアルフは墜落し骨折していたが、7日間で安定して移動出来る様になり
最後の実戦訓練を始める前に
「明日から最後の訓練になるよー アルフは実戦用の矢を使って わたし達と
1対1の実戦をするの 剣とロッドは防御のみこちら側からは 攻撃はしない」
「アリスー カズトーこの訓練したいのだけれど 良いかな もし嫌なら降りて
くれても良いけれどー」
「矢は本物を使用よね 受け損なえば怪我するのね ねぇこの訓練 わたくしにも
理が有るわ 面白過ぎです やりますわよ模擬試合」
「接近戦の弓矢攻撃 実際には有り得ないが 対応出来れば俺も普通の弓聖には
殺られないって事だし うん 良いよやろうぜ」
「早速矢を買って来るわよ 付き合ってー」
4人で武器屋を何件も回り、ありったけの矢を買い込んで、今日は大人しく眠る
翌日から実戦訓練始めたが
「初めて 強化移動からの攻撃受けたけれど 死角から攻撃されると防御が
し難い アルフが使いこなして来ると 俺撃たれるかも」
「わたくしは勘で避けるしか出来なかった 見てからだと完全に遅れていて
カズトの言う通りになると 乱れ撃ちしないと撃たれるわ」
「強化移動 完全に使いこなして撃たれたら 反撃する余裕は多分無いねー」
「剣紳と剣聖に言われたのなら 本物だと思うわ アルフ わたくしは
楽しみです」
平行してリーナとカズトは、剣を持ちスキルを発動して、身のこなし方の
練習をして行った
翌日からは、更に苛烈な訓練となって行き、2週間で完全に使いこなせる様に
なり、アルフは努力で新しい攻撃方法を得る
暫くぶりにギルドマスターに皆で会いに行く事にし エルヴィスの執務室に行き
「今日は 冒険者活動を始めたいと思いまして 挨拶に来ました」
「そうか ライラックには期待してるぞ」
「王国の冒険者活動ってどうなっていますか 一応知りたいと思いまして」
「そうだなギルド本部に登録している冒険者は S A B C D E Fで
Sランクは200名位 Aランクは150名位 Bランクは200名位
後は合計で780名位かな」
「地方に居る冒険者は別として 面白いのはSランクは 殆ど冒険者のままで
活動していて A Bランクの2/3は士官候補生として 王国軍に行くな
だからなのか王国軍は 冒険者を下に見ている奴も多い」
「王国にもつまらないプライドで 威張っているのが 居ますのねー」
「俺たちに 絡んで来たら痛い目に遭わせるがな」
「お前たちは どうして攻撃的なのだ?」
「わたしは農民の出身です スキルが発芽して 民を守る力を得ました
冒険者も民と同じ わたしが集られて 殴られても反撃しないと
わたしだけで無く わたしのパーティメンバも侮られて 攻撃される危険が
有ります」
「だからライラックを侮る者には 痛い目に遭わせますが 最後にヒール
だけは掛けておきます」
「Sランク冒険者を 王国で侮る者が居るかな」
「地方の町のギルド支部だと 顔知られていない事が多いですから侮られますわよ
エルヴィス殿 わたくし達見れば全員17歳そして軽装備 リーダーに至っては
童顔美人ですわ」
カズトとアルフは笑いを堪えている
「アリスまた言った 気にしているんだよぉー」
耐えきれず カズトとアルフは笑いだした
「お前達は仲がが良いな」
少しあきれ顔で言う
「そうだ お前達のスキルを発芽水晶で調べたいのだが 良いか」
「カズトのスキルは 13歳の時は 剣 のみだった」
「14歳になる前のチェックで 魔法が発芽したのは ギルド支部に
記録が残っていてな 弱いスキルで 何故Sランク冒険者に成れたのか
不思議なのだ」
「みんなどうする わたしは別に構わないと思うけれど?」
皆調べられる事には賛成してくれ
「真贋の水晶も持って来てくれますか 嘘をついてない事を証明する為に」
両方の水晶が持ち込まれ
「リーダーのわたしからね」
結果は剣聖と大魔法使いと発芽水晶に出た
「次はわたくしサブリーダー お願いしますわ」
大魔法使い 1つが表示され
「アルフヒルド 見て貰います」
弓聖と大魔法使いと発芽水晶に現れ
「カズト では見てくれ」
剣神と大魔法使いと出た
「何だコレは リーナ以外は全部最上の称号に成って居る」
「どうしてスキルが上がっているのだ?」
困った顔してリーナは
「努力した結果 としか言えないかなー 真贋水晶で調べて下さい」
アリス アルフ カズト3人共 緑に光っていた
「王立職業鍛錬所の先生に聞いて貰えば アリスとアルフが わたしと一緒に
修練場借りて練習していたの 知っていますよー」
「リーナの練習は厳しかったわ 倒れてもヒールされるから 気絶する事は
許されなかったですわね」
「わたしも 弓術の訓練の為 弱いけれど ファイヤーボールを 撃たれていたよ
避けながら 矢を撃つ訓練した かなり ファイヤーボール わたしに当たって
痛かったが 努力した結果は 出たけれどね」
「俺は14歳の時 1日に3つも4つも依頼をこなしていた時かな
毎日だよ 確かに努力した結果は出て来たけれど 辛くても倒れる事は出来ない
ヒール掛けられるから」
「わたくし達 あの努力したから 今が有るのですわ リーナ感謝致します」
「わたしと 友達に なってくれて ありがとう」
「リーナ俺もだ 諦めないで訓練に付き合ってくれて ありがとうな」
アリス
「エルヴィス殿 聞いての通りです 職業鍛錬所を卒業した後でも
努力しだいだと 思います」
リーナ
「カズトは入所出来なかったしねー」
ーーー努力か スキルも努力で上がるって事になるが・・・
ーーー今までそんな話聞いた事はないし
ーーー何か秘密は有りそうだが 出国されたら元も子もなくなる
ーーー詮索はしないで置くか
「話は変わるが 春に武闘大会が開催されるので ライラックに出場を
依頼したいのだが良いか」
「その武闘大会は 個人戦又は団体戦どちらでしょうか 戦い方が
全然違いますので また 参加者はどの様な方々ですの?」
「王立近衛軍 王立騎士団 S~Bランクの冒険者が 今までの参加者だな」
「リーダー 今の所大会に参加しても 問題は無いと思います
リーダーとアルフに 後で相談が有りますので 打合せの時間取って下さい
宜しくお願い致します」
リーナ
「エルヴィス殿 参加しますのでお願いします」
執務室を退室後、酒場の個室でアリスは頭を下げて
「アルフにお願いがあります わたくしに強化移動を教えて頂きたいのです」
「リーダーとして聞きます 何故アリスは強化移動を覚えたいのですか?」
「わたくしは魔法に関しては問題は無いのですが 団体戦だと後衛もかなり
狙われますよね 強化走りだけでは回避が無理だと思います」
「リーナやカズトの様に スキルでの回避も出来ないので 強化移動を習得し
て回避能力を上げたいと思いまして 強化移動は前後左右だけで
良いと思いますので わたくしに教えて貰いたいのです お願いします」
「カズト前衛としての意見聞きたい わたしだと見えない部分が有ると思うから」
「俺とリーナが先行して戦い始めると 後衛には注意があまり行かないな
アルフは強化移動で回避出来るけれど アリスの強化走りじゃ確かに回避辛いかも」
「そう言われると 確かに心配になりますねー」
暫く考えてから
「アルフー アリスに強化移動を 教えてもらえないかなー」
「アリスが 更に 強くなるのは わたしも 本望です」
「大会まで2ヶ月有るから アリスが習得するの間に合うしね」
「よ~し 気合が入ってきた 1ヶ月掛からないで覚えさせるぞ」
「アリス カズト止まらなくなったよ 骨折は覚悟してね アハハ」
「わたくしは 最初の弟子ですわ 絶対に習得します・・・」
「お財布の中身 足りている?」
少し足りないとの事で、10000万園ずつ入れて必要な物を買い
アリスの強化移動は3週間で習得してしまい
当然アリスの達成会となり 酒場の宿に2日間寝ていた。
武闘大会が いよいよ始まる




