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第22章

オレガド王国のザマンサの巨大帆船がセルリアンアイランドに到着すると、ザマンサとメチル女王、そしてアウリング王国のペテリウス国王が護衛と共に降り立つ。






「此処は流石に南国だな!それにしても日差しが眩しい。さて、君たちの云うミッチは此処に居るのだろうか?とりあえず周辺住民から居場所を聞き出してみよう。」







するとペテリウス国王は御付きに司令を言い渡す。







ザマンサとメチル女王は「呪い魔法のダイアリーNo.0444」を覗き込み、内容に変化が生じていないか確認するものの、古代文字のページが殆どとなった今や、ミッチの持っている王家の血筋に裏付けられた語学力に頼るしかもう術は残されていなかった。






メチル女王は想う、ミッチを利用することで古代の言語や呪いの謎を解くための新しい手がかりを見つけることができるかもしれない、と。







ザマンサ: それにしてもここは素晴らしく南国らしいわね!ちょっと泳いでこよっかな~!







メチル女王: 本当にそんな気分にさせるわね。ビーチに白いパラソルの下でブルーハワイなんて素敵ね!

 でも、ミッチはホントにこの島にいるのかしら?周辺の住民に聞いてみましょう。






ペテリウス国王: 司令、情報を探すよう手配をしてくれ!






 国王の司令で遂にミッチ達の捜索が開始された。









ー☆☆☆ーーー



ザマンサ: こんにちは、私たちミッチって少女を探しているの。






メチル女王: そう、彼女は大切な情報を持っているのよ。






住民: 本当ですか?私たちも何か手伝えることはありますか?






ペテリウス国王: 古代の言語や呪いに詳しいのかい?







住民: それなら少しは知っていますが。それで私は何をすればいいのですか?






メチル女王: では、みんなで力を合わせて、新たな手掛かりを見つけましょう!





ザマンサ: 「ミッチがどこにいるのか分からない?」





メチル女王: 「でも、この島の住民たちは確かに何かを知っているのかもしれないわ。」






 ペテリウス国王: 「司令、更に住民から情報を得るよう手配を急いでくれ。」






住民: 「何をすればいいのか分からない…」






ザマンサ: 「あら待って、この日記にこの場面が……あら、新たに何か書いてある!」






メチル女王: 「でもこの文字が古すぎて読めない…ミッチはこの呪いの解ける唯一の鍵を持っているのよ。」






住民: 「ならば、私たちにも手伝えることはあるかもしれません!」






ペテリウス国王: 「古代の言語に詳しいのか?」






住民: 「少しだけですが、助けます!」






ザマンサ: 「良いわ、みんなで力を合わせましょう!ほらほらこのページ、ここに何か手がかりがあるはずよ!」






住民: 「ふむふむ、これは…何かの古代地図を表しているぞ!」






メチル女王: 「あるいは呪いの解ける方法を示しているかもしれないわ!」







住民: 「えっと此処は、アッ、あそこのことだ!もしかしてそこにはミッチがいるはずよ!」







メチル女王: 「君たちが来てくれて本当に助かったよ!」







ザマンサ: 「早く、解呪の方法の記述はないの?もっと教えて!」







住民: 「これが…」







ペテリウス国王: 「待て、ザマンサ。ミッチたちは本当の内容を果たして解読しているのだろうか?

 私にははなはだ疑問だがね。なぜ信じるべきなのか教えてくれるかい?」







メチル女王: 「陛下、私たちは彼女たちの能力を知っています。ザマンサは過去に何度も古代の文字を解読し、私たちを助けてくれました。」







ザマンサ: 「はい、私も彼女の能力を目の当たりにしています。

 彼女は信じられる存在です。ミッチは王国の血筋を持つ人物です。彼女の力と知識は王家に裏付けられています。信じるに足る理由があります。」









ペテリウス国王: 「そうか…それであれば信頼できるというわけか。すまない、疑ってしまった。」






ザマンサ: 「問題ありません。私たちは皆さんと協力し、このダイアリーの呪いを解くためにも全力を尽くすつもりです。


 何故ならば我々はもう一心同体なのですーーーー


 このダイアリーの秘密を知ってしまった者は運命を共にするとお祖母様がよく仰っていましたから……」











ー☆ーー☆☆ー



 そして昼下がりのこと、ミッチ、ターシャ、ヒッポ君の3人を遂にメチル女王が見つけ出しました。






 ところがメチル女王の取った行動は、ザマンサや国王にそのことを伝えるでもなく、何故か執拗に娘のターシャが持ちだしたもう一つのダイアリー、「呪い魔法のダイアリーNo.0666」を返すように説得する事に躍起となっていたのでした。







メチル女王: 「さぁターシャ、例のものを返してもらえるかしら?」






ターシャ: 「お母様、わかりました。今はホテルの部屋に置いてきていますので、私はホテルに取りにもどるつもりですわ。」






メチル女王: 「どうしても今必要なのよ、早いとこそれを返して。」






ターシャ: 「ご安心を。すぐに戻りますわ、お母様。」






 そういうが早いか、ターシャはホテルのある長い坂道を駆け出してゆく。










ー☆ーー☆ー☆



「ヒッポ君、急いで!さぁこっちこっち!」





ホテルメン: 「こちらへ!この先に港への裏路地がありますのでお気をつけて。それから隠れる場所を見つけないと。」






 ミッチ : 「ヒッポ君、ターシャが戻る前に脱出しましょうよ。」






 その後ターシャが合流すると、事情を聞いた親切なホテルメンの案内で、3人は裏路地を駆け出してゆくのだった。





 一方、ザマンサがターシャを取り逃がしたと御付きから聞いたペテリウス国王は、怒りに満ちていた。







 何故ならば彼の良心は既に何処かに吹き飛んでしまい、「呪い魔法のダイアリー」の魔力に魅了されていたのだった。






ペテリウス国王: 「なんだとぅ?一体ターシャはどこへ行ったのだ?」







すると裏路地をすり抜けて3人が国王とメチル女王の目の前をかすめると、船に乗り込んだ!







メチル女王: 「た、ターシャなの、待って、帰ってきなさいっ!」







ターシャ: 「(自らの決断に戸惑いながらも)ごめんなさい、お母様…」







 とうとうターシャ達3人は、もう一つの「呪い魔法のダイアリーNo.0666」を持ってセルリアンアイランドを離れるための脱出ミッションを遂行したのです。







 後ろ髪を惹かれながらも、ターシャは母親であるメチル女王の声を聞きながらも決めたのでしたーーーー












///to be continued!!!☆☆☆



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