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第20章

 ある昼下がりのこと、オレガド王国宮殿にてアルドリック国王は特別な使者をナディアのところへ派遣することを決断しました。









 その使者は、ナディアの解読している「呪われたダイアリー」のページに、我が国の未来の何かしらの手がかりが隠されているのではないか、と噂されていたことが発端となった。








 国王の使いが現れた時に、ナディアはちょうど古代オレガド語で書かれた古い日記を携えていました。








 古代言語に精通した各界の学者たちとナディアは、尚もその謎めいた文章を解読するという困難な任務に取り組みました。








 しかしいよいよその任務の複雑さに直面し始めたのでした。










ー☆☆☆ーーー



 任務の難しさを知ったナディアは現在他の地で侍女修行に励む孫娘のミッチの言語能力を活用することを提案しました。





 


 しかし当然ながらナディアが知らなかったのは、孫娘ミッチが今時のイケメン男性達にとって何故か魅惑的な魅力を持っており、どこにいても注目を集めることができるということでした。








 計画が進行する中で、ナディアの孫娘がミッチであることを始めて知ったメチル女王は、驚きのあまり呆然としていました。何せ自国の宮廷の侍女ミッチがナディアの孫娘だなんて……







 一方、ザマンサはミッチの魔力によって息子であるハンクスが危険にさらされる可能性を恐れ、彼を家に呼び戻すかどうかで葛藤しました。








 彼女は彼が彼女の魅力によって影響を受けることを心配し、次に取るべき手段について迷っていました。











ー☆ー☆☆ーー




しかしザマンサにはわかっていたのです。







 お祖母様からのお告げがダイアリーを通して綴られたのを彼女は見てしまったのです。







 ダイアリーにはミッチだけがあの古代オレガド語を操れる唯一の存在であり、ナディアのお祖母様同様の解釈ができるだろうと記されていたのでした。







 ザマンサはナディアの提案するミッチの秘められた力について知っていました。







 彼女はお祖母様からのダイアリーに関する啓示を見てしまったのです。








 その古代のまま時が止まったかの内容のダイアリー「0444」には、ミッチこそが古代オレガド語を理解しナディアのお祖母様と同じようにその内容を解釈できる唯一の存在であることが記されていたのです。







 ザマンサは、そう、あのダンス大会の夜から、息子のハンクスをミッチの美貌魔性から守ることを決意していたのです。







 しかし彼女もまたナディアとアルドリック王と同じく、ダイアリーが予告する未来に関する情報を得ることを望んでいました。







一方でメチルは魅惑的なミッチの真の力と彼女の血縁を知り、この情報が新たな謎をもたらすことを感じました。






 彼女は自分の役割と、この古代の予言が果たすべき役割について深く考えるようになったのです。







 ミッチの魔法的な力、ダイアリーの予言、それにより渦巻く人々が直面する選択と困難によって、予期せぬ展開を迎えることになります。

 









ーー☆ー☆☆ー




その頃、そんな事は露知らず、ミッチはとうの昔にヒッポ君達と青く輝く島々のカロリナアイランド諸島の無数の島々を巡る航海クルージング旅に突入していたので、捜索は難航しそうでした〜〜〜〜








 ザマンサとメチル王女は魔性の女が復活しない事に一安心でしたが、ナディアが王家へミッチを探す手助けを要請したことでザマンサとメチルにとっても不安要素となり、ダイアリーを何処かへ隠すことでナディア達への邪魔を企てようとしました。







 ミッチはかつてヒッポたちとともにカロリナアイランドへの旅に出ており、地の利があったためそのため捜索は難航しました。







 この情報を知ったザマンサとメチル王女は、魔性の女が遠くに旅立っていることで、まず一安心でした。







けれどもナディアがあろうことにも王家にミッチを探す手助けを要請したときは流石のザマンサとメチルも不安を感じました。







 彼らはミッチの力と、ダイアリーが持つ予言の力が再び繰り返されることを懸念しました。







 そこで彼女達はナディアの計画を妨害するため、ダイアリー「0444」を何処か人目のつかない場所に隠すことを決意したのでした。







ナディアはミッチを探すために王家の人々に協力を求めましたが、実はダイアリーに秘められた力を信じており、それが国と人々の運命に関わることをも強く感じていました。








 ナディアの探求とザマンサとメチルの隠された陰謀によって、さらなる謎と対立が生まれることになるでしょう。











☆☆ーーー☆ー




 やがてザマンサの宮廷において普段から人の立ち寄らない場所に、一旦ダイアリーは隠されました。







 何も知らない身のミッチの旅は幸せな開放感も手伝いながら続く中で、彼女たちの運命もますます複雑に絡み合っていくことになりますーーーー









ーーー☆☆ー☆




 ザマンサとメチル女王は、ダイアリーを二度と誰にも見られないように、更に隠すための様々な方法について熱心に相談しました。








 彼らは王国の秘密の書庫、城の地下室、さらには遥かな山中の隠し場所など、多くの選択肢を検討しました。







 ザマンサは古代の予言が持つ力に対する不安から、ダイアリーを王国から遠く離れた場所に隠すことを主張しました。






 一方でメチル女王は王国の内部に隠した方が安全だと主張しました。







 彼女はダイアリーが王国の安全を保障し、ミッチの力が制御されることになるだろうと願っていました。







 この様々な対立は、ザマンサとメチル女王の考え方の対立だけでなく、ダイアリーが持つ力に対する深い不安に根ざしており、王国の未来に対する人々の考え方の違いが浮き彫りになっていきました。






この展開はダイアリーの運命と、ザマンサとメチル女王の対立が新たなる冒険に新たな緊張と興味深さをもたらすことでしょう。 







 どの選択が王国のそれぞれの運命に影響を与えるのか、悪役令嬢たちの旅は次第に緊迫感を増していくことでしょう〜〜〜〜









ー☆☆ー☆ーー



ナディアはダイアリーが無くなった原因がザマンサとメチル女王にある事に気づくと、オレガド国王に打診し、二人を捉えるための捜索も開始するのでした。







ナディア: (慌てて)「ダイアリーがなくなった原因はあなたたち、ザマンサとメチル女王に原因があるということに気づいたわ!」







ザマンサ: 「どういうことなのぅ?私たちがダイアリーを隠すことで王国の安全を守ろうとしていたみたいに聞こえるじゃない!」






メチル女王: 「そうよ、その古代の悪い予言が繰り返し起こる可能性を避けるためにも重要なのは、私達だって承知してるわ。」






ナディア: 「でも、それは私の助けが必要なくなることではないわよね?それに、国王に連絡を取ってあなたたちを捕らえるための捜索を既に開始させてもらったわ。悪しからず!」






ザマンサ: 「ええと、落ち着いてナディア……私たちは王国のためを想って行動していただけなのよ、そんなぁ……」






メチル女王: 「そ、そうよ、何だか誤解が生じてしまったようね、ヤダッ!」






 ナディア: 「でも、ダイアリーは国の運命に影響を与える可能性がある。あなたたちの行動はそれを逆に引き寄せるかもしれないのよ。」







 ザマンサ: 「それは...もしかしたら考慮していなかったのかもしれない。」






メチル女王: 「申し訳ありません。私たちの行動が問題を引き起こしてしまったようですわね……」





ナディア: 「今はミッチの捜索はやめにして、ダイアリーが何よりも安全であることを確認しなければならないのではなくて?」






ザマンサ: 「分かりました。私たちは誤りを犯しました。」







メチル女王: 「はい、私たちはダイアリーの安全を最優先に考えましょう!」









ーー☆ー☆☆ー



 それからの地道な展開によってナディアとオレガド王国の構図に変化の兆しが現れ始めました。






 呪い魔法のダイアリーにより、人々の運命がどのように好転してゆくのか、あるいは不吉な方向へ向かうのかは、ますます国民の注目を集めることになるのでしょう。







 ザマンサ達から手渡すされ、久々に呪い魔法のダイアリーを手にしたナディアは、早速ページをめくると何と言う事でしょう、先日の古代オレガド語の文面はすっかり消えていて、新しい誰のものとも判らぬストーリーが綴られていたのでしたっ!







 その恐ろしい内容とは、まるで過去にあった皇后様の不幸な出来事と、侍女ミッチの運命が極めて似通っているのではないかと、同じ血筋のナディアは危惧するのでした。







ナディア: (驚きを隠せず)「これはなんていうことなのよぅ!」






ザマンサ: 「一体どういうこと?新しい内容が書かれているの?」






ナディア: (恐れを込めて)「はい、そしてその内容が… 皇后様の不幸な出来事と、ミッチの今までの運命とがとても似通っているのよ、まるで瓜二つ。」







ザマンサ: 「それはどういうことよ?そんな事無くてよ!彼女の運命がダイアリーに書かれている訳ないじゃないっ?」







メチル女王: 「もし、もしも本当に事実ならば、それはとても大きな問題だわ。」








ナディア: (恐れと不安をにじませながら)「そう、これはある意味運命の再現が起きているのかもしれません。

 皇后様とミッチが同じ血筋で、同じ星回りの運命なんて………


 いいえ、私達は彼女の悪い運命、それだけはどんな事があろうとも避けなければならないのです!」







ザマンサ: 「もしかすると、私たちはオレガド王国の新たな未来に向けて、今こそ行動を起こすべき一歩を踏み出す時であるのかもしれませんわね!」







メチル女王: 「きっとダイアリーにこれから記載される新たなる内容に関して、私達は慎重に行動する必要がありそうね。どうやらこのストーリーからすると、お祖母様の当時のオレガド王国の国王の悪巧みがキッカケとなったようですね。」







ナディア: 「ということは……ミッチの居るこの現世で云うと、オレガド王国のアルドリック国王が悪事に加担するってことになるのかしら?


 ならば彼への相談は絶対に控えるべきなのかも。


 それより私たちはミッチの運命を良きものに変えるためにも、親身に相談に乗ってくれる見識者を早急に探さなければならないのでしょう!」






 そしてやはりナディアの孫娘で侍女のミッチがこの国の未来を握るキーパーソンであることを、藁をもすがる思いで、彼女の親友であり今や押しも押されもしない大国、アウリング王国のペテリウス国王に早速相談し、彼の興味をカロリナアイランドへと誘わせるのでした。








国王ペテリウス: 「ナディア、この案件は非常に深刻なものだと理解しております。

 古代のダイアリーとミッチの関連についての報告、確かに引き受けましたよ。」






ナディア: 「お察しの通り、お話ししたダイアリーの内容は、それはそれは悲惨で驚くべきものでありました。」






国王ペテリウス: 「作用ですか、それはお気の毒でしたね。


 しかしもう大丈夫。我々は貴方がたの心の味方です。


 では、早速カロリナアイランドに使いを送ることにしましょう。そちらでミッチを見つけ出して、彼女のこれ迄の運命を一つづつ見定めて、これからよい方角へ向かうための分岐点を探し出すことが、先ずは重要なのですから。」







ザマンサ: 「彼女の運命を変えるために、何か私たちにもできることはありますか?」







国王ペテリウス: 「我々は彼女の運命を変えるすべての手段を試みます。 


 彼女の安全と未来が、ひいてはオレガド王国のみならず、私たちの未来にも影響し合うのだから。


 てすから我々にとっても最優先事項となるのは至って自然の成り行きでしょう。」






メチル女王: 「ペテリウス国王のご意見、誠に心強いことでありましてよ。ミッチの運命を変えるため、私たちも全力を尽くします!」






ナディア: (期待を込めて)「ありがとうございます、国王陛下。私たちはミッチの未来を変えるためにも、全力で努力します。」







 アウリング王国のペテリウス国王の決断により、この国の大きな転換期を迎えることになろうとしていました。





 


 そしてミッチの運命と古代のダイアリーが織り成す多くの謎が、カロリナアイランドへの使者によって白日の下に露となるのでしょうかーーーー










///to be continued!!!☆☆☆




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