その1
一夜明け。
お嬢サマコンビ(只今命名)は山城の家の前に来ていた。
「これはなんだ『今からお前の家行っていいか?まぁ目の前に居るんだけど』的なあれか」
「そんなこと中学生がしませんって本当に10代ですか!?」
「ああそうだよ何か文句あるか」
「とりあえず先輩、その針金ハンガーを直してください!!」
こんな事を話しているが、一応家に入る方法で揉めている。はずだ。
「テレフォンかGPSか。どっちがいい」
「電話に決まってるでしょ!?」
「はいはいそうですね訊いた私がバカでした」
といっても出羽は山城の電話番号を知らない。
天神川は仕方なく携帯を貸した。
『トゥルル・・・あぁどうした天神川。珍しいなお前から電話なんて』
「・・・申し訳ない。私は天神川ではない」
『って事は・・・天神川に何かあったんですか!?』
「私は出羽粒子という。天神川の友人、同級生だ」
『あぁびっくりした・・・てっきり病院の看護師さんかと・・・』
「お前までそう言うのか!」
出羽は激昂し、天神川は顔を赤くしている。
『まぁでもよかった。そこに天神川居るか?』
「あぁ。横に」
「もっ・・・もしもし?」
『おう天神川か。よかった・・・てっきり[あいつら]に攫われたのかと・・・』
「あっ・・・ごめん・・・そのっ・・・」
赤面して顔の筋肉まで硬直している天神川。
手遅れになる前にと、出羽は天神川から携帯電話を奪い取った。
「あーあー、もしもし出羽だ」
『出羽さん、天神川体調が・・・』
「大丈夫だ。それより・・・」
『なんです?』
「君の家の前に居るのだが気付いてないのか?」
『・・・え?』




