第4世界
「軍曹、こちらです」
「ああ...わかっている」
光の柱、とでも言い表せばいいのだろうか
まだ真昼だと言うのに、その柱は天に向かって煌々と輝き伸び続けている
ある人が見れば、天に魂が昇っているとか何とか言い出すかも知れない
またある人が見れば、この星に非ざる者からの便りとして捉えるかも知れない
そんな突拍子もない話ならどれほど気が楽だっただろうかと、今更思い直す
「軍曹、閉鎖中の例の地域で行方不明者が出た。至急隊を組み、調査に向かってほしい。」
自分に課せられた任務は、この現象を調査中に消えた2名の兵士の行方、生死を調べる事であった
話によると「光の中に消えた」とされる2人はこの光が何か、というか何のためにあるか、という事を常日頃から模索していたと言う
「余計な事をしやがって....」
心の中で怒鳴りたくなる衝動に耐えながら呟く
この得体の知れない現象に対してお上は何らかの情報は掴んだのか?危険が及ぶ事は?そもそも一体これは何だ?
もしかしてその2人は上、またはそれに近い組織に嵌められたのだろうか
現に、調査計画は大幅に前倒しを迎え今まさに哀れな生贄が新たな礎になろうとしている
「はぁ....」
思わず溜め息をつく
一体自分は何を考えているのかと
不安が心を覆う前に、自分に言い聞かせる様に言い放つ
「これは簡単な任務だ。この門が何処へ繋がっているか、そして何があるかを調べるだけだ。」
自分に演技は向いていないと、つくづく思う
「簡単な任務」で武装した兵士が国内に出張るなど聞いた事がない
今思い直して見れば、現象の調査ごときで小隊が出る幕などないのだ
そう、行けと言っているのだ、お上は




