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〜プロローグ〜
1960年代初頭、未だ世界は戦乱の渦中であった
言うまでもなくこの狂瀾の時代を作った元凶は、他でもない第二次世界大戦だったのだろう
多くの者が思う
もしあの『日の丸』が沈んでいたら?今も尚黄昏に辿り着かない時の中で人々の想いは止まない
先見の明を持つ天才によってこの国は本土決戦、降伏、そして行われたであろう戦勝国による統治は免れる事となった
果たしてこの結果は正解だったのであろうか
規範の対立である戦争に正しさは存在しないのかもしれない
勝利を歴史に刻んだ者が正義なのだから
だが禍根を残した世界に人々は問いかけ続ける
これが答えなのだろうか
そして惑乱を続けるこの国に、一つの『portal』が現れる
突如として現れた箱庭にある者は未開の地へ憧れを抱き、ある者は新たなる火種を憂い、ある者は野望の道を見た
しかし人々が侮った箱庭はこの国を、やがては世界を巻き込む強大な嵐となる
この物語は、その中心に立ち、翻弄され、抗い、流れていった者達の奇譚である




