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薬師の旅行記  作者: ZERO
3/3

薬師、旅にでる

ひーさーびーさーの!更新です…(;´・ω・)

申し訳ありません!読んでくださる方は気長にお待ちください(土下座

朝日が顔を出すころ、薬師プラネットは眼を覚ました。


「…朝だー…」


布団の中でつぶやく。

やる事は沢山あるけどまだこの幸福に包まれていたい。


「昨日の夜は大変だったからなぁー…」


久々に急患が入ったのだ…よりにもよってストックを切らせている薬を使う患者が。幸い材料は家に置いてあってのですぐに作り事なきを得たが…問題はほかにある。


「めちゃくちゃ文句言ってたなー」


なんと昨晩の患者はこのあたりを仕切る領主様の愛娘であった。

娘のピンチに薬がない、今から作るという私の言葉に激怒し、治療が終わってもくどくど文句を言われ続けた。…かれこれ二時間くらい。


確かに薬のストックが切れていたのは私のミスで、あってはならないことである。

だか昨日の彼女の症状は・・・


「どう考えたって馬車酔いなんだよなー」


そこまで心配になるようなものではない。薬がなくても時が立てば治る。


「……はぁ…」


昨晩のことを思い出しているうちにだんだんと目が覚めてきたプラネットはその後しぶしぶ起き上がり、身支度を整えたのであった。





プラネットが薬草をとりに行こうと準備しているころ…それは急に訪れた。


「プラネット~!!」


大声とともに一人の男の子が入ってきた。


「ユース?どうしたの、そんなに慌てて…」


「大変なんだよ!プラネット!」


「ユース。主語が足りないわ。何が大変なの?」


「町の作物のほとんどが害虫被害にあっていたらしくて…!」


「…それは今朝気づいたの?」


「昨日の夜見た時には何ともなかったらしくて…でも朝見たらやられてて…」


「分かった、とりあえず殺虫剤を作るわ。うんと強力な奴…だからそれまでは何とか凌いで!」


「うんっ!町の人たちに伝えてくる!!」


ユースは来たとき同様素晴らしい勢いでドアを開け放ち、町に続く街道に向かって走り去っていく。


それにしても急に害虫…?

たった数時間の間に町全域に害虫がいきわたるのだろうか?


「取りあえず、ソレイユの葉を摘みにいかなきゃ」


家にあるものだけではきっと足りない。


事は一刻を争う。


プラネットは素早く外套を羽織り籠を掴む。

そしてユースとは反対に森側の道を駆け抜けていった。








「おかしい…」


森についたプラネットは首を傾げた。普段なら森の入り口付近に自生しているはずのソレイユの葉が一枚もないのである。


「これは奥まで進むしかないな…」


こんな軽装備ではあまり行きたくはないが仕方ない。

足を進めようとすると奥からリーンリーンとかすかに音が聞こえた。


「…鈴の音…?」


熊よけの鈴だろうか?


「……きれいな音……」


誘われるように音のなる方へ進み始めるプラネット。

音の主は随分と遠いところにいるみたいだ。


しばらく音の方に歩いていると急に音が消えてしまった。



「この辺だと思うんだけどなぁ…どこ行った?」



あたりを見渡すと茂みの奥に不自然な闇が広がっている。

不思議の思って近づいてみると、そこは隠し通路のようになっていた。


「なにこれ…こんな道あった…?」


プラネットは小さいころからこの森で暮らしている。

知らないところはないと自負していた。


「うーん…」


プラネットは悩んだ。進むべきか、戻ってソレイユの葉を探すべきか。

町は害虫で大騒ぎ。ことは一刻を争う。冷静な判断であればここはソレイユの葉探しに戻るべきだ。



「でも欲求には勝てないよね!」


うんうんと頷くとプラネットは茂みの先に進もうとしたとき、急に茂みが光り出しました。


「おわ!!」


茂みが光り終えたとき、そこにプラネットの姿は見えなかった・・・。


薬師さん。ようやく登場で旅に出ます。

行ってらっしゃい!

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