表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グリプス・サーガ・オンライン  作者: ゆっき/Yuyu*
第2話 イベントと少年の勇気

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

38/56

レポート38

 ボチャンッ。そんな音を立てながら、海の中に入った俺たち。

 高所から水面に落ちると、圧がどうとかいうダメージは一切入っていないが、ゲームでそんなものを入れたらリアル志向でもない限り、批判殺到だろうから考えないでおく。

 海の中はかなり綺麗で、透き通っている。小魚達がおよいでいて、ドキュメンタリーでみるような水色の海となっている。

 たまにHPバーと名前が見えるモンスターがいるが、襲ってこないかぎりは無視しよう。

「ていうか、ゴーグルもなにもつけないで、しかも普通に喋れるんだな」

 俺は海中を泳いでスズネを追いかけながら、そう話しかける。そこで気づく――視界の左側に見覚えのないゲージがでている。それは徐々に減っている。

「まあ、メインストーリークエストでも強制でここにくるようらしいからね。それでゴボゴボ状態でもいやでしょ」

「まあ、それはそうだ……ところで、この左にでてきたゲージはなにかわかるか?」

「酸素ゲージよ。それがなくなると酸欠状態になって、苦しくはならないけどゲーム的にはHPが徐々に減っていくわ」

「深いところに行くと、結構きつくないかそれ」

「酸素補給アイテムか、海底にある気泡がでている場所に接触すると回復するのよ」

「そういうことか」

 泳ぎはゲームのアシスト的なもので、問題ないし観光地に行くという旅行減りそうじゃね……いや、実際に行くことに意味があるから、観光好きの人たちは旅行するし、さほど変わらないか。

「あとは、海面が近いなら外に顔を出すことね」

「了解だ。それで、目的地はまだなのか」

「今いる珊瑚の森ってエリアを抜けた先になるから、しばらくは景色楽しみましょう。ほら、サブ職業《漁師》のプレイヤーがモリ装備してとってるわよ」

「泳ぎ早いな。さすがにプレイヤースキルも結構影響するんだな」

「それはそうよ。とはいえ、システムアシストで攻略できるレベルにはなってるわ……私、リアルだと泳げないけど、何度かここきた時も戦えたから」

「それはひとりでか」

「悪い!!」

「いや、悪くないけど……俺よりコミュ症ってお前」

「違うのよ! 話題を出すのが苦手なだけなの! 話題を振ってくれれば話は全然できるのよ」

 気持ちはわかるけど、話題を振ってもらえる人間って限られるからな。

 スズネと海中の景色をたんのうしながら、この後も5分程度泳ぎ続けた。

 ……あれ、これって海中デートとかそういうのじゃ。いや、ゲームだしリア友じゃないからノーカンだ!

 俺はそう言い聞かせた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ