家族 母さんと幸洋と
父さんは病院にじいちゃんの様子を見に行った。
お家には、母さんと幸洋がいる。
幸洋もタッチができるようになると、クマやポンニャンを指差しするようになる。
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母さん「父さんは病院に行っちゃた」
幸洋 「だーおぇ」
母さん「あれ、あれはカッパくん、幸洋が生まれてここに来たのよ」
カッパ『オラ、この家に来た……確かに、人間と来た』
クマ 『ちなみに俺は、母さんと父さんがいっしょにいるようになってから来た』
母さん「カッパ、そしてクマは私達の大きな出来事で家族になったのよね」
幸洋 「がーく」
母さん「うーん、惜しいな!」
大きな出来事か……
ボク達は……
母さん「ポンニャンは……ポンニャンね」
何もないんだ。
うん、何もない。
カッパ『気にするな』
クマ 『そうそう』
そうだね。
うん、どうにもならないし。
母さん「別にいいのよ、普通がいいのよ」
幸洋 「ポクニャ」
母さん「あっ、おしい!」
クマ 『ところで、母さんの母さんはどうだった?』
カッパ『こっちは、藁麿は来るし、じいちゃんは倒れるし、ばあちゃんの意識が助けたんだけど……』
大変だったんだね。
こちらは、おばあちゃんスゴいよ!
僕達の声が聞こえたんだよ。
うん、お話したよ。
クマ 『おいおい……人間と会話なんか出来ないぞ!』
ほんとだよ!
ほんとだよ!
クマ『そう思っただけだって!』
カッパ『……ポンニャン、そのばあちゃんって、どんな所にいた?』
なんか、じいちゃんみたいな人間が……
笑っていたり、泣いていたり、怒ってた。
カッパ『そうか。クマ、ポンニャンの見たものは、本当かもしれない』
クマ『へ?』
カッパ『ポンニャンは、人間が人間でなくなる人間を見たんだ』
クマ『なんだそれ……』
カッパ、教えてよ。
カッパ、知ってることを教えてよ。
カッパ『わかった!いいか……』
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第十八話
人間が人間でなくなる時
人間は、オラ達とは別の時間があり、その時間の流れに身を任せている。
人間の時間の流れは激しい、そして厳しい。
「大変なんだね」
「なんだか、わかるよ」
だけど、人間の時間の流れから上がってしまう人間がいる。
人間はそれを……
ボケる
って言う。
一度、ボケた人間は……
二度と、人間の時間を共有しない。
つまり、そのばあちゃんは、人間をおしまいにしたんだ。
だから見えないものが見えてきたんだ。
「見えないものが見えた…」
「ボク達が見えたの!」
まあ、そうなるな。
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ばあちゃん、幸せって言ってた。
ばあちゃん、嫌なこと忘れるって!
カッパ『忘れる……それが、ボケるというんだ』
クマ『……じいちゃんは大丈夫か?』
カッパ『大丈夫だろう……そう思う』
母さん「あっ、スマホが……父さんだ。もしもし……なに?…………うそ……」
幸洋 「ポクニャ」
つづく




