シルクード領はこんな感じ~
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(ノ≧▽≦)ノ
2020/2/20
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メイン小説『悪役令嬢戦記!』の方もブックマークが増えていてありがとうございます!
誤字報告ありがとうございます!
いきなりやって来たレッド・ハート公爵一家に驚くも、奥方であるレイラさんの治療を終えたシオンは、シルクード領の現状を説明した。
「ありえない……………わずか五歳の娘を領主代行に任命するなんて」
ギルバード公爵はギルド長から話を聞いていたが、改めてシオンからシルクード領の事を聞いて怒りに体を震わせた。そしてシオンの許可をとり、シオンが書いていた報告書に幾つか目を通した。
「この収支は本当なのか?」
シオンが来てからわずか数ヶ月で、収支が30倍に増えていたのだ。疑うのも無理はない。
「貧乏領地で大したもてなしは出来ませんが、一緒にシルクードの領地を見てもらって宜しいですか?」
妻の命を救ってくれたシオンの言葉とはいえ、五歳の子供と侮らず、対応する公爵にシオンは好感を覚えた。
屋敷の外に出ると、確かに遠くに田畑は目立つが目の前には、全て石畳で出来た舗装道路が整備されていて驚いた。
そして王都と建物の形状こそ違うが、王都と変わらぬ『街』並がならんでいた。
「なっ!?辺境でこれだけの街並みが?」
「すごーい!」
「まぁ、まだまだ人口は少ないのですけど。今は冒険者の方からこの街に来てもらい、格安で住んで貰ってます。少しずつですが、周辺の商人にも来て貰ってます」
「いや、これだけの街並みなんだ。もっと宣伝すれば人は集まるだろう」
シオン達は、屋敷に新しく用意した馬車でゆっくり移動しながら、街の説明をしていった。
「余り大々的にやるとクズ両親に気付かれますので」
「…………そうか」
公爵はシオンの両親の事を悪くいうのも申し訳なく回答に困ってしまった。
「さて、街並を抜けるとまずシルクード領のこれからの産業として、薬草類の栽培畑に着きますよ~」
見るものによっては、ただの草が生えるwww
ではなく、草しか見えない田畑が広がっていた。
「これは見事な………」
家族が体調を崩した時に、薬草を見ていたので知っていたのだ。
「最初は私の能力で作りましたが、試行錯誤の結果、安定栽培にこぎ着けました。しかも、年内に何度も収穫できる事もわかり、冒険者の方には格安で販売しています」
「それは凄い!」
「領地運営が軌道に乗れば、今後はお医者さんの育成に力を入れたいですね」
現在、どこの国でも医者の育成は王家が主導で行い、技術は秘匿されている状態だ。故に、病に掛かると、教会の神父に光魔法で治療して貰うのだ。高い金を支払って。
しかし、外科医はともかく豊富に薬草類が使えるとなれば、各種の組み合わせでより効果的な薬を作る事もできるであろう。まぁ、それはもっと先の話である。
「次は、シルクード・ブランドで売り出す予定の主力産業の工場へ行きますよ~」
工場と聞いて首を傾げる。この時代というか、異世界では工場と言えば鍛冶屋、つまり装備品の生産である。しかし、シオンが連れてきたのは大きな長方形の建物で、鍛冶屋特有の煙など出てなかった。
「ここの工場は秘密にしてくださいね」
町外れにある建物に入ると、大勢の女性陣が機織り機で、糸を紡ぎ布地を作っていた。
「まぁ!なんて綺麗な布地なのかしら!?」
公爵より夫人の方が喰い付いた。完成品を触り手触りを何度も確かめる。
「素晴らしいわ!綺麗なだけではなく、なんて滑らかな手触りなの♪」
「本当だー!スベスベ~♪」
女性に大人気であった。
「あなた、これは王都の最高級のウール毛で作った布地よりレベルが上ですわ!」
レイラさんは私にキラキラした目で見詰めていた。
「良く見ればシオンさんのその黒い簡易ドレスは………?」
「ええ、このシルクード・ブランドの布地で『シルク』と名付けました。その布地で仕上げたもので…………わっ」
レイラさんはベタベタと触って来ました。
「素晴らしいわ。なんて素敵なのかしら!?」
「この布地には秘密があって、弾力性が高くて衝撃に強いんです。さらに火や冷気にも強い特徴があります。魔法鎧にも適しているんです」
!?
「なんと!それほどの効果が?」
公爵もこの効果には驚いた。そして、その糸がモ○ラ………ごほん、芋虫から得ている事にも大層驚いた。
「ディーネからの紹介だったしね」
「お褒めに預り光栄じゃ」
「私もこんな素敵な布地でドレスを作ってみたいわ~」
レイラさんの言葉に私は答えた。
「もちろん良いですよ。こちらもお願いがありましたので、お近づきの印に幾つか差し上げます」
「本当ですか!?」
レイラさんは凄く嬉しそうだ。こうして、シオン達は1度屋敷に戻り、今後の話をするのであった。
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