ダンジョンへ行こう
マルスが白魔道士部隊を率いてゴブリン討伐を行ってから月日は流れ、学校が長期休暇を迎える時期が訪れた。
「では、今学期の授業は以上で終わりとなります。お休みが開けた後は、他国の冒険者学校の者との交流試合が行われます。交流戦の個人代表戦でマルス君。パーティー戦にマルス君、イリスさん、クレイ君、フレイヤさん、ミネルヴァさんが出場しますので、マルス君達は、この長期休暇中は、しっかり鍛錬するようにね。勿論、他のみんなもちゃんと身体を動かしておくのよ。」
エイル先生の言葉に、Sクラスは頷いて応える。
長期休暇後の交流試合クラス代表戦については、アザゼルの悪魔化で、優勝クラスが決まらなかった為、3学年のSクラスが出場することが決まっている。
長期休暇中は、実家に帰る者が多いが、家族のいない者は、寮生活をしながらギルドの依頼を受けて過ごすそうだ。
「予定通り、ダンジョンに挑むのでいいんだよな?」
マルスが今一度、仲間達に確認する。
マルスの帰る場所は、魔王ベヒモスによって破壊され、育ての親であるゼウスとヘラは旅立ってしまった為、帰るところがないのだが、イリス達には帰る場所があるのだ。
「勿論。」
イリス達は、直ぐに答えた。
「まぁ、長期休暇中ずっとダンジョンって訳じゃないからな。取り敢えずダンジョンから戻ったら、一度親元に帰る予定だ。」
「私もです。」
「私も家族の様子を見に行きたい。」
クレイ、フレイヤ、ミネルヴァは、ダンジョン後に実家に一度顔を出すつもりでいた。
「取り敢えず、どこのダンジョンを目指す?」
マルスは、みんなに意見を求めた。
オケアノス王国周辺では、いくつかダンジョンが確認されており、全ての階層を突破しているダンジョンもいくつか存在している。
「それなら、最近発見された遺跡型ダンジョンに行ってみない?」
イリスの言葉に、マルスは首を傾げる。
「新発見のダンジョン?」
「ええ。オケアノス王国の南方にある、迷いの森の中にあったそうよ。」
迷いの森とは、濃い霧が常時立ち込めている為、森に立ち入った者の方向感覚を狂わせ、迷わせることから、その名前が付けられている。
「よくそんな場所のダンジョンが発見出来たな。」
「偶々発見したダンジョンに、行くことが出来るのですか?」
「確かに。迷って見つけられないんじゃないの?」
クレイ、フレイヤ、ミネルヴァがイリスの説明に口を開く。
「迷いの森の全容を解明する為に、紐を付けた杭を地面に打ち込んで目印にして、少しずつ進んでいたそうよ。」
「それをやった人達の苦労が目に浮かぶね。」
(濃い霧が立ち込めてる場所で、モンスターも襲って来るだろうに、そんな場所で活動していた人は、さぞ大変だっただろう。)
マルスは、心の中で頑張っていた人達に感謝する。
「それなら、迷わないで済みそうだな。」
「ダンジョンまでの濃い霧は、厄介そうですけどね。」
「……お宝。」
迷いの森で発見された遺跡型ダンジョンに向かうことで、満場一致となったマルス達は、翌日の早朝に王都を旅立つことを決め、冒険の準備をすることにした。
マルス達は、道具屋や果物屋等を周り、回復薬や食料品、飲み水などを大量に購入し、動きの邪魔にならない程度の者は個々に持つことにし、それ以外の荷物は、全てマルスの収納箱に入れた。
その後、冒険者ギルドを訪れたマルス達は、旅立つ前のレベルを確認することにしたのだった。
【ステータス】
名前:マルス、年齢:16才、職業:白魔道士、レベル:30、HP319、MP264、攻撃力247、防御力212、速力232、魔力278、命中力120、運力267
【ステータス】
名前:イリス、年齢:16才、職業:黒の賢者、レベル:28、HP201、MP218、攻撃力74、防御力86、速力157、魔力214、命中力111、運力114
【ステータス】
名前:クレイ、年齢:16才、職業:パラディン、レベル:25、HP209、MP93、攻撃力171、防御力170、速力52、魔力66、命中力46、運力55
【ステータス】
名前:ミネルヴァ、年齢:16才、職業:拳聖、レベル:25、HP205、MP27、攻撃力203、防御力192、速力196、魔力25、命中力81、運力30
【ステータス】
名前:フレイヤ、年齢:16才、職業:剣聖、レベル:25、HP204、MP79、攻撃力192、防御力192、速力148、魔力25、命中力148、運力109
今回のダンジョン挑戦でマルス達は、どれ程のレベルアップを果たすのだろうか。




