白魔道士のレベルアップ
今回は短いので、もう一話更新予定です(ーー;)
「今日は、皆さんにモンスターと戦ってもらいます。」
マルスの目の前には、白魔道士部隊が整列している。
皆、マルスの言葉を聞いて緊張していた。
モンスターとまともに戦ったのは、学校にいた頃以来である。
戦闘能力に自信の無い彼らは、久々となるモンスターとの戦闘を想像して、緊張しているのだ。
「ま、マルス様。もう戦闘を行うのですか?」
ブラストは、まだこの部隊に戦闘は早いのでは無いかと、マルスに申し出る。
「安心して下さい。今日は、戦闘に慣れてもらうのが目的なので、弱いモンスターと戦ってもあります。」
マルスも、鬼では無い。
戦闘に慣れていない者達と、強力なモンスターを戦わせるなんてことはしない。
「な、成る程。それなら。」
マルスの返答に、安堵の表情を浮べるブラスト。
「戦うモンスターは、ゴブリンです。」
「え?」
マルスの口にしたモンスター名に、困惑するブラスト。
それもその筈で、確かにゴブリンは弱いモンスターに分類されるだろうが、ゴブリンよりも弱いモンスターもかなりの数がいるのだ。
それなのに、マルスがゴブリンと戦うと言い出したことから、驚いてしまったのだ。
「マルス様!? 何故、ゴブリンなのですか? ほ、他にも候補はある筈ですが?」
ブラスト自身は、ゴブリン相手でも、一対一で何とか勝てると思っていたが、部下達には荷が重いと感じてしまったのだ。
「皆さんには、支援魔法を使いながら、ゴブリンと戦ってもらうので、ゴブリン相手でも楽勝ですよ。確かに、ゴブリン以外にも弱いモンスターは居ますが、ゴブリンは人型に近いモンスターなので、戦いやすいんですよ。相手がウルフなどになると、相手の攻撃が噛み付きや引っ掻きなどになりますし、身体も小さいので、攻撃が当てにくいです。」
マルスがそのこまで考えて発言していたと分かったブラストは、マルスに謝罪すると共に、マルスの言うことは間違っていないと認めた。
マルスは、今回のゴブリン討伐程度であれば、前衛職などに応援をもらうことなく、白魔道士部隊だけで討伐出来ると考えていた。
その為、他の部隊には声をかけていない。
マルスは、白魔道士部隊を引き連れて、ゴブリンが多数目撃されている洞窟へと向かった。
マルスは、部隊を引き連れて、茂みに隠れながら、ゴブリンが根城にしている洞窟を観察していた。
「彼処が、奴らの住処ですね。」
洞窟の周辺には、ゴブリン数体が周囲を警戒しながら立っていた。
ゴブリン達は、暇そうに欠伸をしながら、周囲に目を向けていた。
「さて、皆さんには、あの洞窟を落としてもらいます。」
マルスは、部隊に振り返ってそう宣言する。
今から、過去に例の無い、白魔道士部隊のみでの討伐が行われようとしていたのだった。
本作に、ブクマ&評価していただいた方、ありがとうございますm(__)m
お陰様で、900PT突破しました( ^ω^ )!




