空論考察に至る根拠の提示。
・全体を通して
Stradivariusについて今もなお謎とされる技法は、卓越した木材の改質があったからだと当方は推測する。
根拠として、現代より薄い表板と裏板の強度を保つにはより上質な木材を得たとしても薄くする程強度は下がり数百年の経時に耐えられない。また、当時からStradivariusの音はそれと分かるものだったと語られる事ともし、木材が改質されて強度が保たれているのであればどんな手法が出来るか?から推測。
・木材に関して
当時はスプルースとメイプル材のみであった事に同意。現代で適用とするのであればスプルースの代用として蝦夷松や樅木、栂を提案する。
・貯蔵 乾燥工程
楽器(バイオリン類)を制作するにあたり、当時からの接着剤は膠である。
木質を改善するにあたって、タンパク質の膜を細胞膜に展開する事を考察し、分子サイズさえ細かくなれば可能と判断。同時に赤色色素を染木できれば最終工程での発色に差が出ると推測。
当時から手に入るタンパク質素材に膠はあり、加水で古くなった物の処分法として公共温泉の入浴温排水と混ぜる事で微生物によるタンパク質分解を促したと考えた。またこの液体が冷却される事により微生物の活動は弱まり、定期的に入れ替える事で腐敗は避けられると考えた。化学物質の添加に関しては、染色廃液に定着剤として含まれていたと考える鉄、銅、アルミ(明礬)に、公共温泉廃液に含まれる水源のカルシウム、石けんのカリウムがあった物と思われる。
低分子化されたタンパク質分解物により細胞膜はなにも処理しない時より分厚くなり、また接着剤の膠との融着もより強固になる。
・成形加工
焼成については一番の問題点であり、革新的要素であると認識しています。
何故、180度から200度で焼成しなければならなかったのか。逆説的に追っていきます。
前述で木材は薄くすると強度も弱くなる為と説いていますが、現代の表板3mm前後の薄さに対して2.5mm前後の薄さまで迫れた事に木材の改質によって強化している為薄くできたと解釈し、現代の表面のニス処理だけではなく木材の導管にて固化させる何かがあったと推測。16世紀のヨーロッパ(フランス)でジャパニングと言う技法を記した書籍「A TREATISE ON JAPANNING AND VARNISHING」の存在を知り、日本の漆器技法「焼き付け」を乾燥性油脂にて実現させたのではないかと推測。充分に木材に乾燥性油脂を含ませ、自然(有酸素下)の重合硬化よりも硬質化が可能であり光の透過性も高い焼き付けにより木質が均一的な硬質材になれば補強どころではない品質になる物と予想がたち、成立条件を調べた結果 低酸素環境で180度から200度の石窯オーブンの輻射熱と水の過加熱水蒸気による均一焼成をすると油脂の熱硬化が発生するとなりました。
・ニスの焼成
前述の木質改変でも触れましたが、樹脂を含まない乾燥性油脂だけであれば焼成は可能です。
逆説的に、Stradivariusは生涯に渡り量産できたのかを考えた時にニスの乾燥時間は簡単に短縮できません。しかし、焼成により3週間が1時間で終わるのならばとてつもなく大革命となります。
木材自体に赤色色素を含ませているので、樹脂が含まれるニスは下地層で無くて良いのです。




