女王のダンジョン
E国女王登場
早速ジェームスとニックはJ国のフィクサーMR.スドウと会う段取りをつけようとしていた。すると、19790721が現れた。19790721はジェームスとニックに深々と頭を下げた。
「我が君、ニック様。陰ながら先ほどのお話しを聞かせていただきました。もし、本当にこの地球に稼働しているダンジョンがあるというならば、そのダンジョンサイトもあるやもしれません。もしくは、ダンジョンサイトの方が稼働している状態かもしれません。まずは、詳しい調査をしてからMr.スドウにお会いになられたほうが賢明かもしれません。」
「ほう、何故、お前はそう進言するのじゃ?申してみろ!」
ニックは睨み付けるように、19790721を指さしながら話した。すると、19790721はあたりに張っていた魔法結界を解除した。そして、あらなら、魔法の布陣を引き、詠唱しだした。あたりは、急に暗くなり、時間を止めたかのように、音もなくなり、風も病んだ。すると、19790721は地面から突然現れた扉をこじ開けた。
「ニック様どうぞこちらに、ジェームス様もご一緒に!」
ニックは魔法学園の中にある公園に突如現れた扉の中に空間が広がっていることに驚くのであった。19790721はその空間に広がった世界を案内を始めた。
「ニック様も、こちらのダンジョン世界は初めてのようですね。わたくしも、この地に埋められた、魔法封じの石碑群を見たときなんとなくでしたが、ダンジョンが封じられているのが分かった次第です。ジェームス様も知らなかったんですか?」
ジェームスも驚きを隠せないようにきょろきょろするばかりだった。
「どうして、こんなものが・・・なぜ、このような広い空間が存在するのか・・・」
19790721はある仮説を言って見せた。
「実は・・・別次元での地球という惑星でも、この地にダンジョンがあるんです。しかし、ダンジョンを管理できないと悲劇が生まれすぎるんです。この別次元のこの地の王は、他民族の侵略の脅威から守るためにダンジョンを利用したりもしていました。また、ダンジョンを利用すれば、莫大な資源も金をお宝も手に入れられるので、他民族がダンジョンの権利を奪う戦いや進行もあったはずです。そして、一度、ダンジョンが攻略して、数百年も栄華を誇ることができれば、ダンジョンが成長して、新たな世界に導けるといわれています。だからかもしれませんが、この地を治めている王は密かに秘密裡にダンジョンを成長させていたのかもしれませんぞ!」
ジェームスは腰を抜かしたようにあわあわ言いはじめた。
「まさか、女王陛下が・・・我にこの地を預けられたのには理由があるのか・・・信じられん。」
ニックはジェームスに手を差し伸べながらハンカチを取り出し渡した。
「ジェームスよ!この地には他の場所にない、魔法があふれている土地ではないか!それでも、あふれる魔法を封じるために封印石群があたりいっぱい埋められているのはそれだけ強力なダンジョンである証拠ではないか。一度、女王と枢機卿あたりのこの地に詳しいものから話をしたほうがいいぞ!」
すかさず、19790721はニックに進言した。
「ニック様、このダンジョンを攻略しなくていいのですか?ニック様でしたら、簡単に攻略してしまわれると思われますが?」
「無粋なことを言うな!我がこのダンジョンを支配しても争いのもとになるだけだ!それより、このダンジョンの存在を明らかにし、ここに案内したのは攻略するためではなかろう!」
ニックは19790721を恫喝するように膝まづかせるようおでこにを指を押し付けた。
「申訳ありません。今からこのダンジョンコアシステムに私のスキルで侵入します。」
「メインシステムにハッキングできるのか!」
ダンジョンコアは土下座するように地面に頭をつけた。
「メインコアシステムに干渉すればいろいろな情報操作可能です。少しお待ちを!」
ジェームスは不安そうにあたりを見回した。すると、その空間のいたるところに突然何かが生まれ始めた。19790721は笑いながら対処をお願いした。
「やっぱり、異物として排除反応が出てしまいましたね。ハハハ。できれば、あと5分何とかできませんか?メインシステムコアにアクセスできれば、あとは、裏ルートで外部から何とかできるのようにしますので。」
ニックはため息まじりにジェームスをみた。
「この際。ダンジョンを攻略してもいいかな?ジェームス!」
ジェームスは思いっきり首をふって拒否したが、次の瞬間、ニックは19790721にダンジョンコアとダンジョンマスターのところに転移しろと命令した。すると、19790721はわかってたように魔法陣が現れ光りだした。
そして、大きな倉庫のような場所に出た。そこには、ダンジョンボスといわれるようなものはおらず、科学者たち数十人が驚いたようにニックたちを見ていた。状況がつかめないままあたりを見回していると、拳銃でこちを攻撃してきた。しかし、ニックたちは、弾あたることはなかった。それもそのはず、魔法で防御しているからである。何事もないように、倉庫の中央の人が入っている透明なカプセルの方に歩いた。そこで目にしたのは、かつての騎士のような甲冑に入ったままの老人だった。しかし、よく見ると、体の一部分が、人間の四股ではなく別の魔物に変わっていくような異様な騎士の姿をしていた。
19790721はニックにこう告げた。
「これは、ダンジョンの呪いを受けてますね。ダンジョンコアとなるものがいないということは、ダンジョンが暴走して、各地に何等かの影響もでていたのかもしれませんね。」
ニックは19790721に怪訝そうにどういうことか尋ねた。
「19790721よ!ダンジョンの呪いとはどういうことだ!この研究者たちは何をしておったというのじゃ!」
「ニック様!ダンジョンはダンジョンマスターの思念というものにかなり影響され、そのダンジョン空間を想像します。そして、あまりにも膨大な思念をコントロールをするためにも、ダンジョンコアというものが存在したします。例えば、そのコントロールをするものがいなくなれば、あふれだした思念が新たな人格や精神を生み出し外界に進出する事態が起こりえます。その結果、ダンジョンに支配された精神が呪いとなり、攻略した人物を襲うこともあり、攻略者の肉体や精神を支配して乗っ取り、新たなダンジョンの守護者になりはてる事案がおこっていたのではないでしょうか。ここにいる研究者は守護者になりかけた者を何とかしようとしているのではないでしょうか。」
ニックは頷くようにジェームスを見た。
「ダンジョン攻略どころか、呪われたかもしれなかったな。」
「ニックここは・・・諜報機関の本部と関連している施設だ!一度、目隠しをされて連れてこられたこともある。そして、あそこで君に銃をぶっ放した研究者は・・・死んだ・・・父だ・・・・女王様に報告をしなければ・・・」
少しパニックになっているジェームスを無視するようにニックは19790721と話をする。
「別次元の地球のダンジョンの位置も把握しているよだが、A国のダンジョンについても知ってそうだな!」
「ニック様。A国ですと、有名なのは確かA国最大の大渓谷自体がダンジョンですぞ。まだまだ、大きなダンジョンはたくさんありますよ。山脈タイプのダンジョンや森林タイプに湖タイプに砂漠タイプとかありますよ。でもどれも、原住民がひっそりと管理しているときいております。あと、この地下ダンジョンの隠し部屋の位置がわかりましたから転送します。おつかまりください。」
そういうと、ジェームスとニックの手をつかみ19790721は転送した。隠し部屋についたと思われたが、どうみても、ただっぴろい草原に立っていた。しかし、慌てることなく19790721は指をさした。
「こちらのダンジョンコアルームはすごいですね。貴族か王族が管理していたのでしょう。あちらを見てください。お城がみえますでしょう。あそこにたぶんこのダンジョンのメインシステムコアルームがあるとおもいます。さあ、向かいましょう!」
お城に向かう道や城の庭は手入れが行き届き、すぐにでもティーパーティが開けるような佇まいだった。城の門番はなく、5人のメイドが現れた。
「これはジェームス様。そして、こちらの方は・・・有名なフィクサーニック様ではないですか!どうしてこちらへ!!」
メイド長らしい、品のある少し高齢の婦人は深く頭を下げた。
「こちらは、女王陛下の管理している別荘でございます。いかなる人物も、女王陛下のお許しがなければ通すことはままなりません。どうかお許し願います。」
ジェームスはニックに戻ろうと告げたが、ニックはメイド長の耳元で囁いた。
すると、メイド長は門の中に走っていった。周りのメイドが少し動揺していたが、庭先にテーブルを用意してニックたちを案内した。そして、E国で有名なケーキと最上級の紅茶でもてなしてくれた。
しばらく、ティータイムを楽しんでいると、メイド長があらわれた。すると、19790721を庭の隅に連れて行った。気になってジェームスはニックにメイド長に何を話したかを聞いた。
「ニック先ほどメイド長にひそひそと何を囁いたんだ。」
「なーに、ダンジョンの呪いにかかっているぞ。今ならそこのものが解呪できるって言ってやったんだ。」
「それだけであんなに慌てるものなのか?」
「いいや違うんだ。たぶん・・・女王も少しだが呪いの影響があると踏んだんだよ。いまごろ、19790721はメインシステムコアルームに隠し通路から密かに入り、ダンジョンシステムを制覇しているんじゃないか。」
「ダンジョンシステムを乗っ取れば呪いが解けるのか!」
「間違いないな!でも、ダンジョンマスターとなるものが・・あの魔物かした人間なら不味い影響が続くやもしれん。まーみてろよ!そのうち、女王陛下の方から、ジェームス、お前を呼びだすぞ!楽しみだな!」
ジェームスはいてもたってもいられなくなったのか、がぶがぶと紅茶をお代わりを続け飲みまくるのであった。そうしていると、19790721とメイド長が現れた。メイド長は先ほど挨拶を交わした時より、深くお辞儀をした。
「ありがとうございますニック様。魔物化が進み始めたこの体がもとに戻り始めました。なんとお礼を言ったらよいのか。」
ニックは手に持っていたテーカップをおき、メイド長の体ももてあそび始めた。
「おやおや、やはり、そうだったか。お主等は魔物化したあの騎士の従者だろう。」
「さすがニック様。我らの骨格と肉体でよくわかりました。」
「ダンジョンの影響か!老化の進行が遅いぞ。精神はまだ、魔物化しておらんかったのは何よりだ!それに、メイドたちは若いままだが何かしたのか?」
ジェームスはニックがセクハラをしたのは精神も魔物化してないか確認していたことに気づいた。
メイド長は恥ずかしそうに答えるのであった。
「彼女たちは早い段階で精神的に魔物化を始めたので、魔法で奴隷契約を結び、絶対服従させたところ年を全くとらなくなってしまいました。」
19790721はニックに詳しく説明した。
「彼女たちにかけられた精神魔法が、魔族化する力を若さを維持する力に代えてしまったんです。どうですか、魔族化した呪いを若返る力に変えたのは!」
話を終えるまに、みるみるとメイド長も同じ年齢になるように若返っていった。嬉しそうに、メイド長はわらいながら、女王陛下に連絡をすぐに入れるといってニックにキスをして行ってしまった。
メイドたちもかかっていた魔法が解かれ、体の一部分が魔物化していた部分を服を脱いで確認をした。
裸になって嬉しそうに飛び上がるメイドたちを、恥ずかしそうにジェームスは鼻を伸ばしながら見て見ぬふりをした。
ニックはしゃいでいるメイドに服を着させていると、ある人物が現れた。いうまでもないが女王陛下であった。
ジェームスは突然光りだした空間から現れた女王陛下に見られぬように、鼻血を袖でふき、何事もないように女王をエスコートしようと駆け出した。あまりにも、慌てたのか、ジェームスは足が絡み転がってしまった。すると、メイド長も女王陛下のそばに駆け寄ると深々と挨拶した。
「女王陛下、フィクサーニック様が我らの呪いを解いてくれました。女王陛下のお体は如何でしょうか。」
「ありがとうニック。先ほどサマンサからきた書状に書かれていたことは誠であったぞ。我の体にあった古き痣も癒えたのでお礼を言いにな。ニック大義であったぞ。」
ニックは一礼、頭を下げたまま女王にお願いをするのであった。
「女王陛下。わざわざお越しいただきまして、感謝至極でございます。しかし、ここは女王陛下の私有する場所とはいえダンジョンでございます。まだまだ、如何わしい呪いの類の可能性が残っているやもしれません。そこでどうか、このたびの一件で我らにさらなるお手伝いをさせていただけないでしょうか!」
「何をいう。お礼をしなければならんのわ、わらわの方じゃぞ。お手伝いも何も、何か望みはないのか!」
ニックは俯いたままニヒルな顔になり女王にお願いをした。
「今回の褒章として、このダンジョンを地球連合国家にいただけないでしょうか。このダンジョンに蔓延る厄災を封じそしてこれに対抗する研究をしたいと思います。」
女王は自らの体に影響したダンジョンの恐怖ともいえる呪いの根源をあえて引き取るというニックの言葉を否定することはなかった。
それはまるで、厄介ごとを引き受ける大物のような器さえ感じてしまった。女王はそんなニックを頭を上げるように促し、ダンジョンをニックに差し出すのであった。
そして、転がっていたジェームスは立ち上がり、緊張し続けるように硬直していた。女王はやさしく、ジェームスにこのダンジョンの監査し続けるように優しく頼むと、そこに、影から潜んでいたシークレットサービスが現れ女王をつれていってしまった。
ニックたちは、女王の許しをえた、ダンジョンの城に入り、ダンジョンメインコアシステムルームを制圧するかのように、次々とダンジョンのアクサス権限を取得していったのであった。
ぼちぼち更新します。




