学校でのきさらちゃん
次の週の月曜日・・・きさらは学校へ行っていた。
きさらの通う松山城東高校は県内で1番頭良いと同時に1番華やかな学校である。
例えば校則がめちゃくちゃ緩く、メイクOKで髪を染めていてもOKなのである。染める人は殆どが茶髪ぐらいで金髪や緑やピンクなどの非常識な髪の色にする人はいない。
高校生では髪を染めるのは校則で不可なところが多いから松山城東高校の生徒・・・特に女子からは非常に人気である。それと同時に他校の男子から狙われやすいところもある。
そしてきさらの通う松山城東高校では女子は制服のスカートが基本的にミニスカである。これは大昔の校長が決めた校則で、当時の校長の趣味であったと言われているが本当のところはよく分かっていない。
もちろん、きさらもミニスカである。
冬は寒いが夏はミニスカの方が快適だし、きさらはミニスカは賛成派。ミニスカだと地味な自分でも可愛く見えるところも良い。
さて、そんなきさらは学校ではクラスの隅っこで漫画を読んでいる。
クラスでは常に1人で隅っこにいるタイプの女の子で、クラスの人から陰キャ扱いされている。
きさらは一応化粧をして学校に来ているが、化粧っ気のない顔でどちらかというと地味めな女の子。明るい感じもなく、どちらかというと暗い雰囲気がある。
更に言うと学校では眼鏡を掛けているから、余計に陰キャ扱いされる。
そんな陰キャなきさらは普段から賑やかな陽キャが大の苦手である。
陽キャ共はすぐに人の事をネタにして笑うし、騒がしいし、女王様気質の人は怖いしできさらの敵みたいな者である。
そんな時である。クラスの女王様が突如として、きさらの方を見てくる。
「あ、そ〜〜〜いえばこないだ宇都宮さんが巫女さんの格好でお祓いしていたな〜〜。何だか誰でも出来そうな感じだったけどね〜〜〜」
そのクラスの女王様的な存在の女は髪は明るい茶髪、ロングヘア。胸も大きく身体も細い身長も女子にしてはそこそこ高い女の子だ。クラスで1番華やかな女子で他校の男からも人気のある女の子。
戸郷 雛・・・中間試験でクラス1位の女子で運動神経抜群の女の子。女子野球部で中学から有名なピッチャーであった。
そんな女王様の戸郷がきさらの名前を口にした時、きさらは嫌な予感がして汗が出てきた。
陰キャのぼっちのきさらはすぐに陽キャにからかわれる。中学の時も巫女さんとしてお祓いをしていた事をクラスの陽キャにイジられて嫌な思いをしたことがある。
・・・が、戸郷の口からはきさらの名前は出たがイジる事はなかった。
「まぁ宇都宮さんも家業で大変なんだろうね〜〜〜。私も部活でいつも大変だし、みんな苦労してるんだろぉ〜〜〜ねぇ」
良かった・・・。変なイジリの対象にならなくて本当に良かった。
きさらは思わず中学時代のイジりを受けるのかと思ってヒヤヒヤしていた。




