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銀の魔女の憂鬱〜ここが乙女ゲームの世界だったなんて聞いていない〜  作者: 白雲八鈴


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71.5 閑話&登場人物紹介(後書き挿絵あり)


騎士団長、とある騎士、登場人物紹介、シヴァ視線の構成です。








ヴァザルデス騎士団長 side

「閣下。きちんと説明してくれるんでしょうね」


 赤竜騎士隊長のエリュトが言葉を発した。後始末を部下たちに任せ、幹部が簡易食堂に集まって被害報告をしている中での発言だった。


「どれの事だ?」


「全部ですよ。全部。ぶっちゃけ今回聖女様····って言ったらアレになるか。リーゼ様がいなければ、王都の中央は守れたかもしれませんが、それ以外は全滅でしたよね」


 確かに王都の中央は結界で守られているため、よっぽどの事がなければ無事であっただろう。

 エリュトの言うとおりだ。しかし、何があったか俺自身も全てを把握しているわけじゃない。特にあの三つ首竜の事は詳しく聞きたかったが、あの聖女の所為でリーゼ様が怒って去ってしまわれた。


「以前あったエルグランのスタンピードとは比べ物にならない程の強力な魔物の数々。はっきり言って俺たちは無駄死にだったですよね」


 周りの者達が頷いている。確かにそのとおりだ。ココ最近の記憶が曖昧だったとは、言い訳に過ぎぬ。俺は騎士団長として多くの者達の命を預かる身だ。

 どう言葉にしようかと思案しているとクァドーラが声を発した。


「先に皆に詫びなければならない。リーゼ様を追放したあの偽聖女が怪しいと踏んで接触を試みたのだが、逆に魅了の術に掛かってしまい、皆に迷惑と多大なる被害を起こしてしまった。すまなかった」


 そう言ってクァドーラが頭を下げた。


「ああ、リーゼ様に殴られて目が覚めたってやつだろ?」


 エリュトはさも知っていると言わんばかりに堂々と言い放ったが、殴られてはいないぞ。


「私は殴られていない。殴られたのはヴァザルデスだ」


 クァドーラの言葉に皆が一斉にこっちに視線を向けたが、だから俺は殴られてはいない!


「団長、いつリーゼ様は戻ってこられたのでしょうか」


 白竜騎士隊長のノクスディーラが声をかけてきた。戻ってこられた、か。クァドーラから聞いたが、オヴァール辺境伯爵から呼び出されたと。

 各地から救助要請が来ていたが、オヴァールからは来ているとは聞いていない。いや、オヴァールの精鋭が手をこまねいているとしたら、相当の事だ。


「リーゼ様は、オヴァールに戻られる途中に立ち寄られただけだ。恐らくオヴァールでも何か異変があったのだろう」


「そうなのですか。戻って来られたわけではないと」


 とても残念そうに言われたが、あの元王子からリーゼ様は追放を命ぜられたとはいえ、あれでも王族だったのだ。王族が早々に意見を翻すわけにもいかないだろう。


「あれ、ヤるか?」

「ヤッても問題ないよな」

「いや、バレると問題になるだろう」

「イオブライが手を下せばバレない」


 は?ヤる?殺る?あの聖女をか?それとも元王子をか?それはいくらなんでもだめだろう。


「ちょっと行って聖女モドキをブッこ「ちょっと待て!イオブライ!」」


 どこかに行こうとしているイオブライを引き止める。何勝手な事をしようとしているんだ。仮にも主神から聖女となるように神託された女を害するのは流石に問題だ。


「落ち着きなさい」


 クァドーラも一緒にこいつらを諌めてくれるようだ。ここにリーゼ様のことになると暴走するフォーデリア副隊長がいなくて助かっているが、皆も今回のことで何かしら思うことがあったのだろう。


「あの偽聖女は我々が手をくださなくても、そのうち自滅しますよ。本当はリーゼ様が追放された竜の谷に放りこんで、ドラゴンの餌にでもしたい気分ですが」


 クァドーラ!それは思っていても口にしては駄目だ!

 その時、外から駆け込んでくる者がいた。何かあったのか!


「エリュト隊長!辞表を受け取ってください!」


 フォーデリア副隊長が紙の束を持って駆け込んできた。各隊の隊長と副隊長が集まっているこの場に居ないと思えば、辞表を書いていたようだ。しかし、今書かなくてもいいと思う。と言うかエリュトの顔が凄いことになっている。


「フォーデリア副隊長、ラブレターなら受け取るが、辞表は受け取れない。それにその束はなんだ?」


 そう、フォーデリア副隊長が持っているのは紙の束なのだ。

 エリュト、ここでラブレターなら受け取ると言うのは、まだフォーデリア副隊長に告白していなかったのか?


「これは各隊員の物も入っているからであります」


 思いっきりラブレターの事は無視されている。フォーデリア副隊長、いい加減にエリュトの長年こじらせた恋心に気づいてやってくれ。


「レイラ。お前のラブレター以外、受け取る気はない!」


「そうですか。エリュト隊長も辞表を出したいと」


 フォーデリア副隊長!どうすれば先程のエリュトの言葉をそんなふうに解釈できるんだ!ああ、この光景2年前と同じじゃないのか?はぁ、フォーデリア副隊長のリーゼ様への想いが重すぎる。


「フォーデリア副隊長、辞表を出すのは待ってくれないだろうか」


 流石に今、エリュトに騎士団を辞められるのは避けなければならない。


「皆も聞いて欲しいのだが、今回の事で私は国王陛下に献言しようと考えている」


 そう、あの方の、リーゼ様からの信頼を取り戻すには


「聖騎士団の再編を願うつもりだ」




とある騎士 Side

 俺は今、魔物の後片付けに駆り出されている。俺は、いや俺たち2年以内に入団した者たちは皆、青い顔をしながら作業をしている。


 今回のスタンピードで途中から役立たずのように扱われていた事で憤っていた者がいたのだ。

 それは内心俺も思っていたが、1時間ほど魔物の群勢を相手にしただけで、腕が上がらなくなり、魔物から動けない程の攻撃を受けた俺としては、日が昇ってから昼に差し掛かろうという時間まで剣を振り魔物を駆逐できるかと問われれば、己自身の未熟さを噛み締めなければならない。情けない事だが、俺は先輩騎士のように剣は振り続けられないことを今回の戦いで嫌でも見せつけられた。




 昨日、夜遅くまで剣を振り続け、撤退をしたあと食事を詰め込んで泥のように眠ったと思ったら、朝日が昇る前に叩き起こされ、命ぜられたことは“待機”だった。それもここ2年以内に入団した者たちばかりが集められて言われたのだ。


『お前たちは外壁の上で待機だ』と


 それから


『この戦いをよく見ておけ』


 とも言われた。しかし、外壁から前線まではかなりの距離がある。見ておけと言われても限度があるのではないのか?


 朝日が稜線から顔を出し始めた頃に遠くから土煙が見えてきた。噂ではトロルやオーガが群勢となり、向かってきているらしい。


 待機を命ぜられ所々から不満の声が聞こえてくるが、俺は待機を命ぜられた事に内心安堵している。決して口にはできないが、安堵しているのだ。


「これは流石に待機を命令されたことに頷けるな」


 俺の隣から小声で同期のヒューズから声をかけられた。


「ああ」


「1年前だったか?5体のオーガの討伐に死を覚悟したが、これはあの時の比ではないな」


「ああ」


 確かに5体のオーガに対して白竜騎士隊の50人で挑んだが、新人ばかりで一体のオーガを相手にしろと言われたのだ。その時の新人は10人。10人で1体のオーガを相手にしたのだが、全く刃が立たなかったのだ。


 1体のオーガの強さに苦戦していると、これぐらい一撃で倒せるようになれと副隊長の剣一振りでオーガが崩れ落ちたのだ。

 俺たちが全く刃が立たなかったオーガが、一撃だったのだ。周りを見てみると、先輩騎士たちがニヤニヤしながら俺たちの戦いをみていた。

 恥ずかしかった。憧れの騎士団に入って有頂天になっていたのだ。これぐらいは一撃で倒せるようにならないと、と思い知らされた。だが、あれから1年たったが俺の実力はその域には達していない。

 先輩騎士と肩を並べて戦うことはまだできないのだ。


 そんな事を考えていると俺の視界に影が差した。上を見上げるとドラゴンが飛んでいる!それも首が3つもある。それが北に向かって飛んで行った。ヤバくないか?あんな魔物見たことも聞いたこともない。


 あのドラゴンを目にした者たちから恐怖が伝播する。あれに敵う者などいやしないと本能が訴えてくる。


 隊長が言っていたSクラス級の魔物がやって来るとはこの事か!


「静まりなさい」


 クァドーラ副長の声が辺りに響き渡った。


「あなた達に出来ることは、ここで待機することのみです」


 うっ。本当のことなんだが。否定することは何もないのだが、心に突き刺さる。


「時々、副長の言葉はオレたちの心をえぐるよな」


 隣のヒューズも同意見のようだ。





 戦いが始まってから2時間は経っただろうか。聞き慣れない声がクァドーラ副長に呼びかけていた。


「今はどういう状況?」


「ご無事でしたか」


 あのときにすれ違った黒髪の女性が、いつの間にかクァドーラ副長の背後に立っていた。確かつい先程まで副長の背後には誰も居なかった。しかし、クァドーラ副長は驚きもせずに答えている。


「見たこともない三つ首の竜が北に飛んで行きましたので」


「あれぐらいどうとも無い」


 それを聞いた周りの者達からざわめきが起こる。あの見たこともないドラゴンを倒したのか!それも大したこともないと言わんばかりだ。


「第5波はどのような感じ?」


「はっ!約1時間後にゴブリン、オーク、オーガの上位種が襲来予定です」


 うぉ!いつの間にかイオブライ隊長が黒髪の女性の足元に跪いていた。時々見かけるあの人の行動は怖ろしい物を感じる。


 そして、女性はちらりとこちらを見てクァドーラ副長に尋ねる。


「新人であれらの上位種と戦えるほどの者はいる?」


 上位種!そんなもの無理に決まっている。クァドーラ副長もそれをよくわかってくださっているようで、首を横に振っている。


「流石に常時身体強化をしながら戦えるものはいません」


 え?もしかして、先輩騎士たちは身体強化をしながら戦っているのか?俺なんて10分持てばいいほうなのに、それを常時だと!隣のヒューズと顔を見合わせる。ヒューズも身体強化をし続けながら戦う難しさをよくわかっているので、若干顔色が悪い。


「30分後に交代要員を連れて前線に出るから、人を采配しておいて」


「了解しました!」


 そう言って、女性は階段を降りて下に向かって行った。




 そして、俺たちは後始末に駆り出されているのだが、魔物の残骸を一箇所に集めて燃やすと言われて運んでいる。

上位種というものを初めて目にした。先輩騎士たちの戦いを遠くから見ていた。遠くからは見ていてもよくわからなかったが、白い白衣を着た人物が戦場を駆けながら、何かで魔物の頭を貫いていた事に驚いた。ハルド隊長は戦うことも出来たんだな。


 一番度肝を抜かれたのは、炎の柱が天を貫いた事だ。その炎に巻かれたと思われるオーガキングの首がない(むくろ)が俺の目の前にある。あんな炎に燃やされても外皮が焦げるぐらいですんでいる。こんなモノの首を切り落とすなんて、いったい何者だ。いや、答えなんて始めからわかっている。


 俺は右手を握りしめる。この助けられた命を聖女様のために捧げようと、聖騎士団に入団する決意をした日の事を思い出した。俺はいつからか騎士団に入ったことで満足をしていたようだ。



『君。騎士になりたいの?花形の近衛騎士?違う?討伐隊の方?うーん、討伐隊は大変なの。敵わないとわかっていても逃げることは許されないの。彼らの背には守るべき人々の命を背負っているからね。だからね。強くならないと駄目なの。弱音なんて吐くことは許されないよ?』


 銀髪を風になびかせ、どこか遠くに視線を向けながら話す聖女様に俺は言った。


「僕····俺は!魔物になんて負けない!父ちゃんも母ちゃんも守る!今度は絶対に妹の手は離さない!」


 今度なんてありはしないのに、幼い俺は泣きながら聖女様に言った。


『そう、守る人のために戦う事を選ぶのね。君の手は誰かを守る為にあることを忘れなければ、きっと君は強くなれるわ』


 その言葉も、そう言った聖女様の笑顔も、なぜ俺は忘れてしまっていたのだろう。




 俺の手は誰かを守る為にある。




__________


登場人物紹介


✷リーゼアリアティーヌ

 ロスナー子爵令嬢。養女となりオヴァール伯爵令嬢となった。魔力が無尽蔵に増えていく先天性の病を患っている。常に煙管で魔力喰いといわれる煙を体内に巡らすことで、魔力の排出を行っている。本人は気づいていないが、名付けセンスは全く無い。



✷グランシヴァリス

 クアドラ国の元第1王子。魔力を体内で作ることができない先天性の病を患っている。術によりその魔力を補っていたが、今では呪いといっていい物と化していた。その呪いを解いてもらおうと白銀の聖女を訪ねてきた。シヴァの中にいる者は何者か。シヴァが魔力だと思っていた呪いの力とは何か。


✷フェーリトゥール

 妖精女王。キラキラした物とリーゼの歌がお気に入り。


✴ラートウィンクルム王子

 元第5王子。リーゼの元婚約者。


✴ミエーヌ・アルレット伯爵令嬢

 主神より聖女と神託された者。無意識下で魅了の術を常時使っている。

 リーゼが施した結界の追加機能によりこれから彼女はどうなっていくだろうか。




ドラゴン(基本的に名はない)


❋赤黒いドラゴン(長老)

 巨大なドラゴン。竜の谷を治めている。時々リーゼの遊び相手をしていた。


❋青いドラゴン(青いの)

 まだまだお子ちゃまドラゴン。リーゼを嫁にと思っている。


❋白いドラゴン(白いの)

 実は青いのとツガイである。まだお子ちゃまな青いのが成竜になるのを隣で見守っている。




オヴァール領(リーゼアリアティーヌの養子先)


✦カティー

 リーゼの侍女。リーゼがやらかした後始末を色々してきた常識人である。常識人それ故にリーゼはカティー以外側に置かないようになった。


✦クロスレクト・オヴァール

 オヴァール元辺境伯爵の4男。カティーへの愛は相当重い。きっかけはカティーがクロスを助けたことだったのだが、カティーはリーゼの後始末のついでだったので、クロスの事は全く意識をしていなかった。


✦サヴェル・ロスナー

 リーゼの兄。妹であるリーゼを神ごとき存在と敬愛···盲愛···狂愛している。


✦アレン

 サヴェルの侍従。




騎士団(聖騎士団での名称)


❖ヴァザルデス騎士団長閣下(師団長)

❖クァドーラ副長(魔術師長兼中隊長)

 毒舌なのを自覚しているため、リーゼの前では必要最小限の事しか話さない。


魔術部隊

❖ディレイク隊長(第5小隊長)


赤竜騎士隊

❖エリュト隊長(第9小隊長)

レイラへ長年、恋煩いしている。

❖レイラ・フォーデリア副隊長(第9小隊)

リーゼへの想いが重い。エリュトの想いは全く気が付いていない。


衛生隊

❖ハルド隊長

孫大好き中年オヤジだが、戦場を駆けながら負傷者を治癒する。普段は面倒臭がり。ヘビースモーカー。

❖サーシャ副長

リーゼ大好き娘。ハルドと同じく戦場で負傷者の治癒を担当。

❖ユエ・クオーツ班長

ハルド隊長の娘。魔物の攻撃を避けながら、戦場から負傷者を救護所へ移送できる。


白竜騎士隊

❖ノクスディーラ隊長(第1小隊長)

❖アリストス(第6小隊長)

 2年前に結婚し今は一児のパパ。


❖イオブライ隊長(第0小隊長)

 リーゼより忍者疑惑を持たれている。

❖ラズ(第0小隊第1班長)

 イオブライによくパシリに使われている。

❖ギルス(第0小隊第1班)

幼少時、魔物の襲撃により顔が焼け爛れ、打ち捨てられた村に置き去りにされていた所をリーゼに拾われた。魔石眼により離れた場所や未来を視る事ができる。普段は隈取り狐面をつけている。

❖コーライド(第0小隊第2班長)




__________


シヴァ Side


 アリアが眠ってしまった。流石に疲れていたのだろう。


 アリアは聖騎士団に対してかなりの思い入れがあるように感じた。恐らく彼女がかなりこだわって編成をしたのだということが、端々に見え隠れしていた。

 実際に彼らと接する姿を見ると、内心、嫉妬を禁じ得なかった。


 いや、彼らとの間には今まで築いた絆があるのだ。そこに嫉妬をすることはないのだが、イライラすることが止められなかった。

 ずっとアリアの側にいたが、イライラが無くなることは無かった。


 一番苛ついたのが、あの女だ。アリアを竜の谷へと追いやった聖女だと言う女だ。何故か俺の名を知っていた。グランと呼ばれると無性に腹が立つ。自国での事柄が思い出されるようで、胸くそ悪い。


 いや、あの存在自体がムカついたのだろう。俺の内側のドロリとしたモノもあの女が近づくことへの拒否反応を示した。妖精女王が言っていたようにアリアのキラキラした物の方がいいようだ。

 しかし、今俺の中のドロリとした物が感じられない。あの戦いの最中に意識が飛んでしまった後から全く感じられない。アリアが何かをしたのだろうか。彼女は何かを知っているようではあった。



 王都から幾分離れたので、一旦足を止める。ここまでは追いかけて来ないだろう。


「アリア。起きて家を出してくれないか?」


「ん?」


 薄く目を開けた。その瞳は美しい菫の色だ。その目は何も捉えてはいないようで、漂っている。


「アリア。家で休もう」


「ん」


 アリアは手を上げると、その先の空間が歪み、濃度の濃い魔素をまとった森林が現れた。ここまで濃いと人も弱い魔物も近づけない。


 アリアを抱え、その魔素の濃い森の中に入っていく。その後ろから付いて入って来るモノがいる。先程から俺に並走して走っていたモノだ。


 敵意は見られないため放置をしていたが


「ファル。迎えに来てくれてありがとう。ちょっと休んでから戻ることにするよ」


 アリアがそう言葉を残して眠ってしまった。ファルと呼ばれた白い毛皮をまとった大きな狼は『わふっ』と鳴いて家の前の庭で丸くなって落ち着いてしまった。


 オヴァールの魔の森に住むというフェンリルか。迎えに来るのが早いな。もう少しアリアを独り占めしたかったと思いながら、俺は家の中に入って行った。






 ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。


誤字報告ありがとうございます。いつもながら多くてすみません。

☆☆☆☆☆評価をしていただきました読者様、本当に感謝しております。大変、嬉しく思っております。

感想を書いてくださいました読者様、楽しく読んでいただけた事がとても嬉しく思っております。そして、色々なご意見、とても身にしみました。心に留めておきます。(内心、この物語に感想をいただけるとは思っておりませんでした。貴重なお時間を使っていただき、長いの感想を書いていただきましたことに、感激しております。)




71.5話は72話に繋がる話となっております。


ご意見は色々あると思いますが、不具合ありきの物語となっております。

リーゼアリアティーヌからすれば過去の事は詳しく語られておりません。物語の中で断片的に散らばって語っております。

問題行動に関してご指摘を受けましたが、それもある意味、理由がありきの行動です。ご不快に感じられた読者様には大変申し訳なく思っております。



そんな物語をここまで読んでいただきまして、本当にありがとうございます。




お詫びと感謝を込めまして、物語のカギとなるものを少々。


倒された筈の魔竜王が王都の地下に封じられているのは何故か。

それに関わりがあると思われる150年前に戦った戦姫アルメリア。


そして、150年前に封じられていた凶悪な魔物たち。


グランシヴァリスの呪いと内側に存在するモノ。

リーゼアリアティーヌの無尽蔵に増えていく魔力。


本来の乙女ゲームの未来と歪められた未来。


全ては一つに繋がっていく。


挿絵(By みてみん)


(Twitterの宣伝カードで作ったものです。再開時には削除します)



しばらく時間が開きますが、お待ちいただければと思っております。平に平にm(_ _)m


い、いつの間にかいいね!評価沢山いただきましてありがとうございます!!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 面白かったです。 一気読みしちゃいました。 [気になる点] 個人的になので否定とかではないのですがシヴァが合意なしにキスしたりとか抱きしめて離さないのがちょっと気持ち悪く感じました。 アリ…
感想一覧
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