帰り道
学園の一日終了の時間。
放課後って言うのはいい時間ですよね。
私には何も無かったですが・・・
一日のスケジュールが終わる。
生徒がそれぞれ自分の時間に戻る。
シュウジはその帰り道をいつも決まったように使う。
マリーとジョニィとロラと、いつもの4人で帰るのだ。
4人は細い石畳の道を歩いていた。
「で、結局出来なかったわけね」
シュウジはマリーに問い詰められていた。
「はい、そうです」
「まぁ仕方ないだろ。誰でも簡単に出来るわけじゃないだろマリー」
「そんなの分かってるけど、シュウジは出来ててもおかしくないと思ってるだけ」
「ちなみにマリーさんはなんでそう思うんですか?」
ロラがマリーに聞いた。
ロラは背が低く年下と思われやすい。
制服も着られている感がどことなく存在していた。
「人それぞれって言われてるけど、ある程度は共通のコツってのがあるの。シュウジは掴んでいると思ったのに」
「シュウジには聖術の才能があるってのか?」
「あるかって聞かれれば、ここに来てる全員が才能ありって判断されたからここにいるんでしょ?そうじゃなくてこのコツってのは才能じゃなくて人種みたいな話よ」
「人種?」
人種とは変な表現だと思うが、マリーの中ではそれが適当だと思ったのだろう。
「そう。適正があって根暗な人間だったらある程度は。私と同じで」
マリーは皮肉っぽく言った。
マリーは尖がったところのある少女だ。
だから高潔やら高慢など勘違いされることもあるが、家柄も無いこの少女は努力家なのだろうと思うことも多々ある。
常に教科書に目を通して一言一句覚えている不器用さがこの少女はあるのだ。
「お前のどこが根暗なんだよ。何でも出来るくせに」
「ジョニィさんも意外と何でも出来ますよね」
「そうだね。ジョニィは見かけによらず優等生だもんね。聖術も元から出来てたし」
「意外とか言われると照れるじゃねーか。ダークホース見たいな感じで」
この男はよく分からないところで喜ぶ。
そういう気持ちはよく分からない部分は、自分に無いわけではないとシュウジは思う。
褒められると嬉しくなる。
特に捻くれた褒められ方をされるとなおいい。
「うわぁ、ジョニィが気持ち悪いわ」
「うわってなんだ!気持ち悪くないわ!なぁシュウジ!」
「この中で聖術が出来ないのは俺とロラちゃんだけだね。頑張ろうね」
「はい!」
「おいコラ!!無視すんなよ」
「ロラちゃんいつか絶対変な男に引っかかりそうだわ。おねーさん心配・・・」
「マリーさんは同い年じゃないですか!!」
遠まわしに自分の事を変な男呼ばわりされたような気がするが、気のせいだと思おう。
しばらく話しながら帰る。
そして、1人また1人とそれぞれの向かう場所に行く。
バイトや下宿先などに帰るのだ。
ロラ=小柄の少女=幼女(クラスからの抜粋)
マリーはバイト組み
ジョニィは帰宅組み
ロラは不明組み




