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セント・フリークス  作者: 羊洋士
一章
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10/25

覚悟の在り処

続き・・・ます!!

シュウジは学園に来た。

クラスメイトは朝から楽しそうに歓談している。

シュウジはそのクラスメイト達に挨拶をして、席を探した。

シュウジの心にはわだかまりだけが大きくなっていた。


「出来るかどうか・・・」


シュウジはポツリと呟いた。

シュウジはそのまま動かずに朝の時間を過ごす。

マリーやジョニィに話しかけられて、当たり障りの無い返事をする。

講義のある部屋に移動する。

そういう普段と変わらない学園生活を過ごす。

昼になった。

学園の人たちが自由な時間を与えられ、好きずきに昼食を食べる。

シュウジはいつもジョニィと一緒に食べる。


「よーシュウジ。飯食おうぜ」


「うん。どこで食べる?」


「んーここでいいんじゃね?」


そういいながらジョニィはシュウジの対面に座る。

ジョニィはいつも弁当を持ってくる。

四角の箱に様々な種類のおかずを詰めてある。


「今日も豪勢だね。それ自分で作ってんの?」


「いや、今日は作ってもらってるかな。たまに自分で作ったりしてるけど」


「ほぉ。ジョニィに女の影が・・・」


「そんなんじゃねーよ」


シュウジはサンドイッチを作ってきた持ってきていた。

朝の市場で買ったものだ。

近所のパン屋は朝早くから営業していて、学園生向けに安価で持ち運びやすいものを売っているのだ。

そのサンドウィッチを摘んで口に運ぶ。

果実のジャムがぎっしりと詰まっていて、食欲を満足させる。

サンドウィッチを食べてながらジョニィと話をしている途中でジョニィが切り出してきた。


「お前朝から元気ないな。どうした?」


「ん?そう?別にどうもしていないけど」


嘘だ。

正直気分が沈んで仕方ない。

だが、そんなことを口にしたとして回りの雰囲気を悪くするだけだ。


「それならいいが・・・。いーややっぱ良くない!悩みがあるんなら言ってみろ」


「・・・」


シュウジは口ごもる。

言おうかどうか迷っているシュウジにジョニィは呟いた。


「お前・・・ギルドのロバートと仲いいって言ってたよな。じゃあ昨日の事件の話か」


「!?」


今まで正面で話していたジョニィとは思えぬほどの眼光を目に秘めている。

ドキリとした。

言い当てられたと思った。

その動揺がジョニィに伝わる。


「やっぱりか・・・。学園のギルド関係者の視線が変なのはそのせいだろ?」


ジョニィが次々と真実を言い当てているように見える。

ジョニィはもしかして知っているのか?

いや、もしかしたらあてずっぽうかもしれない。

だがその迷いない物言いに、シュウジは覚悟を決めた。

どうせ、いつかは分かることだと。

話すという選択をする。


「わかった。話すよ」


そうしてシュウジは全貌が見えないように概要だけと自分の迷いの話をした。

もっともその概要から全貌を見るだけの知識と経験がジョニィに備わっていればシュウジの努力は無駄になる。

それも覚悟の上だ。

ギルドの予備生以下の自分から引き出される情報に大した価値も帯びないだろうとも思ったからだ。

ジョニィは全てを聞き終えたあと言った。


「ふーん?出来るか分からないから悩んでるって?それじゃあ答えは決まってるだろ。やりたいならやればいいんだよ」


「やりたい・・・?」


そうなのだろうか?

自分が達成できるかどうかしか迷っていなかったため、自分の気持ちを考えていなかった。


「そうだろ。出来るかわからないってつまりやりたいけど成功できるか分からないってことじゃないか」


「そうなの?やりたいのか?」


「あのなぁ!自分の気持ちも分からないんじゃあ聖術なんて無理だ。俺はいつもやりたいようにやってるぜ!?それが俺の誇りとなって力になるんだ!!」


「周りに迷惑をかけても?」


「たりめぇだ!!自分のやりたいこと以上に優先されることなんて無いぜ!!俺はそうやって生きてきた!!そしてこれからもずっと!!」


ジョニィは語尾強めて言った。

それはジョニィの考え方で、彼自身の信じる道なのだ。

自分にとって自分の道は何なのか分からないが、ジョニィの言ったことは"ジョニィの道"なのだと強く感じた。

シュウジはジョニィの言葉に力を感じた。

人を動かす力だ。

ただ自分が感じているだけかもしれないが、それでも自分は揺れ動かされた。

だが、揺り動かされ、一時の感情で動くような事をしてもいいのだろうか?


「シュウジ。自分が是といえるものを是としろ。それが俺に聖術を教えてくれた師匠の言葉だ。俺はいつだって自分を是といえる!!お前はどうだ!?」


正直言って分からない。

俺に!!自分の事を正しいといえるのか!?


「・・・・」


シュウジは無言で考え込んでいる。

その時予鈴がなる。

授業が始まるということを教えるための音だ。


「やべっ!!早く食っちまおうぜ!!」


シュウジは同意して、サンドウィッチを口に放り込んだ。


平日はスピードが下がってしまうことを謝罪します。

すみません。

すっかり、弁当がメインのお話


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