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Re死んだはずの俺は言われた。『あなたもその事故の原因です』  作者: 神北 緑


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第4話 意外な事柄


それは、三年生のトイレの前を指導教員の先生と歩いていた時だった。




「あっ、ちょっと先生」




声を掛けてきたのは用務員さんだった。




「また誰かが教科書をトイレに捨ててるんですよ」




「これで何回目ですかね……」




指導の先生は用務員さんとしばらく話し込み、その後こちらへ戻ってきた。




「楠本先生、大丈夫ですよ」




「ただのいたずらですから」






そんなはずあるか!






いたずらや冗談で、誰が教科書をトイレに捨てるんだ。




それも、一度や二度じゃない。






教育現場というのは、はっきりした証拠や確かな訴えが無ければ動けないのか?




それとも、動かないのか?






まあ、どうでもいいことだが。






俺はどうしても考えてしまう。






これは誰かへのいじめなんじゃないか、と。






俺自身がそうだから分かるんだが、




俺は人と接するのが好きじゃない。






でも、無視や仲間外れにはなりたくない。






だから周りに合わせ、




気を遣い、




自分の居場所を確保する。






でも、性格から言って居心地は最悪だ。






例えば、ある日グループの中心人物が誰かを小突いたとする。






その人物への評価を上げようとして、自分も乗っかる。






それが少しずつエスカレートする。






気が付けば、




都合の良いうっぷん晴らしになっている。






大体、いじめというのはこんな感じで始まるんじゃないだろうか。






それがどんな未来に繋がるかも考えずに。






そして俺は、どうしても新藤の立場と描いている絵を一本の線として結び付けてしまう。






そんなことを考えているうちに昼休みになった。






「先生、また作ってあげたよ」






美樹本が、また声を掛けてきた。






「嬉しいんだけど、そう頻繁に人前で渡されるのは立場上な……」






「なーに?」




「先生、照れてんの?」






「意外と可愛いとこあんだね」






そう言うと、美樹本はどこかへ行ってしまった。






「あっ、そうだ」






「昨日の弁当箱、返し忘れた」






俺は慌てて後を追った。


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