第32話:私にも、あの「魔法」をかけてくれない?
いつもご愛読ありがとうございます。
いよいよ結衣への「コンディション調整」が始まりました。
氷の凛華とはまた違う、熱を帯びた肉体の反応をお楽しみください。
放課後の部室。西日が差し込み、使い古されたスポーツ用品の匂いが微かに漂う空間で、俺と結衣は二人きりだった。
「……阿久津君。本当に、いいのかな。こんなこと、頼んじゃって」
結衣は練習用のショートパンツの裾を所在なげに弄りながら、ベンチに腰を下ろした。
普段の快活さはどこへやら、彼女の頬は夕焼けよりも赤く染まり、その視線は泳いでいる。
「俺で良ければ協力するよ。田中さんの脚……さっき見た時、本当に辛そうだったから」
俺がそう言って彼女の前に跪くと、結衣は「っ……」と短く息を呑み、自身の脚を差し出した。
陸上選手らしい、しなやかで力強い筋肉を湛えた脚。だがその肌は、過度な緊張からか、小刻みに震えている。
俺の手が、彼女の太ももに直接触れた。
吸い付くような肌の弾力。鍛え上げられた肉体の奥底に眠る、驚くほどの熱量。
「ひっ……! あ……、あつ、い……」
指先が触れた瞬間、結衣の身体がビクンと大きく跳ねた。
俺の脳内を駆け巡る「健康的な少女の肉体」への抗えない興奮。その情動が、共鳴パスを通じて結衣の神経をダイレクトに撃ち抜いたのだ。
「田中さん、力を抜いて。……俺の『熱』を、そのまま受け入れて」
「っ、む、無理だよ……だって、阿久津君のが……すごく、中まで響いてきて……っ」
結衣はベンチの端を強く掴み、爪を立てた。
俺が筋肉の強張りを解すように掌で圧をかけるたび、彼女のバイオリズムは爆発的に跳ね上がり、魔力が濁流となって脚を駆け抜ける。
痛みではない。それは、神経を直接掻き回されるような、凄絶なまでの多幸感。
「ああ……っ、何これ……! 脚が、溶けそう……。阿久津君の手、すごく……気持ち、いい……っ!」
彼女の瞳からは次第に理性の色が失われ、焦点の合わない恍惚とした輝きを帯びていく。
阿久津の情動という名の毒を流し込まれ、爆速のエースは、初めて「走ること」以上の悦びにその魂を震わせていた。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
阿久津君の手に触れられただけで、理性が飛んでしまう結衣。
一度この味を知ってしまった彼女の脚は、もう普通のメンテナンスでは満足できない身体へと作り替えられていきます。
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