第2話:冴えない同級生の『ご機嫌』が、俺の魔力?
お待たせいたしました。氷の女王が、その仮面を剥がされる瞬間です。
「ケア」という名目があれば、何をしても許される……そんな歪な関係の始まりをお楽しみください。
「……は、はい?」
音楽室の床に膝をつき、俺の制服の裾を震える指で掴んでいる佐藤さん。
学園一の高嶺の花。常に凛として、俺のような凡人を視界に入れることすらなかったはずの彼女が、今は潤んだ瞳で俺を見上げ、乱れた吐息を漏らしている。
「助けてって……佐藤さん、顔がすごく赤いけど。保健室まで肩貸そうか?」
「違うわ……。そうじゃないの、阿久津君。今、私が欲しいのは、そんなものじゃ……っ」
彼女は俺の手を、自身の白く細い首筋へと強引に導いた。
指先が、彼女の熱を帯びた、吸い付くような肌に触れる。その瞬間、彼女の喉から「ひっ……ぁ……」と、音楽室の静寂を切り裂くような甘い声が漏れた。
「今の……それよ。あなたが今、私の肌に触れて『柔らかい』とか『いい匂いがする』とか……そういう、不埒なことを考えた瞬間、私の中に力が、熱い塊が戻ってくるの」
「えっ、何それ……俺がエロいことを考えればいいってこと?」
俺の脳裏をよぎった、彼女を「女」として意識した生々しい感情。
それが彼女の魔力パスと直結し、枯渇していた彼女の芯を激しく刺激している。
「……あなたの脳が快楽や幸福を感じると、その余波が私との『共鳴』を通じて数十倍に増幅される。今の私は、あなたに……ドブ板のような男に『最高な気分』になってもらわないと、ピアノ一枚まともに弾けない……壊れかけの人形なのよ」
プライドをかなぐり捨てた、屈辱の告白。
佐藤さんは顔を耳の裏まで真っ赤に染めながら、俺の指を自分の唇へと近づけ、縋るように瞳を潤ませた。
「だから……責任、取りなさい。あなたが私を気持ちよくさせて、その溢れた快感を私に流し込むの。いいわね? これは……コンディション調整よ。変な意味なんて、これっぽっちも……っ、ふあぁっ……!」
言葉とは裏腹に、俺が彼女の耳元で小さく息を吹きかけただけで、彼女の背中が弓なりに逸れる。
安心、充足、そして——俺という存在に向けられた、逃れられないほどの「渇望」。
その日から、俺と彼女の、誰にも言えない『秘密のレッスン』が始まった。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
高潔な彼女が、指先一つで蕩けていく様子……なろう全年齢の限界を攻めて描写していければと思います。
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