あ〜ら? 鼠さんがおいでになりましてよ?
「あ〜ら? 小汚い溝鼠さんがいらっしゃいましてよ……?」
長柄の箒を持ち、魔蛇夢が仁王立ちで待ち構えていました……問答無用で箒を連打してきました……!
嘘でしょ……? 罠だったの……取り敢えずダッシュ! で、壁にペタリと張り付き……ハァハァハァハァ……。
「魔蛇夢? 起きてらっしゃるじゃ……ありませんか……(痛たたた……シコタマ打たれたわよ……)」
「あ〜らま? 溝鼠さんが弐本足で逃げましてよ! 成敗いたしますよ! この部屋には、タワ〜バ〜ガ〜がやって来ますのよ? 渡しませんよ! 溝鼠さん!」
「魔蛇夢! 魔蛇夢! わたしです! コナン・オハラですから! タワ〜フィッシュバ〜ガ〜の、ご用意が出来ておりますので……ドアをお開け下さいませ!」
「な? 何と……? 溝鼠さんが? オハラ! の、真似ッコ等致しますよ? 智慧の付いた溝鼠さんです事……?」
「魔蛇夢? もしかして……ですけど……寝ぼけてらっしゃいませんか……? わたしですよ? コナン・オハラですよ? 被り物はしておりますが? 顔はマンマ出ておりますよ?」
「問答無用!」
ポンポン! ポンポン! ポンポン!
「あっ……葡萄酒の瓶が彼方此方に……以外とこの鼠のコス防御力高いのかな……以外と痛く無かった……」
パシッ!
「魔蛇夢! 箒さえ掴めれば、叩かれる心配は無いのですよ!」
「え〜い……溝鼠如きに、手こずるとはね……仕方無いわ溝鼠さん! 御壱緒にタワ〜バ〜ガ〜を召し上がりれ!」
「魔蛇夢! わたしです! コナン・オハラですって!」
「どうぞコチラの椅子に御座りなさい溝鼠さん!」
「オハラ! オハラ! 全く壱体何をグスグスしているのかしらね……困ったものですよね……溝鼠さん!」
ピッピッ! ピッピッ! ピッピッピッ!
ガコン! カチャッ……。
何々何? あんな厳重に……何重にもロックかけてたの……?
「貫抜をはずしてと……ヨイショッと……」
コンッ! カチャッ! と、ドアを開け……。
「オハラ! オハラ! 何してるの? もうお腹と背中がくっつきましてよ! お客様も追加でお願いね? アラッ? ノリッコ・オハラではありませんが……? オハラ! は、何をしておりますの……?」
ノリッコ・オハラは鼠コスを身に纏った、コナン・オハラを指差しました!
「彼処に鼠の格好して、椅子に腰掛けておりますけど……魔蛇夢?」