通気口の謎 イリス・ウンメーによる学院新聞
本日二話更新2/2
旧校舎の魔術実験室にある外に向いていない謎の通気口。
これは学院の『七不思議』の一つだ。
時折、クインクインという謎の音が壁からきこえてくることもあった。
事態を重く見た第二皇子であるレグルス皇子は、原因の解明に乗り出した。
通気口が実験室で発生する魔素を除去するためのもので、壁の向こうに『魔素吸着機』があるのはわかった。
最期にメンテナンスをされたのは、もう十年以上も前だった。
さすがに、このまま放置しておくのは問題だということで、殿下はメンテナンス作業をするように指示をなさったが、学院の見取り図などをみても、その吸着機の置かれた『部屋』に入る扉が存在しない。
皇子はかつて魔素吸着機を整備した『塔』に依頼をした。
そこで白羽の矢がたったのは、この学院の生徒でもある、次期魔塔主ロベル・ランドール宮廷魔術師。塔から派遣されたジェーン女史とともに、吸着機の置かれた部屋に入るための扉を捜索。
扉は何と屋外、しかも地下へと続いていた。
その後ロベル・ランドール宮廷魔術師の話によれば、魔素吸着機の吸着装置に多少不具合が発見されたものの、大きな問題はなかったとのことだ。
今後ともあの不思議な音が聞こえてくることはあるだろうが、それは正常な状態であるとのことだった。
とりあえず、1章終わりです。
次回更新は、おそらく来月になるかと思います。




