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5日目その7 ようきの過去

カンニングたちが破壊神と戦っている間、ようきは夢を見ていた。

いつかの記憶である。


僕は父と息子の前で殺された。


ここはどこだろう。見渡すかぎり真っ白で、何もなくて、ただ単に退屈な所。

ボーッと歩いていると、道端に子羊が倒れていた。

「大丈夫?」

近寄って、その子羊に触れた瞬間、子羊は人の姿へと変化した。

「え」

その人は僕よりも少し背が高く、さっきの子羊と同じ

仮面をつけていた。

「助けてくれて、ありがとう。私はひつじ。私は

天使のボスの呪いによって、子羊にされていました。」

「はぁ」

「君も天使のボスに殺されたのでしょ」

「え、そうなの」

「子羊から元の姿に戻るには天使のボスの力が必要だった。

私が見るかぎり君の腹には天使の弾丸

がうまっています」

僕の腹に。そうだった。私は鋭で殺されたんだ。

「私が取ってあげよう」

ひつじは指をパチンと鳴らした。すると、腹がさっきよりも軽くなった。

だから、なんだ。僕には戻る場所かない。

僕の気持ちを読み取ったのか、ひつじはこんなことを提案してきた。

「行く場所がないなら、私のところに来る?」

本当に行くところがないので、僕はひつじについていくことにした。

「ここだよ。」

ひつじが案内してくれたのは、古いビルだった。

ビルには「捜査部」と書かれた甲板が掲げられていた。


ビルの中に入ると、いたるところで資料が山積みになって

いた。僕は促された席に座る。

「コーヒー、どうぞ。カエルを入れるのが私流なんだ」

コーヒーの表面から死んだカエルの顔が飛び出

した。ひと口飲んでみる。おいしかった。

「ここで何の仕事をしているのですか」

「ここは悪魔と天使の戦争を止めるために設立

された。今は私しかいないが」

悪魔、聞き覚えのある言葉だな。

「そういえば、父が悪魔のボスとか言っていました」

「それは本当か!」

「は、はい」

「もしかして、息子や娘がいたりするか?」

「息子がいます」

身を乗り出していたひつじは、座に戻り、何かぶつぶつと

考え事を始めた。本当におもしろい神様だ。

「やっと分かったぞ!」

「え、何がですが?」

という能力をあすかったのは

「天使のボスの狙いは、君ではなく、君の父と息子なん

「え、ということは二人が危ない!」

僕は席から立とうとした。しかし、僕はひつじに止められた。

「今の君の力では二人を助けられない。だったら、私が助よう 息子さんがお父さんの名前を教えてくれるか」

「息子の名は、長崎・・・」

あれ、覚い出せない。

って、あれあれ、体がどんどん透けていく。

僕の姿を見て、ひつじはあることに気付いたらしい。

「もしかして、さっき取った弾丸に『無くす』の能力があったのか」

「何それ」

「簡単に言うと君は消える」

絶望だった。

「やだ、やだ、やだやだやだやだ! もうこれ以上、死にたくない!」

「生まれ変わろう」

「え」

僕はひつじの顔を見る。ひつじも僕の顔を見ていた。

「生まれ変われば消えることはないだろう。 しかし、前世の記憶が消えるかもしれない。どうする。」

僕の心はもう決まっていた。僕は目を強くつむる。

「よろしくお願いします!」

ひつじが僕の顔の前に手を広げる。

「そして、約束しよう。私は必ず君の家族を守ろり、君を家族のもとへ導いてみせる!いくぞ!」


僕は目を覚ます。

ここは・・・そうだ、破壊神に倒されたんだ。

でも、僕が目覚めたということは

僕は体を起こし、前を見る。

僕以外に倒された人たちがぞくぞくと起き上がっていた。

「先輩が、勝ったようですね」

一安心したつかの間、ナイ氏が迫まってきた。

「え!」

そして、僕の手をがしっと握った。

「君たちの演技には感動した!」

なるほど。ナイ氏は今までのことを劇だと思っているのか。

僕はナイ氏の手を握り直す。

「こちらこそ、ありがとうございました」


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