1話目。
人の不快になるような内容が含まれています。
覚悟のある方のみ、閲覧ください。
春の爽やかな風が吹く。
桜が舞い、水色の髪が揺れる。
なつみ原学園。いろんな天才たちが通う
超エリート校。その学校に今、私はいる。
「……緊張してきた。」
胸のドキドキが止まらない。
こんな調子で大丈夫だろうか?
そんな事を考えながら、私は教室に足を運ぶ
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さっきまでずっと緊張していたはずなのに
いざ教室に入ると、そんな物は無くなった。
まず、緊張している余裕すら無かった。
私の席はちょうど真ん中。
真ん中の席にはクラスメイトが大勢いる。
そうなると当然、お話を始めるわけで。
そこに居た私も巻き添いになった。
最初は緊張からか上手く喋れなかったものの
話が進むと、意外と話せるようになった。
趣味が合ったのも、理由の一つだろう。
好きな小説の話で盛り上がった。
そして、先生が来て、入学式が始まる。
校長先生の話は長いのがお決まりだが、
この学校はすんなりと終わった。
大体の事は入学前の学校説明会で
全ての新入生が聞いている。
話すことといえば、校長先生の一言くらい
そして、30分ほどで入学式が終わり
私たちは教室に戻る。
教室に戻るとクラスメイトは
「校長話短かったね」と会話に花を咲かせる
私は周りに合わせて作り笑いを浮かべた。
私は上手く笑えない。
心の中でどんなに面白いと思っていても
表には出せない。
笑おうと思っても、笑えない。
それが、私の欠点だろう。
そのせいで、中学校は友達が出来なかった。
笑わないから、楽しくないと。
「…………」
思い出して、少しだけ言葉が詰まる。
多分暗い顔をしているだろう。
クラスメイトは
「大丈夫?」と心配してくれた。
私はその言葉が痛かった。
この学校でも、私は孤立するだろう。
そう思いながら私は、作り笑いを浮かべる。
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今日は入学式と教科書配りだけで終わった。
と言ってもどこの学校もそんなもんだろう。
私は帰る準備をして、教室を出ようとすると
「少しだけよろしいでしょうか?」
クラスメイトの1人、宮瀬瑠々菜に
呼び止められた。
「なんでしょうか?」
私は優しい声で、聞いた。
心の中では帰りたいから早く済ませてよ
と思っていると、
「場所を移しませんか?」
瑠々菜がそう言い出した。
心の中では勘弁してよ本当に。と
弱音を吐きながら、「わかりました」と
嫌悪感を隠して、答えた。
「好きです、付き合ってください。」
「……は?」
思わず、声に出てしまった。
私は空いた口を塞ぎなから、瑠々菜に聞いた
「私は女子だけど?」
「もちろん、存じております」
ならなんで告白なんてしだしたんだ
そう、口に出そうになり、心の中で抑え込む
「私はあなたのような人間が好きなんです」
「……そうなんですね」
この人は何を言っているのだろう。
私のような人が好き?こんな凡人のことが?
そもそも、私のような可愛くもない人が
容姿端麗な美人に好かれる訳がない。
「あれ、作り笑いですよね?」
「ッ!?」
どうやら、バレていた見たいだ。
いつかはバレると思っていたけれど、
入学初日でバレるとは思っていなかった。
「私、あなたのことを知ってるんです」
「え?」
中学校の頃の同級生だったのだろうか?
記憶には、瑠々菜さんはいなかったはずだが
「私、笑えない女の子が大好きなんです」
「は、はぁ」
嫌な予感がした
なんなら、今すぐにでも逃げたいとも思った
でも、私の予想とは違い、瑠々菜は
「私と、付き合ってくれませんか?」
ただ、私の目をまっすぐ見つめながら
瑠々菜さんは、そう言った。
その目には、一切の曇りもなかった。
「……いいですよ」
悩んだ末に、私は了承した。
「サクラさん!私は嬉しいですわ!」
「わぁッ!?」
瑠璃菜は嬉しそうに私に抱きついた。
私は、悪くないかもと思った。
この決断が、間違いだった。




