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第64話 星読み

 ミラグロサ姫の表情が抜け落ち。棒のように真っ直ぐの姿勢でゆっくりと浮上する。


 ――リンリリ!ミュリーさんたちを呼んで!


 マーリャがリンリリに指示を飛ばす。


 リンリリがダンジョンを素早く飛び出すと、広場で情報交換をしていたヘキシア、ミュリー、ダフネが異変を察知してミラグロサ姫の元へと走る。


 「わ!きれい!」


 ダンジョンの2階はプラネタリウムのような世界が広がっている。


 ――星読みだ。聞き漏らすな


 先に2階へついたダフネが、後から来たメンバーに伝える。


 浮き上がっているランジェリー姿のミラグロサ姫はへそを中心にグルングルン色々な向きに回転し、頭が斜め下向きの位置でピタリと止まる。


 ――ぅーーーーぅーーーー


 ――始まるぞ


 ――世界はひとつ新世界へと近づく


 再度、ミラグロサ姫はへそを中心にグルングルン色々な向きに回転し、左耳が下向きの水平位置でピタリと止まる。


 ――埋もれた都が姿を現す


 グルングルン回転し、右耳が下向きの水平位置でピタリと止まる。


 ――死の火山の火口上昇し空を赤く染める


 ――今回は長いな・・・あたいには覚えきれねぇ


 ――火口上昇って大災害よねぇ?


 グルングルン回転し、若干した向きの位置でピタリと止まり目をつぶる。


 ――特特稀の顕現と補てんに一部最上位に上昇される


 「これ!わたしわかった!」


 『何が分かったんですか?』


 「特特稀って、きっとSSRのことだよ!」


 グルングルン回転し、逆さまになった位置でピタリと止まり目をつぶる。


 ――魔物進化速度上昇、一般進化最上位新顕現する


 「一般進化?5千万ポイントで最高のベヒーモスのことかな?」


 『何を言っているのですか?一般進化の最高は1億ポイントのテセウスバイソンです。前に言いましたよ』


 「言ってないよ?!」


 グルングルン回転し、真っ直ぐ頭が上の位置でピタリと止まり目をつぶる。


 ――新武器の顕現により、効果に線打撃顕現する


 グルングルン回転し、真っ直ぐ頭が下の位置でピタリと止まり両腕を広げる。


 ――新世界の胎動により王の指輪が東西南北に顕現する


 『たま様。カースドラゴンの封印を解き、ただちに一番近い東へ向かわせてください』


 「ぇ?なんで」


 『王の指輪です。魔物が強くなります』


 「柴丸は今のままで十分かわいいよー」


 『カースドラゴンではありません。ゴブリンをゴブリンキングに特殊進化できます』


 「やー!ゴブリン絶対やー!大きなゴブリンのお腹にぽふんと飛び込んで昼寝したいけど!きっと思い描いてるゴブリンと違うもん!」


 ――滅びへの足音また一段と近づいて・・・TOKUJYOZUSHI-TABETAI


 プラネタリウムが消え落下する寸前のミラグロサ姫をダフネが受け止める。


 「コア聞いた?!最後に特上寿司食べたいって言ったよ!」

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