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第11話 ドラゴンクラッシャー

 「今日のティータイムは、なーにーにーしーよーおーかな。あ!みんな集まってきてどうしたの?」


 オレンジジュースをちびちび飲みながら冒険者たちの様子をうかがう。


 ――本部から魔導通信が入った!いい知らせだ!心して聞け!


 ――はい!!!


 ――ハンブルク王国との協議の結果、このダンジョンが正式に我々の物になった!


 ――おー!!!


 ――このダンジョンは!ドラゴンクラッシャーダンジョンになった!!!!!


 おおおおおおおおぉぉぉ!!!!!

 ヴほっ


 「ヴほっ・・・ゲホゲホ・・・んん、ちょっと!わたしのに中二病な名前つけないで!!」


 ――百年でも千年でも守り続け!我々のクランを知らしめるぞ!!


 ――おー!!!


 「わたしかわいい名前がいい!ねぇコア・・・この子たちに手紙書いちゃ、だめ?」


 『ダメです。規定違反を甘く見ないでください。破れば即消滅です』


 「ぅぅぅ。もー!シュークリームにワサビ入れちゃおうかな!」


 ――そして、今日の作業だ。今後、クランの者がダンジョンへ訪問するときのために、第4クランハウスを作る


 ――ダフネのあねご!質問いいでしょうか?


 ――なんだい?


 ――ここいらでクランハウスレベルの魔力波動だと、下手したら上級魔物が現れませんかね?


 ――安心しろ日が高いうちにヘキシアが来る。S級2人体制だ。お、噂をすればだな


 遠くの空から紫いろの煙の塊が滑るように流れ、ダフネの前で人型になり、ボフンという音とともに黒いローブをまとった紫色の髪の女になる。


 ――少し早かったかしらね?


 ――いや、これから木を切るところだ。積む作業があるぞ


 ――ふぁぁ。いい女がする作業じゃないわ


 あくびをしながら、黒ローブの女、ヘキシアが答える。


 ――そう言うとおもったぜ!第2宝箱を開けてから作業を開始するから、それまで寝てていいぞ


 ――そう?じゃ、そうさせてもらうわ


 ヘキシアはくねくねと歩きだし、巻貝型の小屋へと消えていく。


 ダフネ、リンリリ隊長、ピョリー副隊長で話し合いを続け、広場を3倍に広げて、ダンジョンから見て右側に第4クランハウスをたてることになった。


 森が冒険者たちの斧でドドドン、ドドドンと切りひらかれていく。時折、毛魚のゴブリンが飛び出すがまったく相手にならない。


 「だったころのわたし、最弱のゴブリンに勝てなかったと思う」


 『ゴブリンを地球基準に合わせれば、5ミリの鉄板を噛み砕いて、100メートル7秒で走ります』


 「一般人どころか横綱でも無理だった?!」


 ――よし!休憩だ!どっからでもあたいにかかってきな!!


 ――はい!!!


 ガシッ!ビシッ!ドン!ズガシャァッン!!


 「最初はしゃがまないと空も見えなかったのに・・・ん~!日差しがきもち~~~!!」


 『マスター空間に日差しは届きませんよ?』


 「気分よ!き・ぶ・ん!」


 ――――― ――――― ――――― 


 ○○「は?はぁ?!壊せよ!愚民ども!ダンジョン!ダンジョンだぞ?!嘘だろ!くそっ!くそっ!魔物を設置して壊すか・・・あー!せっかくいい気分だったのに~!!!」

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