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魔王様は手品師  作者: ゆたか
魔界編
32/191

32.ガンジーともぐら

「ヨギー・ガンジー?」


口元に手を当て、小林は天井に目をやる。首をかしげながら沈黙している。


「・・・・ガンジーってあのガンジーか??・・・・ヨギー・・・?」


「あら??知り合い??それとも昔のオンナぁ?・・・・って聞いていないわねぇ」


少し落ち着いた魔王がレイディに近づき話し出す。


「ヨギー殿でござるか・・・。拙者苦手でござるなぁ・・・行くなら魔王城が手薄にならないよう、先鋭を連れて行かないと危ないでござるよ」


考え込んでいた小林がふと我に返り魔王を見る。ここまで不安そうにしている魔王を見るのが初めてか、いつもより低いトーンで聞き返す。


「・・・そんなに危険な相手か?」


「戦いになったことはないでござるが・・・拙者たちの味方なのか敵なのかわからない奇妙なご老体でござる。全てを見通すような鋭い目をしているでござる」


小林は悩んでいるのをやめ、腕組みをして声を大きく張り上げた。


「大丈夫だ。問題ない、お前の目標のため協力するから安心しろ」


「コ、コバ殿ぉおお、お父さんって言っていいでござるか?」


「やめろ、駄目だ!レイディがいるじゃねえか」


「あらぁ?私はお母さんって言ってるじゃないのぉ?」


「もうそのくだりはいいでござるよ!!」


――――部屋の外


「き・・・聞いてしまったでし・・・コバは本当は凄い魔術師じゃなかったんでし!これは大事件でし!!」


立ち去るモグ太は一目散にとある部屋へと向かっていった。

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