32.ガンジーともぐら
「ヨギー・ガンジー?」
口元に手を当て、小林は天井に目をやる。首をかしげながら沈黙している。
「・・・・ガンジーってあのガンジーか??・・・・ヨギー・・・?」
「あら??知り合い??それとも昔のオンナぁ?・・・・って聞いていないわねぇ」
少し落ち着いた魔王がレイディに近づき話し出す。
「ヨギー殿でござるか・・・。拙者苦手でござるなぁ・・・行くなら魔王城が手薄にならないよう、先鋭を連れて行かないと危ないでござるよ」
考え込んでいた小林がふと我に返り魔王を見る。ここまで不安そうにしている魔王を見るのが初めてか、いつもより低いトーンで聞き返す。
「・・・そんなに危険な相手か?」
「戦いになったことはないでござるが・・・拙者たちの味方なのか敵なのかわからない奇妙なご老体でござる。全てを見通すような鋭い目をしているでござる」
小林は悩んでいるのをやめ、腕組みをして声を大きく張り上げた。
「大丈夫だ。問題ない、お前の目標のため協力するから安心しろ」
「コ、コバ殿ぉおお、お父さんって言っていいでござるか?」
「やめろ、駄目だ!レイディがいるじゃねえか」
「あらぁ?私はお母さんって言ってるじゃないのぉ?」
「もうそのくだりはいいでござるよ!!」
――――部屋の外
「き・・・聞いてしまったでし・・・コバは本当は凄い魔術師じゃなかったんでし!これは大事件でし!!」
立ち去るモグ太は一目散にとある部屋へと向かっていった。




