187.天在
信は左目に眼帯をした長い髭の仙人をまじまじと見る。
「いかにもすぎてなんだか個性がないといいますか」
「個性の塊みたいな、喋るブルドッグに言われてもなあ、それよか、わしとしては秘書はドSのスーツを着た美女がよいのじゃが」
ブルドッグは渋い顔をしつつも明るい光に包まれる。
「わたしは今犬なので手伝うことができませんので・・・このコを連れて行ってもらえれば」
光の中から肩に少し金髪がかかった、スーツの美女が現れる。
「すぅうううう」
息を吸い終わると、ブルドックの耳を持ち美女が声を耳の中に叩き込む。
「あのお?信様ぁあ?あたいになんにも相談なくそんなお姿になられて、新しいお前の上司だあとは頼むってあんまりじゃありませんかあああ??」
渋い顔をしたブルドッグは仙人を見る。
「オーダム様、このコをぜひとも連れて行っていただければ、じゃなかった、貴方様について行きたいと申すものがおりまして」
「いや、丸聞こえだったんだけど?大きな声過ぎて逆に聞こえなかったとでも思った?・・・でもまあ」
上から下まで女性をまじまじと見るオーダム。
「ふむ。もう少しボリューミーなほうがワシの好みじゃが、あ、いててて」
「んだと!このヒゲジジイ!人が気にしていることを」
気づくと信は遠く離れた場所にいた。
「ということでオーダム様、じゃなかった天在様あとはよろしくワン」
「おい!サポーターがいなくなってどうするよ!」
「私は他にも仕事があるので、遠隔でサポートさせていただきますワン」
「ああ、例のレーダーのステルスみたいなやつか」
「そうです、前の前のたかゆき様と、悔しいですがG君と私のアイディアで」
「ブロックチェーンの応用のデータをやり取りして?保たれているvgpオブジェクトに嘘の情報を送って透明人間や透明なスペースを作る・・・ねえ」
「天在様が無事帰られた暁には、我が基地、永延寺 (えいえんじ)の神棚に奉りましょう」
「はいはい楽しみにしてるよ」




