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最年少の魔術師は転生者?  作者: 夢木優也
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アルセンブルク学園の入学試験

試験官に案内されたのは100名は軽々入れる広い教室のような所だ。日本の小中高の教室のような感じではなく、大学の講義室のような作りで段々になっている。


「ここは、試験会場。この学園でのテスト等もここで受けるから覚えておくように」


30名しか入学しないのに?と思う人もいると思うが各種テストは定期的に行われており例え入学して数日で受けたとしても合格すれば受けてない人より上の段階の勉強が出来るという日本では無かったが外国の飛び級制のような感じだ。


「アルセンブルク学園の入学試験は座学、実技2つの試験の合計点数で上位30名が決まる。気を抜くなよ!まずは座学だ!試験時間は60分。それでは、始め!」


試験内容は本来誰でも解ける問題だが流石はアルセンブルク学園Sクラス通称エリートコース。入学して習うであろう魔法基礎学・詠唱基礎学・魔法陣基礎学の問題が出てやがる。他にも基礎的な地理問題もあり、普通は60分で足りるわけがない。


ま、普通ならだが。ここにいる100名は魔法適性、剣術適性を持ち合わせたエリートなので周りを見ても、皆一瞬驚いた表情をするが何事もなく書き進めており、ランやセト、自分もその例外ではない。


「あ、それと裏面にボーナス問題があるから時間が余った人は解けなくてもそれも出来るだけ解くことを勧めるよ」


試験官の言う通り確かに裏面にも問題があったが、明らかにレベルが違いすぎる問題ばかりだ。裏面に出題されている魔法派生学詠唱学・詠唱学・魔法陣学・魔法社会・魔法理数は難しさのレベルはあれど魔法使い見習いを卒業した先輩方が習うものばかりだ。流石のエリート達もお手上げのようで解ける範囲で解いている。流石のランとセトもお手上げで自分も解ける範囲で回答する。



そんな感じで座学は終わり、いよいよ実技試験だ。実技試験には魔法と剣術がある。

まずは、剣術からのようで自分的に1番厄介な教官との実戦形式だ。

このタイプは大概誰かが教官を圧倒して、実はその教官が騎士団長クラスの人だったみたいな展開になるんだよな


「次っ!ランゼル」


「はい!」


お、ランの番のようだ。ランは魔法よりも剣の方が得意そうだし、カッコイイの好きだからな。

ランが少しウキウキした感じで試験場に入っていく。ランは自前の鋼の剣を手に持っている。

対する教官が持っているのは、鉄のの剣だが安全のためか、刃がつぶされている。


「剣術試験、開始!」


記録係の合図とともに、ランが前に出て、教官めがけて剣を振り下ろす。

基本的な動きだが初っ端から大振りで振り下ろすので当然、教官は余裕を持ってランの剣を受け止める。


キンッという音と共にランの剣が弾かれ、ランに隙ができる。そこを教官は狙い剣を突きつける。そうすると呆気なくランは吹き飛ばされ試合は終了。一見一方的に見えるが初手でランの一撃か功を奏したらしく教官の剣は2つに折れており教官の戦闘続行不可でランが勝利した。

ランは少し腑に落ちない感じだったが


「いやー。まさか、剣が折れるとは…中々やるな!」


と教官に褒めらると元に戻っていた。次はセトでその次が自分だ。


「次っ!セトリスタ」


「はい」


物静かな雰囲気を漂わせながら前に出るセト。手にはランと同じデザインの剣が握られている。



「剣術試験、開始!」


その記録係の合図でセトが一気に教官との距離を詰め下に入り込む。教官も流石に驚いたのか一瞬行動が遅れセトの剣を弾き損ねる。しかし、流石は教官と言ったところか寸前のところで交わしそのまま後に引く。


「素早いな」


「いえいえ」


なんて言葉を交わしているが両者気は抜いていないようで一向に動かない。そして、先に動いたのはセトでもう一度素早く相手に接近すると教官の剣を弾き飛ばして試合は終了。


「本当に素早いな。気を抜いてたら見えないレベルだぞ?流石に侮りすぎた」


「いえ、教官が自分を侮っていたからこそ剣を弾けたんですよ。教官と本気でぶつかったら一瞬でカタがつきますよ」


と、セトもラン同様褒められているようで少し照れている。

ずっと教官の動きを見ていると明らかに手を抜いている。ランとセトの時にはある程度力を出していたがそれでも本気じゃないようだ。


「あ、本当にもしかして騎士団長様だったりして」


ポロッと心の声が声に出る。口は災いの元とはよく言ったものである。


「ほう?流石に気づいたか。小僧何もんだ?」


「ちょっと、ギルバーさん」


「まぁ、いいじゃねーか」


あ、嫌な予感が


「お前、名前は」


「れ、レオナルドですけど」


「レオナルド…お前が最後だな。なら少し遊ばねーか?」


ほら、予感的中


「遊ぶって?」


「なに、ちょいと本気を出そうと思ってな。俺相手に少しでも持てば合格も夢じゃないぜ?」


「ちょっと!」


あ、これ死亡フラグだ。記録係の人が止めているがどうやっても回避出来ない奴だ。


「わかりました」


「ええ!?」


「補助魔法使用はありですか?」


「使えるんならな。準備が出来たら教えてくれ」


「わかりました。それと、準備ならとっくに出来てるのでいつでもどーぞ」


「そうかい!」


そういった瞬間、ギルバーが突っ込んでくる。流石に子供相手なので幾らか配慮が見える。


「全く、なめられたもんですねっ!」


そう言いながら、突っ込んできたギルバーの後に回り込み切りつけるが、寸前のところで蹴り飛ばされ体制を崩す。


「中々やるな。だが」


体制を立て直そうと立ち上がると目の前には既にギルバーが剣を振り下ろしておりギリギリのところで剣で受け止める。


「くっ…」


「力も中々だ。だが、さっきの威勢はどうした?補助魔法を使うんじゃなかったのか?」


「ただの確認ですよ。それに力を入れないでいいんですか?」


「なに?」


一気に力を入れてギルバーの剣を弾き返す。


「なっ!?」


「あまり子供をなめない方がいいですよ」


本気のギルバーとでは圧倒的に力が足りないがまだ本気を出していないならばこちらの方が上だ。


「成程、そのようだ。」


ギルバーは弾き返された剣を再び振り下ろす。今度は弾き返されるほど手は抜いておらず流石のレオも防ぐので精一杯である。


「流石は騎士団長…ですが、これでおしまいですよっ!」


そう言いって、【身体強化】の魔法で手足の力を底上げしてギルバーの剣をもう一度弾く


「なにっ!?」


驚いている隙にそのまま後ろに滑り込み真上にジャンプする。ギルバーは後に回り込んだと思って後ろを向くがそこにレオの姿は居らず、一瞬の隙が出来きる。


「チェックメイトです」


そう言うとギルバーの喉元にはレオの剣が向けられており、この状況からレオが勝利したと示している。記録係の人は戸惑いながら


「しょ、勝者。レオナルド」


「中々のもんだな」


そう言いながら僕の頭を撫でるギルバー


「でも、全力で本気を出されていたら勝てませんよ?」


「なに、まだまだ子供だからな。この学校で学べば色んなことを吸収して強くなるさ」


「合格すればの話ですけどね」


「お前は合格するさ。本気じゃないとはいえ俺との勝負に勝ったんだ。それに【身体強化】が使えるなら魔法試験も合格点もらえるだろう」


「だといいんですけどね」


ギルバーとの会話を終わると引率の先生が僕が来たことを確認したら「次は魔法試験会場に向かいますからちゃんと付いてきてくださいね」と言った。

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