2.憧れの魔法
これからシャオはラノベ知識を使って無双準備をします。テンプレですよね。私はこのテンプレが好きです。
生後8ヶ月になった。
あれから魔力をゆっくりと循環させている。血管を意識して魔力が流れるように意識させている。最初はうまく流れなかったりすぐに力尽きて寝ていたが慣れてきたようだ。しかし魔力を外から取り入れるということはできなかった。チート能力は独学じゃ無理だな。
生後8ヶ月にもなるとハイハイができる。これで目指すのは父さんの部屋にある本棚だ。魔導書がほしい。ラノベだと生活魔法や初級魔法の本があるはすだ。父さんの書斎に着いた。本はどこだ…。本が散乱していたため、床に置いてある本を読むことができた。赤ん坊では本棚は届かないからな。しかしここで俺は致命的なミスをしてしまっていた。
「文字が読めない…。」
絵本読んでもらい文字を覚えよう。
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2歳になった。
絵本を読んでもらった。騎士の物語とお姫様だ。魔王に連れていかれたお姫様が騎士に助けられる物語だ。
「その後、お姫様を助けた騎士は仲間と一緒に魔王を倒しました。おしまい。それにしてもシャオったら本当にこの絵本が好きね。一人でもずっと読んでるんですもの。」
文字を覚えるために必死なんだよ。物語も覚えたよ。あとは魔導書を探して読むだけだ。それにしても魔王っているんだな。人間と魔族は争っているらしいけどこの国は魔王の国とは面していないから実害は少ないらしい。
さあ魔導書だ。実はこの前に魔導書を見つけている。その名も『初めての魔法(生活魔法、初級魔法)』だ。中身を見るとまずは魔力の感じ方が書いている。身体のヘソ付近に魔力があり、それを自分の身体の中にある魔力を火や水、風に変換させるのだ。その時に必要なのは魔力容量と魔力伝導率となる。魔力容量とは身体にどれだけ魔力を溜め込むことができるかに尽きる。身体にどれだけ魔力を浸透できるかであり魔力を使えば使うほど魔力は身体に馴染んでいく。いわゆるMPのようなものだ。そして魔力伝導率とは魔法を放つ時に身体からどれだけ魔力を引き出せるかになる。100の魔力を持っていても一回の魔法に5しか魔力を使えなくては大魔法にはならないのだ。こちらも魔法を使っていけばいくほど身体が魔法に慣れて伝導率が上がる。
「つまり気長に魔法を使っていかなければ容量も伝導率も上がらないのだ。」
一人で呟きながらさらに魔導書を読み進めた。
生活魔法として「灯火」「流水」「光」「清潔」がある。
灯火…小さな炎を出す魔法
流水…水を出す魔法
光……周囲を明るく照らす魔法
清潔…汚れたものを清潔にする魔法
という効果だ。
また下級魔法としては炎弾、水弾、土弾、風弾になっている。つまり属性ごとの魔法を圧縮しボール状にして打ち出す魔法というわけだ。
魔法に関してはイメージが大事になり明確なイメージと確かな魔力を放出できれば魔法として成り立ち、ボール状の魔法弾が最もイメージしやすい攻撃魔法となるので下級魔法に位置付けられている。
「ファイヤーボールとかよくある魔法だな。生活魔法はぜひ覚えたいな。」
生活魔法の灯火を試してみようと火を出すイメージをしながら魔力を出してみる。すると指先から小さな炎が出てきた。シャオが初めて魔法を使った瞬間だった。そして炎よ消えろと念じると指先の炎も消えていった。
興奮しつつも魔導書に目を向けると驚愕した。
次の一文には『生活魔法ですら覚えるのには2週間前後かかります。ヘソ辺りに魔力を感じることができていても魔力を放出する経路が身体の中にできていないためです。まずはゆっくりと魔力を感じて少しずつ魔力を放出するイメージをしていきましょう。魔力を感じとり魔力を放出する経路を築くためには瞑想を行うことが効果的です。』とあった。
シャオはなぜすぐに灯火の魔法が出来たのか不思議に思っていたが血管を通して魔力を身体中に流すことを意識していたために魔力経路がうっすらできていることに気づいた。
そして魔力経路ができていることに赤ん坊ながらニヤリと笑うとどこまでできるか試したくなった。ファイヤーボールは危ないのでアクアボールを使用しようと魔力流す。みるみる手のひらに水が集まってくるのを感じる。しかしボール状だった水が途中から不安定になり、身体から力が抜けていく。ついに魔力容量と身体からの魔力供給量が足りないせいでアクアボールが作られず水が床に落ち、父さんの書斎は水浸しになってしまう。
シャオは魔法を使うための放出イメージと身体の魔力容量を高めるために身体への魔力循環をより明確に意識しながら瞑想しようと考えていた。加えてこの状況どうしようと頭を悩ましながら「俺今2歳だから泣いとけ」とズルいことを考えながら大泣きしていた。
お楽しみにいただけましたでしょうか?




