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人工  作者: ちーす
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1/3

1/3.日記

 以下の『』内に書かれた文章は、全てAIにより書かれたものです。忘れないでください。


『十月十八日、日曜日 6時40分


 目が覚めた。昨夜は十二時過ぎに寝たので、睡眠時間は七時間にも満たない。もう少し眠っていたかったが、一度目が覚めると二度寝する気にもなれず、そのまま起きることにした。


 カーテンを開けると、空は曇っていた。天気予報では午後から雨が降るらしい。今日は特に遠出する予定もないので、多少の雨なら問題ない。


 洗面所で顔を洗い、歯を磨いた。鏡を見ると、髪が思った以上に乱れている。寝癖を直すのに少し時間がかかった。三十六歳にもなると、身だしなみに気を遣うことが以前より大切になった気がする。若い頃は多少髪が跳ねていても気にしなかったが、今は人からどう見られるかを考えることが増えた。


 もっとも、休日に誰かと会う予定があるわけではない。単純に、だらしない格好で一日を過ごすのが嫌になったのだと思う。


 7時05分


 朝食を作った。


 食パンを二枚焼き、目玉焼きとベーコンを用意した。冷蔵庫にはヨーグルトもあったが、賞味期限が明日までだったので、そちらも食べておいた。コーヒーを淹れ、テレビをつける。ニュースでは、海外の政治情勢と国内の物価について取り上げていた。


 食事をしながら、今月の出費について考えた。


 先月は友人の結婚式があり、普段より出費が多かった。加えて、仕事用の靴を買い替えたため、カードの請求額もいつもより高くなっている。生活に困るほどではないが、今月は少し節約した方がよさそうだ。


 私は一人暮らしをしている。東京都内の会社に勤めており、職場まで電車で四十分ほどかかる。家賃は決して安くないが、通勤時間と周辺環境を考えれば妥当だと思っている。


 大学を卒業してから、転職を一度経験した。現在の会社に勤め始めて五年目になる。仕事内容にも慣れ、人間関係も悪くない。大きな不満はないものの、このまま同じ生活を続けていてよいのだろうかと思うことはある。


 三十代半ばという年齢は、そうしたことを考えやすい時期なのかもしれない。


 食事を終え、食器を洗った。洗い物を溜めておくと、あとで面倒になる。私は昔から、できることは早めに済ませておきたい性格だった。


 8時10分


 洗濯機を回した。


 洗濯物は二日分ほど溜まっていた。平日は帰宅が遅くなることも多いため、休日にまとめて洗うことが多い。洗剤を入れてスイッチを押し、その間に部屋の掃除をする。


 床に掃除機をかけ、机の上を片付けた。読みかけの本が三冊ほど積んであったので、本棚に戻そうとしたが、一冊だけはそのまま残した。先週買ったばかりの小説で、まだ半分ほどしか読んでいない。


 本を読む時間が減った。


 学生の頃は、休日になると一日中本を読んでいることもあった。今では仕事の疲れを理由に、スマートフォンを眺めているうちに時間が過ぎてしまうことが多い。便利なものが増えた一方で、自分から何かを始める機会は減っているように感じる。


 だからといって、スマートフォンを手放そうとは思わない。連絡にも使うし、ニュースを読むこともある。問題は道具そのものではなく、使い方なのだろう。


 掃除を終えると、ちょうど洗濯機が止まった。洗濯物をベランダに干し、空を見上げた。風は弱かったが、日差しは少し出ていた。予報が外れて、このまま晴れてくれればいいと思った。


 9時20分


 近所のスーパーへ買い物に出かけた。


 冷蔵庫の中身を確認してから出たつもりだったが、買うものをすべて覚えている自信はなかったので、スマートフォンにメモを作っておいた。卵、牛乳、豆腐、鶏肉、玉ねぎ、洗剤。ついでに、夕食用の食材も買うことにした。


 日曜日のスーパーは混雑していた。家族連れが多く、子供の声があちこちから聞こえてくる。私は人混みが特別苦手というわけではないが、買い物に時間がかかるのは好きではない。必要なものを手早く選び、レジに並んだ。


 会計は三千二百円ほどだった。予定していた金額より少し高かったが、調味料も買ったので仕方がない。


 帰り道、駅前の喫茶店に立ち寄った。


 休日に一人で喫茶店に入るのは久しぶりだった。窓際の席に座り、ホットコーヒーを注文した。店内には落ち着いた音楽が流れており、隣の席では年配の夫婦が新聞を読んでいた。


 私は鞄から小説を取り出した。


 家で読むよりも、外で読む方が集中できることがある。周囲に人がいるため、ほかのことを始めにくいからだろう。二十分ほど読み進めたところで、主人公が長年会っていなかった友人と再会する場面に差しかかった。


 その場面を読んで、昔の友人のことを思い出した。


 大学時代によく一緒にいた男で、卒業後は別々の会社に就職した。最初の数年は連絡を取り合っていたが、互いに忙しくなり、いつの間にか会わなくなった。最後に会ったのがいつだったのか、すぐには思い出せなかった。


 今さら連絡するのも不自然だろうか。


 そんなことを考えたが、結局、何もしなかった。会いたいと思うことと、実際に連絡を取ることの間には、思っている以上に距離がある。


 コーヒーを飲み終え、店を出た。


 10時35分


 帰宅した。


 買ってきた食材を冷蔵庫にしまい、洗剤を洗面所に置いた。時計を見ると、まだ午前中だった。休日は時間が長く感じられる。平日は朝起きて仕事に行き、帰宅して食事を済ませると、あっという間に一日が終わってしまう。それに比べると、休日には自分のために使える時間が多い。


 私はパソコンを起動し、家計簿を確認した。


 毎月の収入と支出を記録するようになったのは、三年ほど前からだ。それまでは、給料が入れば必要なものを買い、残った金額を貯金するという生活だった。しかし、その方法では何にいくら使ったのか分からなくなることが多かった。


 今は、家賃、食費、光熱費、通信費、交際費などに分けて管理している。数字を確認すると、自分の生活がどのような形で成り立っているのかが分かる。


 今月は交際費が少し多かった。飲み会が二回あり、友人への贈り物も買ったためだ。ただ、交際費を削りすぎるのもよくない。人付き合いは面倒なこともあるが、自分一人では得られない経験をもたらしてくれる。


 結局、節約できるところを探しつつ、必要な付き合いは続けることにした。


 家計簿を閉じたあと、会社から支給されているノートパソコンを開きかけたが、やめた。月曜日に提出する資料が気になっていたものの、金曜日の時点で大部分は完成していた。今日まで仕事を持ち込む必要はない。


 休日くらいは、仕事のことを忘れてもいいはずだ。


 11時40分


 昼食を作った。


 冷蔵庫に残っていた野菜と鶏肉を使い、簡単な炒め物を作った。味付けは塩と胡椒、それから少量の醤油だけにした。凝った料理を作るほどの気力はなかったが、自分で作って食べる分には十分だった。


 食事をしながら、動画を見た。以前から興味のあった歴史についての解説動画だった。学生時代は歴史が好きだったが、社会人になってからは、まとまった時間を取って勉強することがほとんどなくなった。


 それでも、興味が完全になくなったわけではない。


 知らなかったことを知るのは楽しい。自分の知識が増えることには、実用的な意味がなくても価値があると思う。


 動画を一本見終わると、関連する動画がいくつも表示された。続けて見ようかと思ったが、気づけば昼食を食べ終えてから三十分以上経っていた。


 私は動画を閉じ、食器を洗った。


 12時35分


 午後は、部屋でゆっくり過ごした。


 ソファに座って小説を読み進めた。主人公と友人が再会した場面から、物語は少しずつ過去の出来事を明らかにしていった。読みながら、私は自分の学生時代を思い出した。


 当時は、将来について漠然とした期待を持っていた。社会人になれば、自分の力で生活を築き、好きなことをしながら暮らせると思っていた。


 実際には、自由が増えた一方で、責任も増えた。


 働けば給料を得られるが、働かなければ生活は成り立たない。好きなものを買うことはできるが、買ったものの分だけお金は減る。時間を自由に使えるようになったと思っていたが、仕事や生活に必要なことを済ませると、残る時間はそれほど多くない。


 学生の頃には気づかなかったことだ。


 それでも、今の生活が嫌いなわけではない。


 自分の部屋があり、好きなものを食べられ、休日には本を読むことができる。仕事で失敗することもあるが、以前よりは落ち着いて対応できるようになった。少しずつではあるが、自分なりに生活を築いてきたという実感はある。


 私は本を閉じ、窓の外を見た。


 いつの間にか、雨が降り始めていた。


 13時50分


 雨音を聞きながら、しばらく何もせずに過ごした。


 外出する予定はなかったので、困ることはない。むしろ、雨の日には家の中にいる理由ができるような気がする。晴れていると、どこかへ出かけなければもったいないと思うことがあるが、雨が降っていれば、そうした気持ちにならずに済む。


 私はコーヒーを淹れた。


 午前中に喫茶店で飲んだものよりも、少し濃くした。マグカップを持ってソファに座り、スマートフォンで友人の近況を確認した。何人かが旅行の写真を投稿していた。海や山の景色、食事の写真、友人同士で笑っている写真。


 楽しそうだと思った。


 自分も旅行に行きたい気持ちはあるが、具体的な計画を立てるまでには至っていない。行きたい場所を調べているうちに満足してしまい、結局、予約をしないまま終わることが多い。


 考えてみれば、旅行に限らず、私は何かを始める前に考えすぎる傾向がある。


 失敗しないように準備をすることは大切だ。しかし、準備ばかりしていても、実際に経験することはできない。


 来月は、どこかへ出かけてみよう。


 そう決めた。


 ただし、具体的な場所までは決めなかった。今の段階で無理に決める必要はないと思ったからだ。


 15時10分


 少し眠くなり、ソファで昼寝をした。


 目が覚めたときには、十六時近くになっていた。予定より長く眠ってしまったが、疲れは取れたようだった。休日に昼寝をすると、時間を無駄にしたような気持ちになることがある。しかし、睡眠不足のまま何かをしても、集中できないことが多い。


 必要な休息を取ることも、時間を有効に使うための一つの方法なのだろう。


 私は起き上がり、洗濯物を確認した。


 雨が降っていたため、朝に干した洗濯物は昼過ぎに取り込んであった。まだ少し湿っていたので、部屋干しのままにしておいた。乾燥機を使えば早く乾くが、電気代を考えると、急いでいない日は自然に乾くのを待つ方がいい。


 そのあと、部屋の照明をつけた。


 外はすでに薄暗くなり始めていた。雨の日は、夕方が来るのが早く感じられる。


 16時25分


 夕食の準備を始めた。


 今日は冷蔵庫にある材料を使って、肉じゃがを作ることにした。じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、牛肉を切り、鍋に入れる。醤油、みりん、砂糖、だしを加えて煮込んだ。


 料理をしていると、学生時代に母親が作ってくれた肉じゃがを思い出した。


 実家にいた頃は、食事が用意されていることを当たり前だと思っていた。食べたいときに食べ、食器を流しに置いておけば、いつの間にか片付いていた。


 一人暮らしを始めてから、そうした生活が誰かの手間によって成り立っていたことに気づいた。


 食材を買い、料理を作り、食べたあとの片付けをする。毎日のことなので、一つ一つは大した作業ではない。それでも、何も考えずに暮らせるわけではない。


 母親には、もっと感謝を伝えておけばよかったと思う。


 今でも実家には年に数回帰っているが、電話をすることはあまりない。特別な用事がなければ、連絡する理由が見つからないからだ。


 しかし、用事がなければ連絡してはいけないわけでもない。


 明日、電話してみようと思った。


 肉じゃがは、少し煮込みすぎたせいか、じゃがいもの角が崩れていた。それでも味は悪くなかった。自分で食べる分には、十分な出来だった。


 17時35分


 夕食を食べた。


 肉じゃがと、ご飯、味噌汁。簡単な献立だったが、温かいものを食べると気持ちが落ち着いた。


 テレビではバラエティー番組が流れていた。出演者たちが大きな声で笑っていたが、私は食事をしながら、ときどき画面を見る程度だった。


 食事を終え、食器を洗った。鍋はしばらく水につけてから洗うことにした。焦げついているわけではないが、すぐに洗うよりも汚れが落ちやすい。


 そのあと、風呂を沸かした。


 湯が溜まるまでの間、明日の予定を確認した。九時から会議があり、午後には取引先へ提出する資料を仕上げなければならない。特別に忙しい日ではないが、午前中の会議が長引けば、午後の予定に影響する可能性がある。


 必要な資料は鞄に入れておいた。


 私は、明日の準備をしておくことで、少しだけ気が楽になった。


 18時50分


 風呂に入った。


 湯船に浸かり、今日一日を振り返った。特別な出来事はなかったが、やるべきことは一通り済ませることができた。掃除をし、買い物をし、食事を作り、本を読み、休息も取った。


 休日に何をすべきか、という決まりはない。


 出かけてもいいし、家にいてもいい。何かを学んでもいいし、何もしなくてもいい。大切なのは、自分が納得できる過ごし方をすることなのだと思う。


 私は湯船から出て、体を洗った。


 風呂上がりに髪を乾かし、洗面所を軽く掃除した。水滴が残っていると、あとで汚れが目立つことがある。気づいたときに拭いておけば、掃除の手間を減らせる。


 こうした小さな習慣が、生活を整えているのだろう。


 19時40分


 ソファに座り、再び小説を読んだ。


 物語は終盤に差しかかっていた。主人公は、再会した友人との関係を通して、自分が長い間避けていた問題に向き合うことになる。


 私は、その展開に引き込まれた。


 人間関係は、時間が経てば自然に解決するとは限らない。むしろ、時間が経つほど、話しにくくなることもある。相手が何を考えているのか分からず、こちらから連絡するのをためらっているうちに、ますます距離が開いてしまう。


 自分にも、そうした相手がいるのかもしれない。


 大学時代の友人だけではない。以前の職場で親しくしていた同僚とも、退職してからほとんど連絡を取っていない。嫌いになったわけでも、喧嘩をしたわけでもない。ただ、会う機会がなくなり、連絡を取る理由もなくなった。


 それでも、関係が完全になくなったわけではないはずだ。


 そう考えると、少し気持ちが軽くなった。


 小説を読み終えたのは、二十時半を過ぎた頃だった。最後のページを閉じ、しばらく表紙を眺めた。


 面白い本だった。


 読み終えてしまうと、少し寂しい気持ちになる。登場人物たちのその後を知りたいと思う一方で、物語が終わったからこそ、読後の余韻が残るのだとも思う。


 私は本を本棚に戻した。


 21時00分


 スマートフォンを充電し、明日の目覚ましを設定した。


 起床時刻は六時三十分にした。朝食を食べ、身支度をして家を出るまでに、十分な時間がある。忘れ物をしないよう、鍵と財布も鞄に入っていることを確認した。


 そのあと、母親に電話をかけようと思ったが、時間が遅くなっていたので、明日の昼休みにすることにした。


 電話をすること自体は難しくない。しかし、何を話すかを考えると、少し面倒に感じてしまう。仕事のこと、最近の生活のこと、実家の様子。話題はいくらでもあるはずなのに、いざ電話をかけようとすると、何から話せばいいのか分からなくなる。


 それでも、母親の声を聞けば、きっと普通に話せるのだろう。


 私はスマートフォンを置いた。


 明日は、忘れずに電話しよう。


 21時35分


 寝室に入った。


 ベッドに横になり、照明を消した。雨はまだ降っていたが、朝よりも音が小さくなっていた。


 今日一日を振り返ると、穏やかな休日だったと思う。


 朝は少し早く起き、家事を済ませ、買い物に出かけた。午後は本を読み、昼寝をし、夕食を作った。特別なことはなかったが、自分のために時間を使うことができた。


 平日は、仕事を中心に生活が組み立てられている。起きる時間も、家を出る時間も、帰宅してから何をするかも、ある程度決まっている。もちろん、その生活にも安定感はある。しかし、自分の意思で一日の流れを決められる休日には、別のよさがある。


 私は、こうした休日を大切にしたいと思った。


 来月は旅行に行くことを考えよう。明日は母親に電話しよう。読みたい本も、まだ何冊かある。


 やりたいことは、思っているよりも多いのかもしれない。


 ただ、すべてを一度に実行する必要はない。


 明日は月曜日だ。


 まずは仕事をきちんと終わらせ、帰宅したら夕食を作り、余裕があれば本を読もう。それで十分だと思う。


 私は目を閉じた。


 明日も、いつも通りの一日になるだろう。


 そう思いながら、眠りについた。

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