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第15話 クリスマスパーティー(前編)


本日12月23日は、我が家でクリスマスパーティーが開催される日です!

パーティーといってもイブのイブなので、学園のお友達を呼んでわちゃわちゃするだけですが。


本日のメンバーは飛鳥様、千鶴ちゃん、胡桃ちゃんと美結ちゃん!まさに女子会です!

美結ちゃんはあの一件以降、胡桃ちゃんと随分仲良くなったみたいで胡桃ちゃんを誘ったら美結ちゃんも一緒に来ることになった。


みんなが来るのは夕方からなので、それまでに準備を済ませておかなくちゃ!

大体は院瀬見家のお手伝いさんがやってくれるのだけど、飾り付けやら買い出しやらをぼーっと眺めていられるほど私はクールじゃありません!

無理いってお手伝いさせてもらえることになりました。


さあ、いざ行きましょう銀座のケーキ屋へ!


ふふ、本当はこれが目的なのです。

いつもなら院瀬見家の専属シェフ米田さんがデザートを作るし、もし外注するにしても届けてもらうんだけど……せっかくのクリスマスシーズンなのに街へ行かないなんてもったいなさすぎる!!


並木通りに着くと、どこもかしこもクリスマス一色でキラキラしていて歩くだけでも楽しい!

はあ……もう白い息が出る!

お母様に買ってもらった真っ赤なコートにチェックのマフラーまで巻いてるのに、鼻がツンとするほど寒い。

この寒さこそクリスマスって感じよね!


「お嬢様、パティスリーに到着しました」


「ありがとう……まあ!すごく綺麗なところね!」


今まで外注先のお店の外装なんて知らなかったけど本当にすごい、お城みたいにキラキラしてる!

中に入ると、ショーケースにはキラキラの宝石が並んでいる。

え!?間違えてジュエリーショップに入った?と思ったら宝石のようなチョコレートでした。

あ、高級なチョコはショコラって言うんだっけ?

そして隣のショーケースにはカラフルなマカロンがずらりと規則正しく並んでいる。

あーーん可愛い!マカロンってころころしてて見てるだけでも楽しくなっちゃう!

ショコラにマカロン、苺の乗った大きなホールケーキまで!

キラキラしたお菓子がいっぱいで、まるでこのお店そのものが大きな宝石箱みたい!


奥には階段が見えるから、上にサロンがあるのかしら?

はあ、ここから気に入ったショコラを好きなだけ選んで上のサロンで楽しみたいところだけど、今日の目的はクリスマスパーティー!

こんなところで道草食ってたらパーティーに遅れちゃうので、泣く泣くケーキを受け取って帰路についた。

はっ、サロンで食べずともショコラの1コくらい買っとけばよかったんじゃ!?

キィー!次は何もない日の放課後とかに行って絶対サロンで楽しも!



お家に帰ると、飾り付けはほとんど終わっていた。

なんか想像してたのより遥かに豪華なんだけど……お友達呼ぶだけだよ?

お手伝いさん方の熱量とのギャップに焦っていたら、明日も明後日もこの内装のまま小さなパーティーをやるらしい。

なるほどね、確かにクリスマス本番は明日からだもんね。


着替えやらなにやらをしてるうちに、もう飛鳥様が到着したらしい。

時間よりだいぶ早いな!?

私はカーディガンを羽織るのを後回しにして玄関ホールまで飛鳥様を迎えに行った。


「飛鳥様、いらっしゃい!どうぞ上がってください」


「舞衣さんお邪魔します、舞衣さんのお家に上がるのは久しぶりですわね!」


飛鳥様はベロア生地のワンピースを身にまとい、胸元にはパールのブローチが輝いていた。

ふむ、私ちょっと服装カジュアルすぎたかな?


「わあ、舞衣さん家のクリスマスは相変わらず毎年豪華ですねえ」


「あ……えへへ、私も今日こんなに豪華にするとは知らなくて……」


友達数人で行う小規模なパーティーとは思えないような自宅の飾り付けに、なんだか気恥ずかしくなってきた。


「さ、さあこちらへ!靴はそのままで大丈夫ですので!」


「懐かしいですねえ、確かここを曲がるとサロンでしたっけ?」


「流石の記憶力ですね!こちらのサロンで少しお待ちください、わたくしカーディガンを取ってきますわ」


飛鳥様を一旦サロンへ案内してから私は慌ててドレッシングルームへ戻った。

今のままだと飛鳥様と並んだ時に私だけ浮いてしまう!

まるごと着替える時間はないから、カーディガンだけでも華やかなものを着よう。

そうこうしていると、他のメンバーも到着したらしい。

お手伝いさんに皆をサロンへ案内してもらってる間に、私はもう少し装いを整えさせてもらう。

知っていますか?男の子とのデートよりも、女子会の方が身なりはキチンとしないといけないのですよ!

女の世界は厳しいのです、頭の先からつま先まで見られますから!



「胡桃ちゃん、千鶴ちゃんに美結さん!お待たせしてしまってすみません!ようこそおいでくださいました」


「舞衣ちゃん、こんにちは!」

「お邪魔してますわ!」

「舞衣さん、私まで呼んでくれてありがとう」


3人とも私服は初めて見たけど、とっても可愛い!

胡桃ちゃんはミニスカートで相変わらずあざとかわいいし、千鶴ちゃんはレース生地のワンピースがとってもお上品。

美結ちゃんは上下のセットアップにふわふわのベレー帽を合わせていてオシャレ上級者だ!

それにヒールがとっても高い。

ヒールの高さはプライドの高さってよく言われるけど、本当かもしれない。


私が美結ちゃんのヒールの高さに夢中になっていると、サロンのドアがガチャリと開いた。


「皆様大変お待たせいたしました。パーティーの準備ができましたので、大広間へご移動お願いいたします」


いよいよ楽しいクリスマスパーティーの始まりです!

ケーキにプレゼント交換、それから恋バナ……ああ、今日は絶対楽しい一日になりそう!

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