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49.総合組手


「なんでそんなにボロボロなんですか?」



 総合組手会場に向かう道中、目を覚ましたテレマナ姫は開口一番そう言った。



「色々あったんだよ」



「私を助けてくれたんですね。こんなにボロボロになって……。レイス様はいつも頼りになりますね。ありがとうございます」



 深々とお辞儀していたが、試合まで時間も残りわずか。


 テレマナ姫を急かして走らせた。



「エンレム・レイス様ですね? お待ちしておりました。急いで準備の方よろしくお願い致します」



 テレマナ姫は入口で別れ、実況席の方に移動した。



「間に合って良かった。そんなにボロボロになっちゃって。大丈夫? また何かあったの?」



 会場に入ると、ミラがそう話しかけてきた。


 どうやら、ミラが一回戦の相手のようだ。



「色々あってな」



「何? ちょっと冷たくない?」



 イベルの話を聞いた後少し考えたが、ミラが俺を裏切るとは思えない。


 しかし、イベルの話を鵜呑みにするわけではないが、完全に捨てきれないでいた。


 しばらくの間は、どっち付かずが良さそうだ。



「そんなことはない。俺はこのゲームを勝ち抜く。ただそれだけだ。この世界の神は弱者に対して厳しいんだ。それは誰よりも俺が一番詳しい」



「そうやって一人でなんでも抱え込まないで、私にも頼りなさい。私は降参するわ」



 ミラは右手を軽く挙げて降参を宣言した。



「悪いな」



 元より戦うつもりなどなかったが、その宣言にホッとしている。


 そして、俺が遅刻したことにより、二回戦は巻きで行われることとなった。


 俺は会場に残り、すぐにセガトリスが会場に入ってくる。



「今回も、やり合うか? ……と思ったが魔法だけで負けたんだ。私は無駄な時間が一番嫌いだ。じゃあな」



 セガトリスは会場に入ってくると同時に、それだけを告げて会場を後にした。


 これもイベルの言伝なのかもしれない。


 続いて、しばらく待つと三回戦が始まる。


 開始と共に、ジルブは火魔法を飛ばしてきた。


 その火魔法は俺の横を素通りする。



「ボロボロのお前を倒したところで、この前の負けは帳消しには出来ねー。今回は引いてやる。どうせ俺が勝つのが見えてるからな」



「おーっと。レイス選手ー。戦わずに決勝進出だー」



 司会者がその発言をすると、会場内は大ブーイングが起こった。


 それもそのはず、この会場のチケットは相当な値段がするわけで、試合もせずに数度の会話をしただけのものに価値はない。


 俺は八百長などした覚えはないが、周りからはそう見えていてもおかしくなかった。


 だが、このボロボロの体で試合をせずに済んだのは幸運だった。


 決勝は明日行われる。


 相手はアリ。


 特区四位の実力者で、世界でも名の知れた気の使い手だ。


 今まで以上に気合いを入れないと厳しいだろう。


 テレマナ姫は、今回実況席で挨拶だけをしに来た形になったようで申し訳ないが、明日は出番も増えると思う。


 

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