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女子中学生と結婚したいならバスタオルは花柄に限る  作者: 釈 余白
第五章:収穫祭とハロウィン

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49/60

49.オークション開始!

 収穫祭も後半になりいよいよ公認オークションの時間がやってきた。残念ながら本国時間のオークションにはなかなか参加しづらく、メインは日本サーバーで行われるものへの参加となる。


『それにしてもやっぱすごい人出だねえ。これならしばらくサ終の心配はなさそうでうれしいよ』


「でも課金者がどのくらい居るのかはわからないからなあ。家を建てる場所はもうないくらいにはいるんだからそれなりだとは思うけど」


『じゃあきっとダイジョブだよ。日本だけじゃなくて全部埋まってるってことは何万人もいるってことじゃん』


「そうだな。まあオレたちが心配することでもないけど。それより自分の順番を確認しないとだ」


 今回は買う側ではなく売る側でもあるのであまり飲ん気にしていられない。ここであのレアメタルが高額になれば、多少割高でも好みのキグルミを手に入れてやるつもりだった。


 だがふと考える。好みのキグルミってなんだ? いつの間にかオレも愛好家になっているらしく、あれこれ想像しながらどんなのがいいだろうかと考えていた。


「まったく毒されちゃったなあ」


『なんの話? 毒ってまさかウチのことじゃないでしょうね?』


「アタラズトモトオカラズ。キグルミに抵抗なくなってるって思ってさ」


『だってかわいいじゃん。リアルだったら頭おかしい人だけど、レイバの中ならなんでも自由だもん。今日だって決行多くの人がかぼちゃ頭被ってるしね』


「収穫祭の後はすぐハロウィンだしイベント中だから流行りものだしな。オレはダルマだから被れないけどさ……」


『うちもタヌキだから被らないけどさー』


 被れないと被らないの間にはとてもじゃないが埋められない差がある。やはりここは金に物を言わせていい感じのやつを手に入れなければ。


 オークションへの参加といっても別に難しいことは無い。買う場合はひたすら叫ぶだけで運営が拾ってくれる。


 この場合の運営と言うのはオークションを取り仕切るギルドで、半分ボランティアのようなプレイヤーたちだ。


 もちろん手数料はかかるが落札金額の5%ですべてやってくれるのだから良心的と言えるだろう。ちなみに常設の自動オークションは手数料10%である……


 問題は売り手の場合で、もちろんオークションギルドが仕切ってくれるのだが、出品物を持って掲げるのは当人の仕事である。つまり公衆の面前にさらされ続けるわけだ。


 ダルマの姿で…… とビビっていたら、参加者には記念を兼ねてスーツの上下が渡されるそうだ。どうやら自前だと思っていた服装はギルド指定だったようでひと安心だった。


 オレの番は九番目で結構早めだ。これなら清算もろもろ終わった後にゆっくりオークションに参加できるだろう。


 相場が良くわからないのでおススメとされる10万ゴールドからのスタートにしてもらうと、あっという間に値が釣りあがっていった。


『100万!』

『120!』

『200万!』

『400万!』

『850!』

『1000万!』


 おお、1000万に届くとは驚きである。開始前は500万くらいになるかな程度に考えていたというのにうれしい誤算だ。


 しかし値はそこで止まらず最終的に2222万を付けたプレイヤーによって落札がきまった。これだけあればどんなキグルミもどんとこいである。


『やったね! さすが旦那ちゃん、持ってるねえ』


「運が良かったな。ドロップもだけど普通に売るよりきっと高くなるだろ? オークションギルド様様だよ」


『様様ー これであとはどんな出品があるかだけが問題だねっ。楽しみだー』


「うんうん、オレも楽しみだよ。できれば普通の動物系がいいけど出るかなあ」


 ホクホク顔になったオレたちは、まだ見ぬお宝に胸を膨らませていた。



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